ヴォーリズさんを訪ねて(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・お寺を見つけたら、素通りできません。



ひかり1


◆西光寺

滋賀県近江八幡市中村町7260748-32-3721

織田信長ゆかりの「安土宗論」で知られる浄土宗の寺。市内屈指の規模を誇り円山応挙の筆になる衝立「芦鯉の図」など、国・市指定の文化財も多くあります。小堀遠州作と伝えられる石灯篭が見事です

安土宗論

1579年安土・浄厳院で織田信長の命により、浄土宗の僧(玉念、貞安など)と法華宗の僧(日諦、日淵など)の宗論が行われた。この宗論においては浄土宗の勝となったが、その勝に貢献した僧・貞安に信長は安土に寺地を与えて西光寺を開創したといわれている。後に、豊臣秀次が近江八幡城を築城した時に、西光寺を近江八幡の現在地に移させ、秀次は祈願寺としている。西光寺の境内は広く、秀次の祈願寺に対する帰依が窺い知れる。境内には織田信長の供養塔が建っている。


・・・3本目の「赤丸ポスト」発見しました。



ひかり2


近江八幡教会

523-0865滋賀県近江八幡市為心町中10748-32-2480

旧YMCA会館の隣に建つ近江八幡教会。ここにはヴォーリズの大正13年(1924)年築の教会がありましたが、残念なことに焼失しました。今の教会は比較的新しく、昭和58年(1983)に一粒社ヴォーリズ建築事務所により建てられたものです。

近江八幡教会牧師館

教会の前にある牧師館。木造2階建て元近江兄弟社の独身青年社員寮として昭和15年(1940)年6月に建てられた旧近江兄弟社地塩寮です。1984年(昭和59年)、近江兄弟社と関係の深い近江八幡教会が取得し、翌年改築されました。現在、1階は教会の集会や会議に使われ、2階は牧師家族の住居として用いられています。外観は現在も建築当時のままの姿を残しています。


ひかり3


アンドリュース記念館(旧八幡YMCA会館)

523-0865滋賀県近江八幡市為心町中310748-33-6061

旧近江八幡YMCA会館であり、近江八幡YMCAはヴォーリズが来日してから始めた聖書委員会が発展し設立されました。1907(明治40)年に竣工した最初のYMCA会館は、建築家ヴォーリズの処女作でした。現在の会館は1935(昭和10)年に建て替えられましたが、全体の規模や屋根が瓦葺で入母屋造な点など旧建物のイメージを多く継承しています。現在、『いきいきサロンヴォーリズ』として、近江八幡市の介護予防拠点として活用されています。2009年8月、国の登録有形文化財に登録されました。


・・・4本目の「赤丸ポスト」発見しました。


ひかり4


村岡氏邸(旧岩瀬邸)近江八幡市博労町中(永原町通り)

昭和8年(1933)建築。当初、医師岩瀬元治郎博士の住宅及び医院として建てられた。住宅はヴォーリズによる数少ない和風邸宅の作例として貴重とされる。医院部分が洋館、居住部分が和館になっていて、渡り廊下で繋がっています。昭和41年より医師村岡昭典博士の住宅として受け継がれている。


・・・そして、ぜひ訪問したかった「NO-MA」へ。


ひかり5


ボーダレス・アートミュージアムNO-MA野間清六邸

523-0849滋賀県近江八幡市永原町上160748-36-5018

NO-MAは、滋賀県近江八幡市の歴史ある重要伝統的建造物群保存地区にあり、昭和初期の町屋を和室や蔵などを活かして改築し、2004年6月に開館した、社会福祉法人グロー(GLOW)~生きることが光になる~(旧滋賀県社会福祉事業団)が運営するミュージアムです。このミュージアムの特徴は、障害のある人の表現活動の紹介に核を置くことだけに留まらず、一般のアーティストの作品と共に並列して見せることで「人の持つ普遍的な表現の力」を感じていただくところにあります。このことで、「障害者と健常者」をはじめ、様々なボーダー(境界)を超えていくという実践を試みています。2014年4月、滋賀県社会福祉事業団は社会福祉法人オープンスペースれがーとと一つになりました。

滋賀県では、戦後まもなく「日本の障害者福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄氏や田村一二氏、池田太郎氏たちにより創設された近江学園で、粘土を利用した造形活動が始まりました。滋賀県内の福祉施設において長年取り組まれてきた、障害のある人の造形活動が発展して行く過程で、「滋賀県内に障害者の作品を常設できる空間・建物を」というニーズが県全体に高まっていきました。それを受け事業化された「障害者常設ギャラリー構想」では、展示空間の整備についての検討がなされ、物件の候補として挙げられたのが近江八幡市の伝統的建造物群保存地区の永原町で空家になっていた築80年の町家「野間邸」でした。名称のNO-MAは施設の大家さんの名前から、ボーダレスは、「福祉と文化との交差」「アートとまちづくりとの協働」「障害の有無」という境目を超えた魅力ある場所をめざしていることにちなみます。こうして2004年6月、滋賀県社会福祉事業団(現社会福祉法人グロー(GLOW)~生きることが光になる~)が企画・運営するギャラリーとして、「ボーダレス・アートギャラリーNO-MA」が誕生し、2007年春には、滋賀県教育委員会から博物館相当施設の指定を受け「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」に改称しました。