大学ミュージアム(26) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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◆同志社大学 http://www.doshisha.ac.jp/

602-8580京都市上京区今出川通烏丸東入075-251-3120

全ては一人の青年の「志」から始まった欧米に学ばなければ、日本の未来はない。幕末の動乱の中、そう考えた一人の青年がいた。学びたいという強い意欲に、広い世界への好奇心に、自由へのあこがれに突き動かされ、鎖国の禁を犯して単身渡米した青年は、アメリカで日本人初の大学卒業者となった。脱国の船上で「Joe」という名を贈られたこの青年こそ、後に同志社を創立した新島襄である。


どう1


同志社は1875年(明治8)年創立の同志社英学校に始まります。当初の教員は創立者の新島襄、宣教師J.D.デイヴィスの2人、生徒は8名でした。翌1876年9月、御所の北側、相国寺門前に木造2階建の校舎2棟、食堂一棟を建てました。これが今出川キャンパスの始まりで、130年以上も続く歴史そのものといえます。同志社礼拝堂、彰栄館、有終館、ハリス理化学館、クラーク記念館は国の重要文化財にも指定されている明治の建築物で、その後大正や昭和初期、近年に建てられた学舎と美しい調和をみせています。さながら明治以降の大学教育の歩みを語る生きる博物館といえるでしょう。総面積82,000㎡のキャンパスでは、約13,000人が学生生活を送っています。


キャンパスツアー紹介

http://www.doshisha.ac.jp/information/c_tour/intro.html

同志社礼拝堂(チャペル)重要文化財

D.C.グリーンによる設計で、1886年6月に竣工したプロテスタントのレンガ造チャペルとしては日本に現存する最古の建物です。正面中央に円形のバラ窓、左右にアーチ窓を設け、その前に屋根と尖りアーチの入口を持っており、ゴシック建築の特徴が出ています。1963年7月に重要文化財に指定されています。

クラーク記念館重要文化財

B.W.クラーク夫妻からの寄付によって建てられ、1894年1月30日に開館いたしました。当初は「クラーク神学館」として、神学教育と研究に利用されていましたが、現在の神学館の完成に伴い「クラーク記念館」と改名されました。R.ゼールの設計によるレンガ造で、エントランス上部の欄間には、"Byron-Stone Clarke Memorial Hall"と刻まれており、夫妻の夭折した息子を今も讃えています。本館にキリスト教文化センターがあり、教室のほか、クラーク・チャペルも備わっています。1979年5月に重要文化財に指定されています。

有終館(ゆうしゅうかん)重要文化財

当初は「書籍館」と呼ばれた同志社最初の図書館で、D.C.グリーンの設計により1887年11月に竣工したレンガ造の建物です。図書館の役目を終えた際に、時の海老名弾正第8代同志社総長が「有終館」と名付けました。1979年5月に重要文化財に指定されています。

彰栄館(しょうえいかん)重要文化財

アメリカン・ボードの寄付によりD.C.グリーンが設計した建物で、1884年に竣工しました。レンガ造の洋風な外観に対して、内部の間仕切壁や小屋組など、構造形式は純和風になっています。塔屋は鐘塔と時計塔を兼ねており、毎朝の礼拝を告げる鐘の音は、明治以来、同志社中学校が岩倉キャンパスに移転するまで、司鐘生と呼ばれる中学校の生徒が担当していました。1979年5月に重要文化財に指定されています。


どう2


◆【ハリス理化学館同志社ギャラリー】◆

当ギャラリーは、同志社の歴史と創立者・新島襄の今に息づく精神を、貴重な資料によって紹介する展示施設です。建物名の由来にもなっているJ.N.ハリスの寄付によって1890(明治23)年に竣工したハリス理化学館は、ながらく同志社における理化学教育の拠点となった建物であり、現在では重要文化財に指定されています。2013年11月29日のリニューアルオープンによって、常設展示や年数回の企画展、キャンパス出土考古学・古文書資料による創立以前の京都の歴史を紹介する展示室などを設け、新たな情報発信拠点として生まれ変わりました。今後もさまざまな資料によって同志社の魅力を伝えていく当ギャラリーにぜひお越しください。

回企画展「同志社と文学」

2014年10月15日(水)~12月21日(日)

同志社はこれまでに、多くの文学者を輩出してきました。本展では、同志社の文学が生まれる素地を明治の同志社に探りながら、同志社と深く関わりを持った文学者について、また文学に描かれた同志社を資料や作品から紹介します。同志社と文学の関係だけでなく、同志社の教育、理念、そして空気が、文学という表現の世界において、文学者やそれぞれの作品に、どのように表れたのか、そして生かされたのかを感じていただければ幸いです。


どう3


アーモスト館登録有形文化財

1921年に創立100周年を迎えたアーモスト大学が、同志社に卒業生を送り出すプログラム「アーモスト・同志社プログラム」を開設しました。その第1回学生代表であったS.B.ニコルズの母親やアーモスト大学の卒業生からの寄付により、W.M.ヴォーリーズが設計した建物で、1932年3月に竣工しました。1962年にゲストハウスが、1979年に無賓主庵が寄贈されて、併設施設も充実しています。現在は、主に外国人研究者の長期滞在用の宿泊施設として利用しています。2005年6月に登録有形文化財に指定されました。

啓明館(けいめいかん)登録有形文化財

同志社の2代目図書館としてW.M.ヴォーリーズが設計し、卒業生などの寄付により1915年9月に書庫棟(西館)が、翌1920年3月に卒業生の山本唯三郎からの寄付により本館が竣工した1920年4月の大学令による同志社大学開校のシンボルとなる建物でした。1957年には新書庫棟(東館)が増築されました。2007年7月に登録有形文化財に指定され、現在は、人文科学研究所、同志社社史資料センター、施設部が利用しています。

致遠館(ちえんかん)

1916年3月に教室として竣工した建物で、W.M.ヴォーリーズの設計と言われています。館名は、徳富蘇峰が、諸葛孔明の言葉「寧静に非ずんば以って遠きを到むるなし」から命名しました。建物の入口には、蘇峰による扁額が掲げられています。現在は、総務部や財務部等の事務棟となっています。

新島遺品庫

W.M.ヴォーリーズが設計した建物で、新島襄や同志社関係の書簡、日記、ノート類、説教・演説草稿、公務記録・文書、軸物、絵画など、約6,000点を収蔵しています。


・・・「同志社」は、ヴォーリズの宝庫でもあります。



どう4


・・・スタッフの方にお聞きすると、「新島旧館」への入館は午後3時半までだというので、まだまだ名残惜しいのですが、少し急がねばなりません。


どう5


・・・「新島旧館」の公開は次のようになっており、しかも建物内部に入れるチャンスはめったにないのです。


①通常公開

2014年10月2日~11月27日、2015年3月3日~31日

毎週 火・木・土曜日(祝日は除く)

旧邸周囲から建物内部を見学(建物内にはあがれません)



②特別公開

2014年10月30日~11月5日の連続7日間(御所の一般公開期間)

11月9日11月29日(創立記念日)2015年3月20日~22日(卒業式)

旧邸周囲及び建物内部(母屋1階と附属屋)に入場可


・・・とにかく、急がなければなりません。