・・・大学ミュージアム紹介が、しばらく期間があいてしまいましたので、「続」として再開することにしました。ちょうど「鳥羽水族館」に行ったところでもあったので、「葛西臨海水族園」のニュースを聞き驚いています。
◆クロマグロなど“大量死”葛西臨海水族園
1989年の開園以来、水槽を回遊するマグロの群れが人気の東京・葛西臨海水族園で、マグロなどが大量に死んでいることが分かりました。水族園で原因を調べています。葛西臨海水族園によりますと、死んでいたのは、展示コーナー「大洋の航海者:マグロ」の水槽にいたクロマグロやカツオの仲間など3種類です。2014年11月1日には合わせて159匹いましたが、12月上旬から死ぬ数が増え始め、1月14日現在で残っていたのは30匹になっていました。死ぬ数が通常のペースを大幅に上回っていることから、水族園では魚を検査したり水質を調査しましたが、今のところ異常は見つかっていません。このため、細菌やウイルスによる病気や水槽の近くで行われている工事の影響の可能性もあるとして、さらに詳しく原因を調べています。
◆葛西臨海水族園でクロマグロの原因不明の死が相次ぐ
東京動物園協会は2015年1月15日、葛西臨海水族園(田畑直樹園長)の展示水槽「大洋の航海者:マグロ」で、昨年12月から、クロマグロのほかスマ、ハガツオの死亡が相次ぎ、展示数が大幅に減少していると発表した。同園は、死亡原因を調べる一方、対策を検討している。水槽は、本館1階「大洋の航海者」エリア「大洋の航海者:マグロ」水槽。変型ドーナツ型で、直径約30メートル、最大水深7メートル、水量約2200トン。ここでの展示生物は1月14日現在、クロマグロ17個体(昨年11月、69個体)、スマ4個体(同52個体)、ハガツオ9個体(同38個体)。原因不明の死亡が続いたため、専門家に相談し薬剤を投与するとともに、照度の変化、工事・作業による振動や音によるストレスなど、さまざまな可能性を想定し、改善に取り組んできたが、死亡発生が止まらず、病理診断検査の結果を待たずに発表することにしたという。
◆死んだマグロを解剖してみると多くが背骨を骨折していたということですが、詳しい原因はわかっていません。マグロ大量死の謎について、「ある可能性」が浮上している。水槽のマグロの数が、かなり少なくなっている。力強さとは程遠い泳ぎをするクロマグロの顔には、傷のようなものが見えた。水産総合研究センターの虫明敬一氏は「びっくりして、『狂奔遊泳』によって、群れ全体がパニック状態になるのは、クロマグロではよくあります」と話した。狂奔遊泳とは、魚に何らかの強いストレスがかかることで魚が錯乱状態になること。虫明氏によると、この錯乱状態が群れに伝染し、魚同士が激突、もしくは水槽にぶつかり、死んでしまったのではと指摘する。水族園では、2014年12月10日から現在にかけて、マグロがいる水槽の近くで工事をしているというが、その音や振動が、魚のストレスになった可能性もあるという。12月上旬からの大量死と、隣接する水槽の改修工事開始が同時期だったため、音による影響を考慮し、12月30日から1月4日まで工事を中止した。その間も10匹死んだため、5日に工事を再開したという。葛西臨海水族園の錦織一臣副園長は「寄生虫、外部によるストレス。あるいは騒音、普段はしていない工事の影響があったか」と話した。ウイルス感染が原因とも考えられるため、大学の研究機関で解剖検査などを行っており、今週末にも結果が出る予定。同園は原因が分かるまで、マグロなどの追加搬入は行わないとしており、このままのペースで死に続ければ、展示の“目玉”の水槽内の魚が1月中に「ゼロ」になる可能性もある。
・・・「マグロ」と言えば「近大」ですよね。そこで、「近大」で調べれば今回の「大量死」の原因について何かわかるのではないかと考えました。
◆近畿大学水産研究所(研究所HP) http://www.flku.jp/
649-2211和歌山県西牟婁郡白浜町3153/0739-42-2625
◆アーマリン近大 http://www.a-marine.co.jp/index.html
649-2211和歌山県西牟婁郡白浜町1-5/0739-42-4116
株式会社アーマリン近大は、新事業創出促進法の一部改正による最低資本金規制特例制度を利用し、60年あまりの歴史をもつ近畿大学水産研究所が独自の水産養殖技術により、卵から成魚まで一環した管理体制と、薬に頼らないストレスフリーな環境により育てられた優良な魚を、「安全」で「安心」さらに「美味しさの探求」にこだわった魚として広く消費者に販売することを目的に設立しました。「クエ鍋セット」などの加工品や、ハマチ、シマアジ、ヒラメ、トラフグをはじめ、2002年(平成14年)6月に世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロなども販売。「アーマリン近大」とはアルファベットの最初の文字であり、常に水産増養殖の分野で先頭を行く開拓者であるという決意と、安全・安心の頭文字であるA(アー)、海を意味する(マリン)、近畿大学の略称である(近大)を組み合わせたものです。
★東日本大震災および台風12号の影響について2012年3月21日16:14
2011年9月の台風12号で多大な被害を受けられた皆様に、衷心よりお見舞い申しあげます。近畿大学水産研究所新宮実験場(和歌山県新宮市高田)におきましても、この台風による想定外の高田川増水によって、アマゴ・アユ・チョウザメなど養魚の大多数が斃死・流出する事態となりました。関係者一同、復旧に向け最大限の努力を行う所存でございますので、お取引業者様におかれましては、なにとぞ諸事情ご理解を賜りたくお願い申しあげる次第です。
○東日本大震災で被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます
東日本大震災の被災地の皆さまに謹んでお見舞い申しあげます。皆さまの安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
★東北地方太平洋沖地震による影響について
平素は格別のお引立を賜り、厚く御礼申しあげます。このたびの震災に関しまして、弊社が取り扱っております近畿大学水産研究所及び水産養殖種苗センターの養殖魚類の一部が斃死、在庫等に少なからず影響が出ており、今後の出荷においては調整をさせていただく可能性がございます。弊社といたしましては復旧作業等により最大限の努力をいたす所存でございますが、お取引先各社の皆様におきましては、何とぞご理解賜りたくお願い申しあげます。大変ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い申しあげます。
・・・聞くところによると、半年から1年後にかけて養殖魚類が斃死しているという。とにかく「マグロ」は大きさに似合わず繊細でストレスがたまりやすい魚のようです。
★近畿大学(東大阪キャンパス)
577-8502東大阪市小若江3-4-1/06-6721-2332
★大学志願者数1位の近畿大学/立役者は広報戦略
2014年度の私立大学一般入試の志願者数で、近畿大学(以下、近大=大阪府東大阪市)が10万5890人で初の全国1位になった。関西の大学が首位になったのは、今回が初の快挙だ。昨年まで4年連続トップだった明治大をはじめ、関東の人気校や、関関同立をおさえての、堂々の1位。その背景として、「近大マグロ」による知名度アップや完全ネット出願の実施などが挙げられるが、影の立役者には、大学広報の“攻め”の姿勢にあったという。近大が出す広告には常にインパクトがある。新聞広告にしても駅のポスターにしても、必ず目に留まるものを作っている。「ネット社会ですから、面白い広告はすぐ広まります」と、広報部の世耕石弘さん。逆に、「目立たない広告は出さない」と、他大学との横並びの広告は一切取り止めた。ただインパクトがあるだけではない。「キャッチコピーもほぼ自分たちで作っています。うちの大学をよく知っていないと作れませんから」。熟知して、周知させる。これを徹底し、「プロの広告マンも養成していきたいんです」と、宣伝活動を外部だけに依存することなく、自前部隊の強化を行っている。予備校や塾、高校など現場での説明もしっかり行う。その際、高校生の実態調査も忘れない。現役高校生の実態を把握することで、広告の出し方も変わってくるという。完全ネット出願(インターネットでの願書の提出)へ踏み切れたのも、このマーケティング調査の成果だ。時期を読むことができたから「今年」という勝機を逃さなかったのだ。「近大エコ出願」と称して行われた完全ネット出願。今年度の一般入試では、全国で初めての試みだった。2年前から、これまでの紙と併用で導入を始めたが、「受験料の3千円割引」という特典もさることながら、「紙の願書だと書くのに1~2時間かかる。スマホからでも出願できるし、15分で書けた」という志願者から評価を受け、今年度は“紙”を完全撤廃した。こういったニーズの掘り出しはマーケティング調査あっての成せる技だろう。もちろん、魅力ある大学だったからこそ、広報戦略は成功したと言える。近畿大学水産研究所(和歌山県)では、2002年に世界で初めて卵からのクロマグロの完全養殖を成功させ、「近大マグロ」として話題を集めた。昨年には、地元の大阪に次いで東京・銀座にも「近大マグロ」の店を出した。それがテレビのニュースで放映され、新聞やネットでも取り上げられた。これにより、関西以外のエリアでの知名度は一気に上がり、関東からの志願者数は4年前と比べて倍近くにまで増えている。実は近大は、13ある学部のうち8学部が理系だ。関西の私大では、理系は3分の1で、近大のように半数以上が理系という割合は珍しい。理系は、設備投資などに莫大な資金が必要になるため、新設校ともなると大半は文系にならざるをえないという。「教育と研究のレベルは、関西のトップと自信を持っている」(瀬耕さん)と、近大では充実した設備のもとで、さまざまな研究が行われ、実を結んだ大きな成果の1つが「近大マグロ」だった。40年も前から、関西に根強く存在する「関関同立」のブランド力。「“入れ替え戦”のないリーグ戦だ」(世耕さん)と、実力には自信を持ちながらも、人気では近大は歯が立たなかった。それでも、さまざまな広報戦略によって、「関関同立」だけでなく、「東京勢」にも勝つことができた。「1位になりたいというより、とにかく(近大の魅力を)きちんと知ってもらいたかった。1位になったことで、より知ってもらえる」。長年、「ない」と思っていた念願の“入れ替え戦”を、自らの手で手繰り寄せ、勝利をおさめることに成功した。しかし、ここからが勝負。「今後は、毎年1人でも増やすことが生き残りに繋がる。でも子どもの数は確実に減っている。増やすというより、減らさないことに意味がある」。これまでに培ってきた実力を認知してもらうことで、人気も不動のものにする。2013年12月、「近大マグロ」をはじめとする養殖魚専門料理店の2号店を、大阪・梅田に続き、東京・銀座にも出店。テレビや新聞で大きく取り上げられた。さらに経営学部生が消費者分析を行い、農学部生がメニューを考案、用いる食器は文芸学部生の作品と、学部横断で「実学」の場として活用する予定だ。
★「近大空港マグロ」が第41回フジサンケイグループ広告大賞の2部門に入賞
2011年度フジサンケイグループ広告大賞にて本学の新聞媒体広告「学園広告・近大空港マグロ」がメディア部門とクリエイティブ部門の2部門で「新聞優秀賞」を受賞いたしました。この賞はフジサンケイグループのマスコミ各社が主催する広告の賞で、1年間に放送・掲載されたテレビ・新聞・ラジオ・雑誌のCM・広告の中から、優秀作品を選ぶものです。今回のエントリー作品数は314作品。企業広告の受賞が目立つ中、★大学が受賞するは初めてです。本学が受賞した新聞メディア部門では、積水ハウス株式会社様が新聞最優秀賞、株式会社宝島社様が本学と同様新聞優秀賞を受賞されています。またクリエイティブ部門ではエステー株式会社様がテレビ優秀賞、サントリーホールディングス株式会社様がラジオ優秀賞、大日本除虫菊株式会社様が雑誌優秀賞を受賞しました。
※フジサンケイグループ広告大賞
http://www.fujisankei-g.co.jp/koukoku-taisho/
・・・美術系大学はタジタジではありませんか?
◆近大卒の魚と紀州の恵み http://kindaifish.com/index.html
★大阪店:大阪市北区大深町3番1号
グランフロント大阪ナレッジキャピタル6階/06-6485-7103
近畿大学水産研究所は、戦後、世耕弘一 初代総長の「海を耕し、海産物を生産しなければ日本の未来はない」という理念のもと、和歌山県白浜町に臨海研究所(現:水産研究所)として開設されました。当時は遠洋漁業しか無かった時代であり、研究は困難を極めましたが強い信念と確かな裏付けにより研究を進め、世界初となる画期的な数多くの研究成果を収めてきました。例えば、海産魚養殖の手法として世界中で普及している「網いけす式養殖法」は、1954年に近畿大学が初めて研究に着手したものです。また、1965年に世界で初めてヒラメの人工ふ化による種苗生産を実現して以来、現在までに18魚種で世界初の種苗生産に成功し、2002年には不可能と言われたクロマグロの完全養殖を、32年の歳月をかけて成功させました。これらの研究成果は日本国内だけでなく世界中の養殖産業に導入され、水産資源の増産と安定供給に大きく寄与しております。そして現在、クロマグロを始めとする天然水産資源の減少がますます危惧される中、水産養殖のパイオニアである近畿大学が、社会に対して率先して養殖魚の価値を問いたいと考え、今回の「養殖魚専門料理店」出店にいたりました。近畿大学が研究し育てた、安全で安心、そして美味しい養殖魚を広く皆様に味わっていただくことで、養殖魚の魅力を感じていただければ幸いです。また、近畿大学の建学の精神である“実学教育”に基づき、お客様にいただいたご意見やご感想を、研究現場にフィードバックし次の研究に生かすことや、学生へのさまざまな教育の場としてもこの店舗を活用したいと考えております。 当店で提供させていただく魚は、近畿大学が和歌山県の白浜や串本・大島、浦神、そして奄美大島を中心とした生簀で手塩にかけて育てた安心・安全、新鮮な魚たちです。クロマグロを始めとした、ヒラメ、マダイ、シマアジ、ブリ、カンパチなどの近大卒の魚たちは、お刺身はもちろんの事、当店お薦めの調理法でお召し上がりいただけます。これらの魚は、育て方はもちろんのこと、養殖魚ならではの新鮮さをお届けするために、出荷に至るまでの処理や、店舗にて提供するまでの流通についても注意を払っております。また、魚以外の食材については、水産研究所等の施設が多数所在し、近大の養殖魚を育んできた和歌山の食材にこだわっております。本店舗のロゴマークは「海のダイヤモンド」と呼ばれるクロマグロをイメージし、「魚」の文字をデザイン化いたしました。
★銀座店:東京都中央区銀座6丁目2番先
東京高速道路山下ビル2階(銀座コリドー街)/03-6228-5863
・・・魚に「卒業証書」をつけるなんて、すごいアイデアですよね。
・・・まだまだ「近大」には何かありそうですね。
・・・とにかく元気のある大学、これからも期待したいですね。アートの世界にも旋風を巻き起こしそうな予感がします。