紡績・赤煉瓦建築(24) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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◆「かじやまち」

江戸時代、紀州徳川家と京・大坂を結んだ紀州街道に現存する石造り「欄干橋」は。泉州地域で綿織物業が盛んだった頃、工事用で働く女工さんたちが路線バスから降り立ち、「かじやまち(中央商店街)」へと買い物を楽しみにやってくる玄関口でもありました。しかし、時代とともに商店街の賑わいは影をひそめ、後継者不足もあいまって空き店舗が目立つようになってきました。


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■「寿屋」/岸和田市五軒屋町11-12

大正期に作られた商業建築ですが、建物の印象を大きく決定づける一階表面部分の大谷石は、昭和30年代に栃木県の大工に依頼して改装したものだそうです。岸和田市には古い建物が少なからず遺されてますが、この建物はそれらの中でも異色の作品です。


かじや2


【コシノギャラリー】

596-0055岸和田市五軒屋町16-11(岸和田駅前通商店街)072-422-0243

小篠綾子さん、コシノ三姉妹の生家、洋裁コシノがコシノギャラリーとして2013年4月4日(木)、リニューアルオープンしました。NHK連続テレビ小説「カーネーション」のモデルとなった小篠綾子さん、そう、小原糸子さんの生涯拠点となったお店です。施設内には小篠綾子さんが実際にお使いになられたミシンや、洋裁に関わる道具類、デザイン画、そしてコシノファミリーの写真が展示されています。


かじや3


【参考】『糸とはさみと大阪と』

「大阪はご承知のように、「糸偏」で栄えた土地です。・・・紡績工場、家内工業の機屋、呉服商・・・さまざまな糸偏産業があり、国内はもとより海外との取引も盛んでした。わたしはそんな織り屋どころの真っただ中で生まれ、そだったのです

「見本を抱えて、岸和田の春木橋界隈に今も残る、いくつかの紡績工場に通いました。こうして21歳の私は、初めて自分の足で歩き始めたのです。・・・仕事は順調でした。最初は紡績工場の診療所の看護婦さんたちに始まって、新しいお客さんも少しずつ増えていきます・・・」綾子さんが、ようやく一人立ちできるようになり、近隣の紡績会社にも注文を取りに出かけるようになった頃、★岸和田紡績は最盛期を迎えます。


かじや4


◆「和撫子(カーネーション)

596-0054岸和田市宮本町3-8(岸和田駅前通商店街)072-457-3310

https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/3/houdou-shop.html

ドラマ「カーネーション」を契機として、だんじりが通る岸和田駅前通商店街にできた岸和田土産を取り扱うアンテナショップ。ショップ名の「和撫子」は、カーネーションの和名「和欄撫子(オランダナデシコ)」からの造語です。岸和田らしく「和」を大切にする市民の気質を表現したものです。村雨などの和菓子やだんじりグッズといった岸和田特有の商品を取り扱っています。また、「だんじり映像」を放映するコーナーも開設しています。


かじや5


・・・恐るべし三姉妹、さらにスゴイのは、やっぱり「かあちゃん」ですね。お土産は「コシノ」大皿とだんじり「ラムネ」です。