◆銀龍山「泰聖寺」 http://www.taisyoji.com/
543-0076大阪市天王寺区下寺町2-4-10/06-6779-9196
宝暦五年(1755)紹空哲山惠隆上人による創建にて以来、山城(京都府長岡京市)柳谷観音大阪霊場として信を集め、境内に湧出する「金龍水」「銀龍水」は★大阪七名水のみならず「眼病にご利益あり」の評判高く、また「明治天皇御用水」の栄を授かるに至り注目を集めた。また茶道の水としても名高く、茶人・風流人が心寄せるほどであった。この故に当山の山号を「銀龍山」と称す。のちに当寺は太平洋戦争で戦災に遭い、堂宇全てを焼失したが、戦後、柳谷観音「楊谷寺」より「十一面千手千眼観世音菩薩」を拝領し、本尊として安置し奉り、柳谷観音大阪別院として再出発、信仰道場として現在に至る。当山ご縁日は毎月二十一日(お大師さん)で、柳谷観音の信者がお参りになり、眼病諸病平癒のご祈祷をし、柳谷観音独特の百万遍念仏勤行式を唱えあげ、平和安穏、諸願成就を願いつつ、先祖供養、念仏三昧の一日を過し、観音様の慈悲の心に浸る。
【参考】柳谷観音「楊谷寺」
http://www.yanagidani.jp/about/
★清水坂
http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/page/0000000502.html
清水寺に登る坂道をいう。高台にある新清水寺境内からの眺望は格別で、さらに境内南側のがけから流れ出る玉出の滝は、大阪唯一の滝として知られている。また、この付近一帯は昔から名泉どころとして知られ、増井・逢坂・玉手・安井・土佐(有栖)・金龍・亀井の清水は★七名泉と呼ばれている。
◆有栖山「清水寺」
543-0061大阪市天王寺区伶人町5-8/06-6779-9559
和宗。新西国霊場客番、近畿三十六不動尊霊場第2番、摂津国八十八ヶ所霊場第26番。もと有栖寺といったが、1640年に中興延海阿闍梨が、京都清水寺から聖徳太子作と言われる十一面千手観世音菩薩を本尊とし、清水寺に模した舞台造りの本堂を建立、寺号を新清水寺と改めた。院号は清光院といい、四天王寺の支院である。
★「玉出の滝」
境内南側の谷には大阪市内唯一の天然の滝である「玉出の滝」がある。四天王寺金堂地下にあると伝えられる青龍池から流れ出ているとされている白石玉出の霊水が300m離れた地下を流れて滝になっているという。聖徳太子御本願縁起に「青龍恒守護麗水東流号日白玉出水以慈悲心飲之為法楽」とあり、霊験があるとされていた。水量はわずかである。滝の奥にある石窟に石像の不動明王・八大竜王神などを祀り、滝行場となっている。時折、滝に打たれて行を行う人が見受けられる。石窟に安置している不動明王は観世音菩薩の化身とされる。なお、現在では、滝の水は衛生上の観点から飲用不可となっている。
★天神坂
http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/page/0000000503.html
安居天神へ通じる坂道なのでこのように呼ばれている。この神社境内は大坂夏の陣に真田幸村が戦死したところで、本堂脇に「真田幸村戦死跡之碑」がある。また、同境内すぐ下には七名泉の一つ、安居の清水があり、「かんしずめの井」(癇静め)とも呼ばれよく知られている。
◆興禅寺
543-0061大阪市天王寺区伶人町5-28/06-6771-2469
寺記によると早創年代は不明だが、元は住吉大社の北百歩ばかりの所にあり三柱の神を鎮守とし、法橋定朝作の観世音菩薩像を祀っていたと記されている。万治3年(1660年)、月舟宗胡を請して開山に迎え禅堂、庫裏を創建した。後に明治13年(1880年)、現在の場所へ転地している。天王寺七坂の一つ、天神坂の途中にある。境内に「厄除け不動明王」が安置されており、厄除けの寺として知られている。
◆安居神社
543-0062大阪市天王寺区逢阪1-3-24/06-6771-4932
http://www.osaka-info.jp/jp/search/detail/sightseeing_2211.html
天王寺区逢坂1丁目に鎮座、少彦名神、菅原道真を祀る古社。昌泰4年(901)菅原道真が太宰府に左遷された際、河内の道明寺にいた伯母覚寿尼を訪ねて行く途中、ここへ立ち寄って安井(休憩)した。当時、道真に同情した村人がおこしを差し上げると、お礼にと菅原家の紋所「梅鉢」をもらった。これが、今でも★大阪名物の「粟おこし」の商標の梅鉢となったといわれている。安居天神社は、その道真の死後の天慶5年(942)、道真の霊を祀るために村人たちが建てたもの。また、当地は四天王寺の僧侶がここで夏安居(げあんご:雨季の間に外出を控え寺院で修行に専念すること)することもあり、「安井」が「安居」になったという。境内には、道真も口にしたといわれる★天王寺七名水のひとつ「かんしづめ(癇鎮め)の井」のほか、大坂夏の陣で徳川方に討たれて戦死した真田幸村の記念碑が建つ。