★第5回「奈良芸術短期大学作品展」
2015年5月15日(金)~6月30日(火)
「おふさ観音」春のバラ祭りにあわせて、「茶房おふさ」にて作品展が開催されました。
【おふさ観音】
634-0075奈良県橿原市小房町6-22/0744-22-2212
寺のある地名と合わせて「小房(おふさ)観音」と呼ばれていて、正式名は高野山真言宗別格本山観音寺といいます。本尊である十一面観音は、もともと身体に健康を授けると言われていましたが、近年ではそれ以外に厄除け、子授け、長寿と老人病封じを願う人々が多く訪れるようになり、大和ぼけ封じ霊場会の札所にもなっています。江戸時代にこの辺りは大きな池でがあり、ある日、土地の娘「おふさ」さんが池のほとりを歩いていると、観音様が現れたというのです。この「おふさ」さんが、観音様を奉られたのが、お寺の起源だとも言われています。春と秋には★「バラまつり」が開催されイングリッシュローズを中心に約2,300種類のバラが可憐に、優雅に咲き競い、夏には、風鈴の涼しい音色が厄を払うという仏教伝来の思想から、「風鈴まつり」が開催され、2,000個を超える日本各地の風鈴が展示されます。毎年7月17日には「おふさ観音祭」が開かれ、大勢の人が訪れます。
★現代アートへの扉
おふさ観音では、現代アートの作品展やイベント開催に積極的に取り組んでおります。
現代アートの作品に出会った時の喜びの1つは、「物質的な物だけでなく、想像力を働かせ、目に見えないものを読み取り、その意味を感じ取り、そこに新しい価値観を見出す」ということではないでしょうか。こういった考え方は、仏教とも通ずる部分がたいへん大きいと考えます。現在も多くのすぐれた作品が、人々との新たな出会いを待っています。従来の作品展の枠組みにとらわれず、多くの方々が訪れるお寺ならではの、作品への理解を深めていただく見せ方を思考錯誤しながら考えております。物質的価値観から離れ、想像力を働かせるお寺という場で、ぜひ自由に現代アートの作品に出会っていただきたいとの想いで、これからも様々な作品展・イベントを開催してまいります。
・・・秋の「バラ祭り」は、まもなく開催されます。
・・・「茶房おふさ」は境内の一番奥にあります。
・・・「奈良芸短」は、「産官学」そして「地域」との連携に力を入れておられ、これからも応援したいと思います。