◆18【ふるさとぴあプラザ】◆
580-0016松原市上田7-11-19/072-336-6800
http://www1.odn.ne.jp/matsubara-yumeta/index.html#
松原市内で出土された遺物や絵図、古文書などが、各時代ごとに紹介されている。とくに、旧石器・縄文時代のコーナーが有名で、「大和川今池遺跡」、「清堂遺跡」などで発見された旧石器を見学できる。「松原市民ふるさとぴあプラザ」には、ほかにシアターや市民ギャラリーなどがあり、文化の拠点となっている。
★郷土資料館(一般展示室・特別展示室)※松原市民ふるさとぴあプラザ条例
(1)郷土の考古、歴史、民俗等に関する資料を収集し、保管し、及び展示する。
(2)郷土資料に関する調査研究を行う。
(3)郷土資料に関する講演会、講習会、研究会、体験学習会を開催する。
(4)郷土資料に関し、博物館、学校その他の関係機関と相互協力を行う。
(5)特別展示に関すること。
(6)その他郷土資料館活動を推進するために必要な事業。
◆19【大東市立歴史民俗資料館】◆
574-0015大東市野崎3-6-1歴史とスポーツふれあいセンター2F/072-876-7011
http://www.rekisupo.com/index.html
【参考】小学校が甦る「来ぶらり四条」オープン
大東市に新たな多目的施設「来ぶらり四条(らいぶらりしじょう)」が2012年4月1日にオープンした。同施設館長の笠井敏光さんと、大東市教育委員会職員によると「市立四条小学校が近隣の小学校と統合されましたが、学校はまちの風景のひとつ。跡地を有効利用しようという市長の考えもあり(同施設を)設置致しました」。老朽化した校舎の一部は取り壊したが、使用する校舎は耐震性も踏まえ補強。校舎時代の趣きを残しながら外観を美しくし、内装も一新。「お手洗いもウォシュレットを取り入れるなど、利用される方が気持ちよく使用できるようにしました」。施設も充実している。施設内にある大東市立東部図書館は蔵書が8万冊。そのすべてが新刊だ。小説や実用書から、絵本、児童書、マンガ、中高生に人気のライトノベルといった子どもたちが喜ぶ本まで揃い、子ども向けスペースの近くに料理のレシピ本を置くなど、本の配置も配慮されている。「将来的には12万冊まで蔵書を増やす予定です。また、視聴覚コーナーでは映画やアニメなどの名作を揃えています。すでに大人気ですね」。学生たちが自習できる学習コーナーや、読み聞かせなどに便利なおはなしの部屋(写真)なども設置。窓から外の光を取り入れ、明るく開放的であり、ファミリーでも個人でも利用したくなる雰囲気だ。「大東市や大阪の歴史を扱った書籍もコーナーを設け、充実させていきます」。
同施設は野崎観音が近く、堂山古墳群も徒歩圏内と、大東市の歴史を発信する場としては好立地。今後、歴史に関する書籍を増やしていく予定だ。また、市民団体などが展示などを行える企画展示室(ふれあいルーム)や、講習会や会議などで使用できる多目的室が2部屋あるなど、市民交流の場として利用できるスペースもある。「災害時には地域住民の避難所となり、防災の拠点となりますから、毛布や飲料水などの備蓄もしております」施設内には歴史民俗資料館も併設している。寝屋川が流れる大東市は古代から水との関わりが深い。そこで「水」をテーマに、旧石器時代から現代までの歴史をわかりやすく紹介している。「展示物のほとんどが発掘された実物です。大東市の土壌は水分が多いので、木製品などが崩れることなく良い状態で発掘されている出土品が多く、他の地域では発掘されていないようなものも少なくありません」。高床式倉庫の戸口装置と考えられ、戸口構造を復元できる国内最古の実物資料である北新町遺跡から出土した戸口装置など、他ではなかなかお目にかかれない実物展示品の数々が並んでいる。「6月30日までは特別展として『堂山古墳群のひみつ』を開催し、40年前に発掘された出土品を展示・紹介しています」。5世紀ごろに造られたと考えられる堂山一号墳から出土した甲冑や刀、土器などは教科書にも登場するほど貴重な歴史的資料。それらは大阪府教育委員会所蔵のため、発掘直後から現在に至るまで大東市民でも目にする機会がほとんどなかった。「今回、初めてご覧になる方が大半だと思います。大東の歴史の知り、郷土の凄さを実感頂いていますし、40年前を思い起こして当時の話で盛り上がる見学者の方もいらっしゃいます」。