茶の湯(13) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・堺つながりで、

平成26年秋季堺文化財特別公開

2014年11月14日(金)~16日(日)及び21日(金)~24日(月・祝)の7日間

「千利休の生まれた街堺」をテーマに歴史的な建築物、美術品、庭園など貴重な文化財を期間限定で特別に公開されました。

有料公開南宗寺、天慶院、徳泉庵、海会寺、大安寺、片桐棲龍堂

無料公開發光院、菅原神社、浄得寺、堺市茶室「伸庵」、鉄砲鍛冶屋敷

・・・以上の中から、「茶の湯」に関係の深い部分を再掲します。


さいけ1


◆「南宗寺堺区南旅篭町東3丁1-2072-232-1654

http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/bunkazai/bunkazai/shokai/bunya/kenzobutu/nanshuji.html

弘治3年(1557年)三好長慶が父元長の菩提を弔うために、大林宗套を迎え開山とした臨済宗大徳寺派の寺院です。




さいけ2


慶長20年(1615年)の大坂夏の陣による焼失後、寺地を現在の場所に移し、沢庵宗彭らにより再建が行われました。境内には国指定名勝の枯山水の庭、国指定重要文化財の仏殿・山門・唐門、千家一門の供養塔、利休ごのみの茶室★「実相庵などがあります。


さいけ3


方丈前の枯山水庭園は、仏殿等が建築された江戸時代初期と考えられ、前面に広く白砂を敷き小高くなっている地形を利用して枯滝を組み、そこから小石により表現された枯流れを右手の方向に流しています。上流部に架けた石橋と枯滝とがよく調和し、中央部にある横石の石組も素晴らしく、平庭枯山水形式の庭と石組造形を組み合わせて構成された美しい庭園です。仏殿は禅宗建築の技法を用いた府下では唯一の仏殿建築で、内部の天井には「八方睨龍」が描かれています。山門は二階建てで上層に手すりのついた縁がまわる楼門形式の門で、垂木を扇状に並べる技法は禅宗建築の技法のひとつです。


さいけ4


唐門は柱間をつなぐ梁に彫られた模様や、柱の先に突き出た木鼻という彫物などが、仏殿や山門と同様のかたちをしていることから、同じ時期に建てられた建物と考えられています。また、徳川家康が後藤又兵衛の刃に倒れ、当寺に祀られたという伝説の寺でもあります。


さいけ5


天慶院塔頭

南宗寺の塔頭天慶院は、もともと海眼庵といいました。千利休をはじめ茶人とゆかりの深いお寺です。現在、南宗寺内にある千利休の供養塔はかつて天慶院にあったものだそうです。また利休の師匠にあたる武野紹鴎好みの茶室★「大黒庵があります。もともと京都にあったものを今から6年前に解体して移されたそうです。また方丈前の庭に立つ供養塔は山上宗二のもの。宗二は利休の弟子でしたが、毒舌の持ち主でその権力におもねることのない反骨精神が災いして、豊臣秀吉により惨殺されています。