・・・旧八幡郵便局前に「まちや倶楽部」というのがあって入ってみたら、
◆近江八幡まちや倶楽部/近江八幡市仲屋町中21
○活動目的/近江八幡市仲屋町に所在する旧造り酒屋を活用することにより、近江八幡市の旧市街に残存する文化財を保護し、近江八幡市への人の往来を増やし、賑わいの創出をはかることを目的とします。
○活動方針/本会が事務所を置く旧造り酒屋を、まちづくり、国際交流、コミュニティビジネス等の研究や活動に取り組む大学やNPO等に、活動拠点として提供する等、地域の有志団体等と一緒に活動していきます。
○活動内容
・旧造り酒屋、町家の活用に関する調査と研究
・旧造り酒屋、町家を活かした事業の検討と実施
・その他、本会の目的に附帯する活動
○組織/代表 宮村勲
★国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ2014「泡沫~Utakata」★
会期:2014年9月13日(土)~11月9日((日)
会場:近江八幡市・大津市
主催:NPO法人エナジーフィールド 助成:(公財)河本文教福祉振興会他
協賛:滋賀ダイハツ株式会社他
協力:近江八幡観光物産協会 まちや倶楽部 NPO法人アンテナメディア他
・・・一瞬入るのをためらったのですが、とにかく貪欲に前向きに突き進んでいくことを心がけている今日このごろなんです。
泡沫と消える運命は変えられずとも、消えるからこそ、その一瞬の光芒は、一層輝きを増し、人々の心に刻み込まれる。そんな思いで、今回の"BIWAKOビエンナーレ2014"秋の約2ヶ月間を最高のもにすべく臨みたいと思っています。ここ近年、世界中では、地球規模の災害があとをたたず発生しています。そのほとんどが、元をただせば、人間によってもたらされたものであると、多くの人々が認識しています。人間中心の経済発展追求に偏重した世界観は、いまや地球そのものの存続すら危ぶむほどの勢いになっています。「いったい我々は、何を目指しどこに向かっているのでしょうか?」いたるところで聞かれる疑問です。人類こそが今、泡沫と潰え去る運命にあるのでしょうか。人類の蛮行への絶望感に苛まれながらも、もし、我々が、この地球に生かしていただく意味をどこかに見出せるのだとしたら、それは、美しいものを創造し、それに心打たれる魂がまだ在ること、にあるのではないかと、一縷の望みをつないでいます。BIWAKOビエンナーレは、主に、江戸期に丹精籠めて建てられた建物で、展示を行います。大量生産で生み出された現代の家々とは違い、木の1本から吟味し、建てられた家は、堂々とした風格を構え、屋内は、繊細で粋なしすらえが溢れています。襖や、欄間、その取手にいたるまで高度な伝統の技が駆使されています。西洋建築にも無論、すばらしく凝った建物が存在しますが、襖絵などは、普段の生活の中で極自然に楽しむ芸術であり、他に例を見ない日本独特の文化といえます。そうした日本の誇る伝統文化の凝縮した建物での展示は、それゆえに単なる展示ではありません。その建物が刻んできた歴史と記憶を鑑み、それに対する敬意から生まれるものです。その結果、建物そのものに新たな息が吹き込まれ、調和が生まれます。そこに足を踏み入れたとき、人々は、深い畏敬の念に打たれるとともに、その空間のもつ美しさ、建物の有する荘厳な輝きを改めて知ることとなるでしょう。失われつつある日本人の美意識に触れ、自身も日本人として生まれた誇りを感じ取るきっかけになるかもしれません。それは、幸福な瞬間です。そのささやかな幸福の瞬間が、雫のように訪う人々の心に沁み入り、その後の人生のどこかでふと蘇ることを願って、はかなくも美しい"泡沫"の世界を創造したいと思います。総合ディレクター中田洋子
・・・近江八幡の町中を、ヴォーリズを求めて彷徨っている自分と、今この薄暗い廃屋のような空間を漂っている私のコントラストが、とても楽しく感じられました。
・・・制作されている、きっと若いアーティストの方々の楽しんでおられる様子が眼に浮かびます。
●美術展
近江八幡旧市旧市街の空き町家や元造り酒屋など主に江戸期の建物を会場とし、それぞれの作家が作品展示を行います。作品により長く放置されていた空間が輝きを取り戻し蘇ります。そうした建物は、日本全国を見渡しても、すでに姿を消してしまった貴重なものであり、後世に残していくべきものです。まずは、歴史ある場所、建物ありき、作家たちは、何度も現地を訪れ、あるいは、滞在しつつ作品を制作していきます。
・・・他にもいくつかの会場があるのですが、今回はヴォーリズが目的だったので、ここだけの見学にとどめました。