外伝②
・・・世界中で開催されているアートプロジェクト「Cow Parade」の紹介をして、思い出した(触発された)ことがいくつもあります。思いっきり脱線しますので、よろしく。
【世界報道写真展】
2015年8月11日(火)~8月20日(木)於:ハービスHALL
http://www.asahi.com/event/wpph/
ポスターにも採用された写真、アミ・ヴィタール氏はケニア北部の自然保護区で親を殺されたサイの子どもに触れる先住民族の若者たちをとらえて、受賞しました。それ以上に気になったのが、中国人写真家「Lu Guang」さんの作品です。家畜(羊)の彫刻がこんなことに使用されるとは・・・絶句。それ以外にも、物言わぬ動物たちの写真が、かえって「物申す」のです。
http://tablet.todayonline.com/blogs/forartssake/open-2015-reality-bites-china-and-tanjong-pagar
http://www.worldpressphoto.org/collection/photo/2015/long-term-projects/lu-guang
・・・そして、大阪で開催されているアートプロジェクト
【ラバー・ダック(Rubber Duck)プロジェクト】
世界を旅する黄色い子アヒル・ラバーダックは、美術館などの限定的な空間ではなく公共の河川や海などの水辺をバスタブに見立て、街並みをも背景として取り込んだパブリックアート。オランダ人アーティスト★フロレンティン・ホフマン氏により2007年に製作され、これまでにヨーロッパ、南米、アジア、オセアニア、中東、北米と、世界中の地域をめぐっている。作品の★コンセプトは、政治的な意味合いで分断される国境も無く、年齢や人種など、異なった背景を持つすべての人々に癒しを与え、子供のころの記憶や思い出を呼び起こさせる、幸福の象徴であること。作者のホフマン氏は、形として後世に残るようなものより、短期間の展示で、人々の心の中にいつまでも作品が生き続けることを望んでいるため、ラバーダックも常設的な展示はされておらず、ラバーやテント生地で製作されたこの作品も、期間終了後はしぼませて撤収される。また、展示場所は水面に限られている。近年は、膨らませたラバーダックを展示場所まで船で曳航する"パレード"が各地で開催されており、展示イベント同様、人気を博している。
常に★地元で制作しているため、もし何者かに襲われた場合でも、簡単に修復できるようになった。日本では、★2009年に大阪府市統合本部などが大阪市内の河川で開催したイベント「水都大阪2009」の際に、八軒家浜に高さ9.5メートルのラバー・ダックが設置され(Rubber Duck Project 2009)、この際の主催者である★千島土地が2010年以降も大阪市内や尾道市でのイベントにラバー・ダックを提供している。
・・・さらに「アヒル」つながりで、
【ガーガーチキン】2015年8月2日放送19:58~20:54日本テレビ
世界の果てまでイッテQ「はじめてのおつかい!IN ロンドン」
出川哲朗がロンドンではじめてのおつかいに挑戦。ファーストミッションは★大英博物館をリポートして大人気のアヒルを購入すること。大英博物館までは徒歩30分ほど、出川はまず町の人に英語でアウトレットセンターを聞いて回った。着実に情報をゲットしていった。案内してもらったバスに乗り、開始から1時間で無事に大英博物館に到着した。河北麻友子に電話で報告し、館内をリポートすることを指摘された。大英博物館は入場料無料となっている。出川は人が集まるところを探し、ロゼッタストーンをリポートした。ヒヨコの土産を探し、ヒヨコを★「ガーガーチキン」と表現して聞いて回った。お土産屋に入り、「ラバーダックス」を発見した。無事に購入しミッション達成。
・・・これから日本では、「アヒル」のことを「ガーガーチキン」とか「ガーガーバード」という人が増えそうですね。
【ラバー・ダックス】大英博物館
http://www.britishmuseumshoponline.org/children/games+toys/icat/games_toys#esp_viewall=y
一番人気は何と言っても★「スフィンクスダック」です。ネットショップには「Greek god rubber duck」「Samurai rubber duck」「Sphinx rubber duck」「Viking rubber duck」「Roman rubber duck」の5種類は掲載されていますが、「ネイティブアメリカンダック」はありませんでした。
【スフィンクス(Sphinx)】
エジプト神話やギリシア神話、メソポタミア神話などに登場する、ライオンの身体と人間の顔を持った神聖な存在あるいは怪物。スフィンクスの種類には複数あり、男性も女性もいる。動物や★鳥の頭部を持つものも見受けられる。
【ホルス神像(隼頭神像)】所蔵:ミホミュージアム
http://www.miho.or.jp/japanese/collect/main/mba.htm
ツタンカーメンの墓を発見したことで有名な考古学者ハワード・カーターが、その発見をした1922年、彼はエジプトの市場で偶然ちょっと不思議な像を目にした。それは骨は銀、肉体は金、髪はラピスラズリというエジプトの神話そのままの古代の神の像で、非常に気になった彼は、その日の日記にその像の様子を克明に書き留めていた。それが本美術館が所蔵する「隼頭神像」(ホルス神)である。古代エジプトの石造神殿、部屋を幾つも通り抜けた最奥の「至聖所」には、生ける神がいると考えられていた。神は神官にかしずかれて日毎衣服を変え、供物を捧げられ、油を注いで浄められていたと思われる。現在残るエジプト神像のほとんどは、建築的意匠や装飾または個人の奉納像としての模刻であり、神殿の至聖所に神そのものとしてまつられた神像の遺例は僅少である。ところが本像は「骨は銀、肉体は金、髪はまことのラピスラズリ」と神話に表現された生ける神そのものの姿を伝えており、本像の総高は記録の残っている多くの神像と同様、今は失われてしまった冠を含めておよそ1キュビット(約52.5cm)になるが、これは28神にあやかった長さであり、神像にふさわしい長さと考えられていたのであろう。後にカーターは、本作品の考古学的価値を認めると同時に、表面から見えにくかった銀の質の高さにまで言及している。
【カノプス壺】
古代エジプトにおいてミイラを作る際、魂が宿るとされていた心臓を除き、特に重要と考えられていた臓器を取り出し、保存するために使われていたと考えられている。外装にはオシリス神像やその子供たちなどが彫られており、特に主要なものは以下の4つ(ホルスの4人の息子)である。
●イムセティ/人間の姿をしており、肝臓を守る神とされていた。
●ハピ/ヒヒの姿をしており、肺を守る神とされていた。
●ドゥアムトエフ/山犬の姿をしており、胃を守る神とされていた。
●ケベフセヌエフ/隼の姿をしており、腸を守る神とされていた。
・・・なぜ、そこまで「こだわる」のか、「ラバーダック」や「スフィンクスダック」のアイデアはおもしろいけど、古代の智恵(アイデア)にはほとほと「脱帽」なんです。
【NEWS】人類の発想の勝利・イギリス・大英博物館のおみやげ「ロゼッタストーンUSBメモリー」がかなりのインパクト
http://www.britishmuseumshoponline.org/
古代エジプトの象形文字の解読において重要な手がかりとなったことで有名な「ロゼッタストーン」。現在はイギリスの大英博物館に所蔵・展示されていますが、なんとおみやげとして「ロゼッタストーンUSBメモリー」が販売されているようです。「ロゼッタストーンUSBメモリー」にはヒエログリフ(聖刻文字)、デモティック(民衆文字)、ギリシア文字が上段、中段、下段にしっかりと刻まれており、普通にデスクに置いておくだけでもかなりのインパクト。その上、中央がパカッと割れて、実はUSBメモリーだと判明したときの衝撃はすさまじいものがあります。この発想はなかった。ちなみに容量は2GB。価格は9.99ポンド(日本円でおよそ1800円)です。実際に大英博物館を訪れるのは難しい、という方のためオンラインストアでも購入が可能になっています。世界中に発送可能とのことなので、歴史的遺産を手に入れるチャンスかも!?このUSBメモリーを仕事や勉強に使えば難解な資料の解読が捗るかもしれませんね。
・・・「古代」を越える「現代」のアイデアに期待しましょう。