四谷シモン(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・私のお気に入りの美術館です。



公益財団法人西宮市大谷記念美術館は、西宮市が故大谷竹次郎氏(元昭和電極社長・現社名SECカーボン(株))より、土地建物、美術作品の寄贈を受け、そのコレクションを広く一般に公開するため、1972(昭和47)年11月に開館した美術館です。日本近代洋画、近代日本画、フランス近代絵画を中心とした当初のコレクションに加えて、阪神間を中心とする地元作家や版画の蒐集にもつとめ、現在では1000点以上の館蔵品を収蔵しています。日本の近代美術史に関わる展覧会をはじめとして、近年ますます人気を集める絵本原画の展示、ジャンルにとらわれない絵画以外の作品の展覧会、また、現代の動向を捉えるような新しい美術の紹介もおこなっています。1991(平成3)年1月に全面的な増改築工事を行い、現在の建物となりましたが、和風邸宅の良さはそのままに、エントランスロビーから流れる滝を楽しむことができ、水と緑の美しい庭園を持つ美術館として、多くの来館者に親しまれています。

大谷竹次郎1877年1969兄・白井松次郎とともに松竹を創業した日本の実業家。

白井松次郎・大谷竹次郎の双生児兄弟は、日本の映画・演劇界の先頭にたった「松竹」の創業者ですが、その人生は汗と涙にまみれた凄絶なものでした。兄弟は明治10年(1877)、京都に生まれました。父の大谷栄吉は花相撲(本場所以外の地方の臨時興行)の勧進元「花の峰」の奉公人で、幼い兄弟をつれて各地を転々、兄弟は6つのころからざぶとを配りたばこぼんを出し、下足番もこなし、夜は土俵の上でむしろをかぶって寝る毎日でした。もちろん父も働きましたが興行は水もの、正直者の栄吉は海千山千の興行主たちによくだまされ、いつも貧乏、兄弟は空腹のあまり客がゴミ箱に捨てた弁当の残りを食べて、飢えをしのぐありさまです。小学校に通うなど夢のまた夢で、学歴めいたものはありません。 http://minato-q.jp/blog/?cat=22


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◆【西宮市大谷記念美術館】◆

662-0952兵庫県西宮市中浜町4番38号0798-33-0164

SIMONDOLL四谷シモン

2014年10月11日(土)~11月30日(日)

四谷シモンの作る人形は静かな人形である。すっくと立ち、遠くを見つめるように佇む。その人形と向き合うことで、見る者は静謐な時間を共有することができる。


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人形作家、四谷シモン(1944

日本における球体関節人形の第一人者であり、国内のみならず海外からも高く評価されています。東京・五反田で生まれたシモンは、タンゴの楽師である父、ダンサーの母という芸能一家で育ちました。留守がちな両親がお土産として買ってくれた人形が幼少期の思い出であり、両親不在の寂しさを紛らわすかのように、シモンは小学生の頃から人形を作り始めます。10代半ばで人形作家・川崎プッペを訪ね、水上雄次に弟子入りし、制作技術を磨きながらも、当時の布を纏った小さな彫刻のような人形に疑問をいだき、常に「人形とは何か」を模索していました。1965年春、20歳のシモンは古書店で偶然手に取った雑誌『新婦人』で、ドイツのシュルレアリストであるハンス・ベルメールの球体関節人形の写真に、強い衝撃を受けます。従来の人形はポーズをつけることで、人間の感情や思いを形象化する一方で、人形が表現するものは固定されたポーズの範囲にとどまってしまっていました。しかし関節が動く球体関節人形はポーズをつける必要がないため、表現が固定されるという苦悩からシモンを解放したのです。そして人形とは「人のかたち」であり関節で動くもの、人形とは人形そのものであると悟り、以後、独学で球体関節人形の制作を始め、新しい人形表現の地平を切り拓きました。本展覧会では、無垢なるものとしての少年少女の人形、状況劇場時代の女形としての自身を模った《未来と過去のイヴ》、自動人形に挑んだ《機械仕掛の少年》、シモンの人生に多大な影響を与えた澁澤龍彦へのオマージュとしての《天使―澁澤龍彦に捧ぐ》、自己愛を表現した《ピグマリオニスム・ナルシシズム》、未完なものとしての《木枠で出来た少女》など、初期から最新作までの46点の作品を6つに分けて構成、シモンドールの世界を紹介します。

主催:西宮市大谷記念美術館、毎日新聞社

後援:西宮市、西宮市教育委員会

協力:公益財団法人鎌田共済会、エコール・ド・シモン

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四谷シモン人形館淡翁荘

香川県坂出市本町 1-6-350877-45-1111

http://www.kamada-soy.co.jp/doll/

坂出市鎌田醤油淡翁・鎌田勝太郎が昭和11年に居宅として建築した鉄筋コンクリート壁構造2階建の洋館。1階は和室中心で約141平方メートル(42.7坪)、2階は洋室中心で約125平方メートル(37.8坪)。施工は当時の「合資会社清水組大阪支店」。従来は周辺の木造住宅と連続して使われていたが、老朽化したため早川正夫建築設計事務所(東京)の設計監理で1階管理部分約50平方メートル(15.2坪)を増築し、独立建物に改修したもの。「淡翁荘」が「四谷シモン人形館」として2004年7月6日から火曜日、木曜日、土曜日に一般公開(有料)されています。

・・・行きたい、ぜったい行くぞ。


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・・・この美術館の魅力は、なんと言ってもお庭です。


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・・・「紅葉」もあと少しですね。お庭の最後にある「元永定正さん」と「岡本太郎さん」のツーショットが、大好きです。元永さんの作品は「カンテ~レ」を想起させます。