とにもかくにも道頓堀へ千日前へ日本橋へ(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・文楽劇場には、今回はじめて入りました。やっぱり敷居が高いですね。(公演チケットも高いですが)


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・・・今回の講座は無料です。少しずつ勉強をして、ぜひ公演を見たいと思っているのです。


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【参考】文楽の公演は、東京が国立劇場の自主公演になったが、大阪では文楽協会が朝日座(旧道頓堀文楽座)を借りて、定期公演をしていた。もともと朝日座は、花道付きで2階席のある1,000人収容の大劇場で、文楽上演には大きすぎる。そのうえ、借りている事務所や衣裳部などの家賃を払わねばならず、さらに公演ごとに劇場使用料が上積みされ、出費がかさんだ。平成の文楽を担う人間国宝・7代竹本住大夫は、当時40歳代。9代文字大夫を名乗っていたが、この時代の背景を次のように回想している。「昭和45年の万博が終わりましたあたりから、また世の中が大分変ってまいりました。高度成長がのぼりつめた感じで、やがてオイルショック、都市の構造の問題やなにやら変化してまいりまして、これは文楽に限らずそうなんですが、劇場にお運び下さるお客様の数が減り出しました」(「言うて暮しているうちに」)文楽が人々の頭から忘れられ、取り巻く状況が悪くなっていった。そこで「なんとかして、大阪にも文楽専用の国立劇場を」との声が高まったのは当然の成り行きであろう。まず文楽協会から国に要請が出され、続いて昭和49年(1974)、大阪府・大阪市・大阪財界が国に要望書を出して、強い誘致運動を起こした。


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中心になったのは、大阪商工会議所会頭の佐伯勇近鉄社長、弘世現日本生命社長、大島大阪市長らであった建設地の選択は、時間がかかった。あちこち候補地が挙げられたが、ただの構想止まり。そこでまず土地を確保することが第1と、大阪市南区(現中央区)日本橋の旧高津小学校跡地を決めた。ところが、文化庁はその予定地が狭くて、木も植えられないし、駐車場も作れない。近所には環境的に好ましくない建物があり、目の前には高速道路が通っているとして、賛成しない。そこで地元側は、植村文楽軒が寛政の昔、初めて大阪に出て操り浄瑠璃小屋を開いた場所の南側に当たり、文楽にとって歴史的な場所であることを力説。駐車場も必要ないし、周辺の環境のことを言い出したら「大阪では劇場はできない」と説得した。これが効を奏して、昭和52年(1977)に文化庁に国立劇場の設立準備調査会が設置されて具体的な検討に入り、翌昭和53年(1978)には「国立文楽劇場」の基本構想が出される。最大の問題であった建築用地は、地元の主張通り大阪市日本橋の旧高津小学校跡地に決定し、昭和56年(1981)から建設工事が始まったのである。しかし、地元・大阪市が文化庁に「大阪」という地名を入れた劇場名を要望していたこともあって、劇場名はなかなか決まらなかったようだ。「国立文楽劇場」の名前が正式決定したのは、開場する前年―昭和58年であった。文化庁が地名を選ばず、文楽のための劇場という方針を貫いたのは一見識であった。


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国立文楽劇場前に、二つ井戸が復元されました

文楽劇場のある、大阪市中央区で、かつて住民に利用された「二つ井戸」がありました。江戸時代の文献にもあらわれる由緒ある井戸で、明治時代の道路拡張などで埋められてしまいましたが、高津地区まちづくり協議会が中心となって寄付を募り、文楽劇場前に復元されることになりました。20124月5日に除幕式が行われ、人形遣いの吉田簑二郎が人形と共に参加し、満開の桜の樹の下で井戸の設置をお祝いしました。二つ井戸を紹介した看板もございますので、ご来場の際には、どうぞご覧ください。


橋下市長文楽劇場の目標未達成に「残念だが補助金減額」

橋下徹大阪市長は2014年1月27日、文楽協会が市の補助金3900万円の満額支給の基準となる国立文楽劇場の有料入場者10万5000人を達成できなかったことについて、「よく頑張って10万人を超えたが、目標設定なので、残念だが減額だ」と述べた。同劇場の有料入場者数は26日の千秋楽で計10万1204人(速報値)。満額ラインにわずかに届かず、今年度の補助金は約730万円減額される。橋下市長は「劇場が全部決めてマネジメントできてない。頑張れば客が増えることが分かったが、(協会が)演目を決められない」と指摘した。その上で、「大阪でしか見られない演目をやれば観客が増える。東京と大阪で同じのをやるのは役所的だ」と話した。

近鉄難波駅に文楽巨大広告再び!!

近鉄大阪難波駅に11月文楽公演の巨大広告が掲出されています。[11月21日(金)まで]この場所には、今年夏休み文楽特別公演の広告を初めて掲出し、今回は2回目です。前回の広告には、「迫力があって格好良い」「目立っていた」等の反響をいただきました。現在、存在感たっぷりに躍動感あふれる姿を見せているのは、11月文楽公演第2部「奥州安達原」に登場する、安倍貞任・宗任兄弟です。


・・・必死で観客を増やす努力をされていることが、伝わってきます。

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竹本住大夫師が文化勲章を受章することが発表されました

文化功労者・日本藝術院会員・重要無形文化財保持者(人間国宝)で人形浄瑠璃文楽の大夫、七世竹本住大夫師が、平成26年度の文化勲章を受章することが発表されました。文楽では初めての受章となります。


・・・私たちも、少しは伝統芸能を理解する努力をしていかなければならないと、思うわけです。