安堵町へ(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・まだまだ文章ばかり続きますが、ガマンしてください。


2013年3月「富本憲吉関係資料の寄付について」京都市立芸術大学

この度京都市立芸術大学は富本憲吉記念館創設者辻本勇氏遺族と富本憲吉関係資料の寄付に関わる覚書を交わしました。奈良県生駒郡安堵町に位置する富本憲吉記念館は人間国宝で文化勲章受章者である陶芸家富本憲吉(18861963)ゆかりの作品資料を展示・公開していました。同館が2012(平成24年5月31日に閉館したことを受けて富本憲吉が本学の前身である京都市立美術大学で陶磁器専攻を創設され教授学長を務められた経歴にちなみこの度富本憲吉関係資料のうちバーナード・リーチとの往復書簡をはじめとする文書素描図案など貴重な研究資料を本学に御寄付いただくこととなりました。2013年3月に第1回目の寄付受納を行い以後整理作業を継続して2013(平成25年度中に寄付手続きを終える予定です。寄付を受けるにあたっては資料の保存と収集に尽力した富本憲吉記念館の創設者辻本勇氏の意思を継承し御遺族代表の辻本泰子氏辻本隆司氏等々の関係者各位と協力しながら「富本憲吉アーカイブ・辻本勇コレクション」として同館館長山本茂雄氏及び本学において共同研究を進め芸術資料館での公開やシンポジウム出版物等を通じて広く一般の方々の利用に役立てていく予定です。なお閉館した富本憲吉記念館は2013(平成25年3月20日から富本憲吉文化資料館として開館する予定となっており今後も本学と協力連携して富本憲吉の業績を顕彰していきます。

寄付品富本憲吉関係資料約660点富本憲吉筆リーチ宛書簡

(内訳)

富本憲吉筆バーナード・リーチ宛書簡及び葉書    約 90点

バーナード・リーチ筆富本憲吉宛書簡及び葉書    約 10点

富本憲吉筆水木要太郎白瀧幾之助等宛書簡及び葉書 約440点

富本憲吉筆素描及び図案              約 50点

富本憲吉意匠装幀挿図本              約 70点

バーナード・リーチ(Bernard H. Leach)】(1887)~1979

香港に生まれたイギリス人。幼少期を日本で過ごした後帰国。明治42年(1909)に再来日して柳宗悦ら白樺派の作家らと出会い富本憲吉に出会うと大正元年(1912)には六代尾形乾山に師事し楽焼を学んだ。このころ濱田庄司とも出会いこれらの親交のうちに古陶磁・民芸の影響を受ける。一時北京に居住したが柳宗悦のすすめにより日本へ戻り大正6年(1917)我孫子に窯を築く。大正8年(1919)にこの窯が全焼すると翌年濱田庄司を伴い帰英。セントアイブスに「リーチ・ポタリー」を築窯し以後東洋陶磁とイギリスの伝統的な陶技の融合した作品を発表。陶芸家として知られる一方画家デザイナーとしても知られる。

2013年3月~2014年2月富本憲吉文化資料館日開館

2013年月20日より、1年の期間限定にて富本憲吉文化資料館として週日開館(毎週金・土。但し月20日21日は特別開館)。陶磁器作品の展示はなく関係資料を中心に研究者一般見学者を対象としたサロンスタイルにて公開。月20日より富本憲吉文化資料館と京都市立芸術大学共催により「リーチ宛書簡にみるリーチVS憲吉」として関係資料を展示。山本館長の講話を予定。収蔵品のうち陶磁器等作品は兵庫県陶芸美術館と大阪市立美術館に辻本勇コレクションとして分藏されている。

山本茂雄1935年広島県呉市生まれ。1960年東京大学法学部卒。1960年日本瓦斯化学工業株式会社勤務。1970年富本憲吉記念館設立準備業務を経て現在に至る。辻本勇さんの義弟

2014年11月旧富本憲吉記念館を取得奈良の公益法人

2012年に入場者の減少で閉館した近代陶芸の巨匠・富本憲吉(18861963)の記念館(安堵町)の建物と土地を取得したと、奈良市内でカルチャースクールを運営する公益社団法人「ソーシャル・サイエンス・ラボ」(小堀脩理事長)が2014年11月26日発表した。富本は安堵町出身で、色絵磁器で1955年に第1回の人間国宝となり、61年に文化勲章を受章した。記念館は富本の生家で、富本と親交のあった安堵町出身の実業家・辻本勇氏が譲り受け、改築後の74年にオープンした。辻本氏の収集した陶磁器や資料約450点を収蔵し、ピーク時の80年頃には年間約8000人が訪れたが、閉館前は25003000人にまで減っていた。閉館後、収蔵品は別の美術館に寄贈されるなどした。同法人は1121日に土地(1983平方メートル)と建物(150平方メートル)を購入した。広報担当者は「奈良が生んだ巨匠の生家なので、そのまま活用したい。使途は地元の人とも相談しながら決めたい」と話している。

【参考】ソーシャル・サイエンス・ラボ

631-0823奈良市西大寺国見町1-7-22/0742-49-0861

http://www.s-s-l.jp/

今から34年前に創設された当法人は、平成19年厚生労働省運営健康増進施設を継承することにより、地域社会との係り合いが一段と強化されました。平成18年、我が国の公益法人制度の大改革が実行され当法人は公益法人移行をめざして組織・事業運営・人材などについて整備改革を推進、平成25年3月18日付奈良県知事から公益法人認定されました。第一の主幹事業は、ウェルネス倶楽部と称されてきた生涯学習センターの運営です。第二の事業は、21世紀日本の地域社会構造に関する調査研究です。学術研究者、専門家とのネットワーク基盤を強化し、科学的知見に基づく社会分析を重んじつつ地域経済の発展に寄与すべきであると考えています。今後の事業としては、大規模災害を想定した上での災害に強い地域づくり、地域力を向上させていく経済政策立案等にも定款事業を軸に積極果敢に挑戦してまいります。その他、『古事記』と『日本書紀』の記紀時代から万葉時代に至る、我が国創生の原点にかかわる奈良における文化催事につきましても、各種の事業に参加するとともに協力して参ります。


・・・このように調べてきますと、「閉館」しているからこそ、今からでも行こうという気持ちになるのです。へそ曲がりなのでしょうか。