続・船場物語(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・【景観】という視点から、これまで蓄積した画像を見直すことにしました。


かん1


1939「石原ビル(旧淀屋橋中央ビルディング)」/設計:眞水・三橋建築事務所

541-0041大阪市中央区北浜4-1-1

1994設置「みどりのリズム」作:清水多嘉示

手を組んでダンスをする2人の少女の一瞬のポーズを捉えている。往々にしてダイナミックになりすぎそうな題材を、清水多嘉示は、感情を抑え、厳格な構成による構築的手法で、軽快なリズムに満ちた彫刻に仕上げてみせた。それまでの近代日本彫刻が重要視しなかった構築的彫刻の代表作としても高く評価されている。

・・・美大をめざしていた高校生の頃、よく「御堂筋」の画廊巡りをしたんです。そして、必ず途中の珈琲店で一服するんです。「プシケ」(まだあるかな?)と、ここ「MJB」でした。地階に降りるお店が、わくわくして好きなんです。

MJB珈琲淀屋橋店石原ビルB1F06-6203-0078

http://www.osaka-info.jp/jp/search/detail/gourmet_5114.html

1939(昭和14)築の石原ビル地下1階にある喫茶店。戦後間もない昭和21年に心斎橋創業、1969年より石原ビルでも営業開始。創業当時の家具や調度品などが運び込まれ、店内は濃密な昭和初期の空気す。名物は、曜日ごとにブレンドが変わる「七色の珈琲」。「ウインナー珈琲」は当時まだ珍しかったこともあり、今でも変わらぬ人気のようです。半世紀にわたって淀屋橋界隈のビジネスマンやOLに愛され続けています。創業者・秋山悟堂さんは、大阪珈琲界の草分け的人物で、「喫茶店を経営して40年カフェーから珈琲店まで」(1976)「おいしくいれるコーヒー入門(1977)などの著書もあります。

★「株式会社ピース大阪オフィス」石原ビル8F/06-6208-2268

http://www.4peace.co.jp/

かつては、豊年製油社員食堂として使用されていたそうですが、その後「北浜画廊」を経て、現在のオフィスが入っています。Webサイト制作、グラフィックデザイン、アプリ開発などの会社です。


かん2


◆「中之島緑道

中之島淀屋橋から肥後橋までの土佐堀川沿いに、大阪市制100周年記念事業として、10体の彫刻が設置された400mの遊歩道「中之島緑道」が整備されています。

1989設置「一対の座」/作:増田正和1931~1992

1931年兵庫県生まれ、京都市立美術大学西洋画科を卒業1988年、大阪中之島緑道彫刻コンペ優秀賞

1989設置TWO RING空間の軌跡」/作:堀義幸1958~

1958年愛知県生まれ名古屋造形芸術短期大学専攻科修了一宮女子短期大学准教授(平成19年4月)

1926~1930「住友ビルディング(現三井住友銀行大阪本店営業部)」/設計:住友工作部長谷部鋭吉、竹腰健造)⇒現「日建設計」

541-0041大阪市中央区北浜4-6-506-6227-2111

http://www.nikken.co.jp/ja/archives/history/03_03.html

2015年日建設計は創業115年を迎えます。明治・大正・昭和・平成の時代の流れの中で、それぞれの時代の社会や人々と共に歩んできました。その過程は、世代を越えて、各時代の人々が必要とした価値を、「信頼と技術」により作り出そうとしてきた歴史でした。現代へ繋がるその足跡を、12回に分けて連載配信します。社会や企業は変化する状況の中で生き続ける「生命系」に喩えることができますが、変わり続ける社会と共に生きてきたこの生命系を「日建設計115年の生命誌」として紹介するものです。

・・・すごく充実したHPです。ぜひご覧ください。現在進行中の工事は2015年5月末までを予定、楽しみです。


かん3


・・・「フェスティバル・タワー」前から「錦橋」を渡りますと、


1993大同生命大阪本社ビル」/設計一粒社ヴォーリズ建築事務所日建設計

550-0002大阪市西区江戸堀1-2-1/06-6447-6111

社名は「小異を捨てて大同につく」に由来。大同生命の設立に関わったのは大阪有数の豪商加島屋(広岡家)で初代社長は広岡久右衛門正秋が就任。大正14年に定められた現本社地かつて加島屋本家があった場所。昭和47年に吹田市江坂町に移転したが、本社ビル完成にあわせて平成5年、再び江戸堀に戻ってき。2015年度後期のNHK朝ドラ「あさが来た」で同社に関わりの深い広岡朝子がヒロインのモデルとして登場する。同氏は大同生命のほか、加島銀行、日本女子大学校の設立に尽力した女傑として知られる。特別展示の一般公開は、平成26年9月30日(火)終了したが、創業110周年記念アーカイブがWEBで公開されている。

http://www.daido-life.co.jp/110th/memorial/

メモリアルホールは、1925(大正14)年から現在の本社ビルへの建替えが行われる1990(平成2)年まで当地にありました、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計による大同生命旧肥後橋本社ビルの内外装の一部を用い、当時の様子を復元再生したものです。出入口上部の飾りのテラコッタ(粘土を素焼きして造った装飾物)は、旧ビルに使用されていたものであり、頭部に飾りのあるテラコッタの柱、およびホール中央壁面のトレーサリー(壁面の飾り)は実物を解体復元したものです。また、ドーム状の天井は当時のデザインをそのまま復元いたしました。旧ビルに用いられていた優れた実物やデザインを移設・復元したメモリアルホールには、過去を現在に生かし、また未来へとつないでいく願いが込められています。

・・・さらに、屋外に設置されている彫刻は大御所のもので、なかなかのこだわりですよね。


★「太陽の母子」/作:本郷新

1976年アイスクリーム発祥の地横浜馬車道に記念像として制作・設置された作品。アイスクリームの原料ミルクから連想し、母乳で子どもを育む「母」のイメージで制作したということです。

★「自由」/作:ブールデル

ブールデルの『力・勝利・自由・雄弁』のうちの一体自由です。ブールデルは、アルヴェアル将軍群像を22年間製作し、この作品群がブールデルのめざした建築する彫刻の第一歩となった。樫の木を持っています。



かん4


・・・交差点を隔てて、


かん5


・・・古い画像から順に並べてみました。


1930「山内ビル」/登録年月日:20000428

550-0001大阪市西区土佐堀1-1-4/06-6147-3984

1930(昭和)年に法律特許事務所として建てられた鉄筋コンクリート造階建てスパニッシュ風褐色タイル貼りのビル設計は今北乙吉。正式名称は「山内香法律特許事務所」現在は「香」の文字のプレート部分が消えた状態になっている1947(昭和22)年より「青楓グリル」が長く営業されていましたが、その後「里山カフェ」を経て、2014年10月3日「パティスリーアラリーヴ」がオープンしました