【詩画帖五條十八景】
http://www.city.gojo.lg.jp/www/contents/1151563674716/
五條十八景は、詩と画からなる1冊の詩画帖で、五條およびその周辺の風景のうち、風光明媚なものが18景描かれています。詩は宝永年間に紀州の文人、祇園南海が詠んだもので、約100年後の文化年間に、初代五條代官を勤めた河尻甚五郎が三井丹丘に命じてこの詩をもとに画を描かせました。また、書や跋文(ばつぶん=あとがき)は老中首座の松平定信や大学頭の林述斎、寛政の三博士とよばれた尾藤二洲や古賀精里、柴野栗山、江戸後期の三筆の一人、市川米庵らの筆になるものです。このように、この1冊の詩画帖の成立、ひいては江戸時代の五條に、これだけの当代を代表する文人墨客が関わっていることは、非常に興味深いことであります。
★「赤根色の影The Akane Red Shadow」作:加藤良次
http://hanarart.jp/2015/archives/462
見慣れた風景に赤根色を挿し込む。赤根色の影は曖昧になりかけた記憶を呼び覚ます。
◆新町松倉公園【松倉豊後守重政之碑】
新町を創設して五條市発展の礎を築いてくれた松倉重政公に対し、江戸時代の新町町民がその遺徳をしのんで、松倉豊後守重政の墓碑を西方寺境内に建立しました。さらに、豊後様祭りを催して感謝の念を表したとあります。現代の五條市民も重政公の大きな足跡に尊敬と感謝の気持ちを持ち続けたいと思い、「新町と松倉豊後守重政400年記念事業」を展開してまいりました。実行委員会では、400年記念の年に、「松倉豊後守重政之碑(顕彰碑)」(新町松倉公園)を建立し、「松倉祭り」として新町筋で燈火会を開催して参りました。
・・・この「五條新町」は真っ直ぐで一本道、まさしく街道ですね。
【幻の五新鉄道】
http://www3.pref.nara.jp/miryoku/masumasu/dd.aspx?menuid=2488
新町通りを東へ進むと、コンクリート製の高架の下に通りかかる。この橋は、「五新鉄道跡」だ。明治時代に五條と和歌山県新宮市とを結ぶ鉄道として計画され、昭和12年に着工されたが、太平洋戦争が始まったことなどを理由に工事は中断された。線路が敷かれたことはなく、現在も残る橋げたやトンネルなどの一部は、路線バス専用道や「大阪大学コスモ観測所」として利用されている。なお、奈良県出身の映画監督・河瀬直美監督がカンヌ国際映画祭カメラドール賞(新人監督賞)を受賞した作品「萌の朱雀」は、この五新鉄道と西吉野の自然を物語の題材としている。
◆「萌の朱雀(幻冬舎文庫)」著:仙頭(河瀬)直美
奈良の山村で両親や祖母、いとこの栄ちゃんと暮らす、みちるの夏の物語。長く携わってきた鉄道建設が中止となり、張り合いを無くした父が、みちるが18歳の夏祭りの日に自殺。家族は静かに崩壊していく…。静謐な日常をとおして、少女は受け継がれていく「生」の意味を知る。カンヌ映画祭の最優秀新人監督賞受賞作を、監督自ら小説化。