安堵町へ(3) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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人間国宝は、重要無形文化財保持者として各個認定された人物を指す通称である。1954年の文化財保護法改正によって新設された重要無形文化財の保持者認定制度発足後1955年2月15日、最初に認定された者の一人が重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)富本憲吉さんである。

・・・人間国宝「富本憲吉」さんを調べていて、思い出したことがある。

映画監督・北野武が2010年3月9日(火)にフランス文化省から芸術文化勲章の最高章「コマンドール」を授与された。帰国後、成田空港で会見した北野監督は、金メダルのボケを繰り出しつつ「黒澤(明)さんがもらっているならすげぇ」と喜びの心境を語りつつ「えー、フランスの文化勲章ですから、これからは日本の文化勲章と人間国宝を一日も早くもらいたい。人間国宝をもらったら無銭飲食して捕まるのが私の夢なんで。日本の文化庁のみなさん、よろしく。紫綬褒章はいらないですから」

・・・単なる冗談というより、深い真実(現実)を表現しているのではと思うのです。


あん1


2015年1月17日~3月15日

「富本憲吉展華麗なる色絵・金銀彩」奈良県立美術館

安堵町出身で人間国宝第1号に認定された陶芸家、富本憲吉の作品を紹介するの企画展が開催されています。それに併せて本町も富本憲吉の生誕の地(ふるさと)であることから、「陶芸のさと安堵~富本憲吉の足跡をたどる~」と題して安堵町連携展示行っています。

・・・奈良県美に行く前に、「安堵町」へ。途中、渋滞を回避して寄り道。

藤ノ木古墳

636-0115奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺西2-1795

http://www.town.ikaruga.nara.jp/kankou/#08

藤ノ木古墳は整備工事が完了し、墳丘表面にコグマザサを植え、周辺には、解説板やベンチが設置されるなど一新しました。石室内に入ることはできませんが、石室入口に設置された鉄扉のガラス窓越しに、石室内の様子や、玄室の石棺(実物)を見ることができます。藤ノ木古墳は、法隆寺に残る記録には、「ミササキ」「ミササキ山」と記されており崇峻天皇陵と記すものもあります。その後、発掘調査が進むに従い、斑鳩地方に勢力を持ったと思われる物部氏、蘇我氏、平群氏等の諸説が提示されていますが定説化したものはありません


【参考】東アジア地域に例のない豪華な金銅製馬具や、多彩な副葬品(何れも国宝)を内包した未盗掘石棺が出土した、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳(6世紀後半、国史跡)で、2006年(平成18)9月から進められていた石室内部の整備事業が完了し、全国でも珍しい車椅子でも石室を見学できる通路を設けた見学施設が整備された。2008年(平成20)4月8日、報道陣に公開した。5月7日から一般公開を始める。これに先立ち同3~6日に石室内部を特別公開する。同古墳は直径50m以上の円墳。1985年(昭和60)の馬具発見、1988年(同63)の石棺の開棺調査などを受けて町が整備。総事業費は1億3700万円。石棺のある玄室に繋がる長さ約12mの羨道にステンレス製通路を設置。通常は通路入り口のガラス窓越しに見学できる。特別公開では更に玄室手前まで進み、2~3m前から石棺と玄室全体を見る事ができる。特別公開は午前9~午後5時。午前8時半から先着順に見学時間指定の整理券を配布する。問い合わせは同町教委へ。町は今後、毎年春と秋に今回の特別公開と同様に限定公開したい考え。


あん2


斑鳩町文化財活用センター(愛称:斑鳩文化財センター)

奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺西1-11-140745-70-1200

http://www4.kcn.ne.jp/~ikaru-i/spot10/ikarugabunnkazaisennta.html

平成22年3月20日(土)オープン歴史・文化遺産の豊かな、特色ある町づくりをめざす斑鳩町では、藤ノ木古墳の案内を行う施設としてだけでなく、文化財の調査・研究及び情報発信の拠点として、「斑鳩町文化財活用センター(愛称:斑鳩文化財センター)」をオープンしました。

○展示棟の入り口を入ると左側に受付、右側には、藤ノ木古墳や古墳に関する図書が並ぶ、図書コーナーがあります

○図書コーナーから展示室へ続く通路は、石室の石積みを表現した幻想的な壁面に仕上げられ、通路を進んでいくと、古代ロマンがどんどんふくらみます

○映像ホールでは、30人程度のミニ講演会や、セミナーなども行えます

○展示室には、中央部分と、壁面に面して「コ」の字状に展示ケースが並べられています。そして展示ケースの中には、藤ノ木古墳の主な出土品のレプリカ(馬具類・刀剣類・装身具類・土器類)が展示されています。この展示ケースは空気の密閉率が高いエアタイトケースを使用し、国の重要文化財など、貴重な文化財の展示が可能となりました。

○展示室には、実物大の凝灰岩製の石棺レプリカがあり、石棺蓋が開けられ、日頃見られない内部に映し出される映像により、開棺調査の疑似体験ができます。

●管理棟にある特別収蔵庫は、24時間温度や湿度の管理と、万全なセキュリティ体制がとられています。斑鳩文化財センターオープン後は、国の重要文化財など、貴重な展示品の収納も可能になります


あん3


・・・小さな施設ですが、なかなか見応えがあり、おすすめです。


あん4


・・・町役場にもミニ展示があるのですが、本日は閉庁でした。看板類は、設置されたままですね。


あん5


【再掲】2014年11月旧富本憲吉記念館を取得奈良の公益法人

2012年に入場者の減少で閉館した近代陶芸の巨匠・富本憲吉(18861963)の記念館(安堵町)の建物と土地を取得したと、奈良市内でカルチャースクールを運営する公益社団法人「ソーシャル・サイエンス・ラボ」(小堀脩理事長)が2014年11月26日発表した。富本は安堵町出身で、色絵磁器で1955年に第1回の人間国宝となり、61年に文化勲章を受章した。記念館は富本の生家で、富本と親交のあった安堵町出身の実業家・辻本勇氏が譲り受け、改築後の74年にオープンした。辻本氏の収集した陶磁器や資料約450点を収蔵し、ピーク時の80年頃には年間約8000人が訪れたが、閉館前は25003000人にまで減っていた。閉館後、収蔵品は別の美術館に寄贈されるなどした。同法人は1121日に土地(1983平方メートル)と建物(150平方メートル)を購入した。広報担当者は「奈良が生んだ巨匠の生家なので、そのまま活用したい。使途は地元の人とも相談しながら決めたい」と話している。


・・・2年後ぐらいに、何らかの施設としてオープンされるようです。作品展示については、期待できませんが、せめて「生家」としての保存を楽しみにしたいと思います。