・・・東京国際フォーラムは、旧都庁跡地に建てられたイベントホールです。入ってすぐのところにある★「太田道灌」銅像は、江戸城築城500年(開都500年)記念として旧都庁の正面に設置されていたものです。都庁が西新宿に移転後、ここに再び設置されました。旧都庁前の銅像が江戸城(皇居)を向いて立っていたように、この銅像も江戸城を向いています。太田道灌の銅像は、JR日暮里駅前・新宿中央公園や川越市役所前などにもあるそうです。
■「東京国際フォーラム」
100-0005東京都千代田区丸の内3-5-1/03-5221-9000
東京国際フォーラムは、細分化されていた旧都庁舎を建て替え、1997年1月に完成オープンいたしました。建築の構想は鈴木俊一都政下、膨大な人口と巨大な機能を抱え、21世紀に対応していくにふさわしい新しい役割のシティ・ホールを、1985年(昭和60年)に「東京都シティ・ホール建設計画基本構想」という形で公表し、具現化を目指すことになりました。この時、東京都は行政機能を新庁舎として副都心で成長が期待される新宿へ、文化・情報機能を集客性にすぐれる丸の内に建設することを選択しました。東京国際フォーラムは、担うべき基本的機能として東京都が必要とするシティ・センターの機能のうち、総合的な文化活動の拠点としての機能・情報の交流と創造の拠点としての機能・国際交流の拠点としての機能の3点を満たすべき与件として建設された建物です。
建物の設計を国内初の国際建築家連合(UIA)公認の国際設計協議の形をとり、1989年に内外から多数の建築家の参加(50カ国、395件)の下、コンペを実施し、最優秀作品には★ラファエル・ヴィニオリ氏(アメリカ)の作品が選ばれました。これが現在の東京国際フォーラムの原型となります。ヴィニオリ氏の設計の高く評価された点は「要求されたプログラムに対し最もバランスのとれた案であり、機能的オーガニゼーションが最も明快であり、敷地のもつ特殊な条件を巧みに生かし、多様なパブリックスペースを提供することによって施設の様々な要求にこたえた非常に完成度の高さ」というものでしたが、現在この建物は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン建物全体は二つ星、ガラス棟は三つ星に指定され、世界中の人が注目する観光スポットとなっています。
◆【相田みつを美術館】◆
100-0005東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム地下1階/03-6212-3200
http://www.mitsuo.co.jp/museum/index.html
「にんげんだもの」などのロングセラー書籍で知られる書家・詩人の相田みつを。館内には、人間の弱さや甘えをさらけだし、いのちの尊さを見つめ続けた心のことばを、独特の書体で表現した原作が展示されているほか、アトリエの再現をはじめ、カフェ、ミュージアムショップも併設しています。
★戦後70年特別映像放映中。今から24年前、相田みつをが67才で亡くなる少し前の講演記録を放映中です。相田みつをが「どうしてこういうものを書くようになったのか」という原体験を語っています。戦後70年という節目の年に、相田みつをの思いを知っていただきたく初めて公開します。
・・・お土産に、相田みつを美術館開館「20周年」記念オリジナル2016カレンダーを購入しました。さて地下から地上へ、丸の内「建築探遊」です。
■「東京中央郵便局」JPタワー
100-8994東京都千代田区丸の内2-7-2/03-3217-5231
建築物としては、旧東京中央郵便局舎を一部★保存した低層棟と最高軒高200.0m
の高層棟から構成され、旧東京中央郵便局の保存部分は免震構造で構造躯体を保存している。2012年5月31日に竣工し、同年7月17日より東京中央郵便局とゆうちょ銀行本店が移転・開業した。郵便事業銀座支店JPタワー内分室(現・銀座郵便局JPタワー内分室)もオープンした。2013年3月21日に低層棟の商業施設★「KITTE(キッテ)」がオープンし、同時に国際ビジネス・観光情報センター「東京シティアイ」や東京大学と産学連携プロジェクトを紹介する★学術文化総合ミュージアム、国際会議対応のホールなども開業した。これによりJPタワーは全面開業となった。
※「KITTE(キッテ)」 http://jptower-kitte.jp/
◆【学術文化総合ミュージアム(IMT)】◆/03-5777-8600
http://www.intermediatheque.jp/
日本郵便株式会社と★東京大学総合研究博物館が協働で運営をおこなう公共貢献施設が丸の内JPタワー内にオープンしました。施設の位置する旧東京中央郵便局舎は、昭和モダニズムを代表する歴史建築として知られていた5階層のビルで、その2・3階部をミュージアム・スペースとして改装し、誕生したのが★「インターメディアテク」(IMT)です。この呼び名は、各種の表現メディアを架橋することで新しい文化の創造につなげる「間メディア実験館」に由来します。その活動の舞台となるのは、東京大学が1877(明治10)年の開学以来蓄積してきた学術標本や研究資料など、「学術文化財」と呼ばれるものの常設展示です。歴史的な遺産を、現代の都市空間のなかで再生させるデザイン技術は、「インターメディアテク」の展示の見所のひとつです。特別展示やイベントでは、大学における最先端科学の成果や各種表現メディアにおけるユニークな創造を、常設展示の世界観と融合させながら、随時公開します。この施設では、大学の主導する教育研究活動の一環として、これまでにない複合教育プログラムを実践するとともに、教育研究の成果を広く伝えるための、オリジナルグッズの開発販売もあわせておこないます。
・・・残念ながら「休館」、次はかならず。