◆十魚架/天野裕夫
1954年~岐阜県生まれ、多摩美術大学大学院彫刻科修了、ユニークな作品が多く1999年には第2回ユーモア陶彫展大賞を受賞している。
◆広場-鳩のいる風景/冨長敦也
1961年大阪市生まれ、1986年金沢美術工芸大学大学院修了。
◆空間の軌跡/堀義幸
1958年~名古屋市生まれ、1981年名古屋造形芸術短期大学専攻科修了、一宮女子短期大学専任講師、名古屋造形芸術大学特別講師。
◆花の天女/河合隆三
1935年大阪生まれ、東京芸術大学彫刻科を卒業後、彫刻家としての道を歩み、石像を中心とした作品を数多く創作、石の彫刻では代表的な作家で前・大阪芸術大学彫刻科教授。
◆雲の詩/河原明
1948年生まれ。東海大学教養学部芸術学科講師。
◆フェスティバルホール・レリーフ「牧神、音楽を楽しむの図」
530-0005大阪市北区中之島二丁目3番18号/06-6231-7517
「中之島フェスティバルタワー」は2012年(平成24年)10月31日に竣工しました。ツインタワーとなる西地区は2017年(平成29年)の春から夏に竣工の予定です。
日本および世界を代表する音楽家から絶賛され、2008年にその歴史を閉じた大阪の音楽の殿堂「フェスティバルホール」。その跡地に朝日新聞社が超高層の新ビル「中之島フェスティバルタワー」を建設しました。名ホールとともに、中之島の風景として長年親しまれた外壁レリーフは、この新ビルにも装いを新たに設置されることになりました。
旧レリーフは、日本で初めてともいえる屋外巨大彫刻であり、半世紀も前の戦後まもない時期に、当時の若き彫刻家たちの手により制作されたものでした。行動美術協会彫刻部 協同制作材質:陶板(信楽焼)1958年作当時の行動美術協会会員である建畠覚造・向井良吉・今村輝久・野崎一良・松岡阜らが、焼き物の里「信楽」で合宿し共同制作されたものです。旧レリーフの痛みは激しく表面は薄汚れていました。しかし、その鮮やかな釉薬は変色せず形状もしっかりと保たれていました。事業者が検討した結果、新しいビルにも「牧神、音楽を楽しむの図」を設置することが決まり、耐久性の観点から旧レリーフと同じ素材“焼き物”で大塚オーミ陶業株式会社が製作することになりました。レリーフの製作監修は、旧レリーフ制作時のリーダーであった建畠覚造氏の長男である彫刻家・建畠朔弥さんとその仲間の鷹尾俊一さんにお願いしました。そして2012年3月19日、ついに新しい「牧神、音楽を楽しむの図」のレリーフが中之島フェスティバルタワー外壁面にお目見えしました。
◆錦橋/大阪市西区江戸堀1丁目~北区中之島2丁目間
フェスティバルタワーの袂にある歩行者専用のこの橋は、昭和6年に架けられました。旧称は「土佐堀川可動堰」。橋の下には浄化用の水門があり、可動堰橋になっていたためそう呼ばれていましたが、昭和60年、美装化整備が行われた際に「錦橋」と改名されました。コンクリートアーチ構造のどっしりとした橋の上には、江戸後期から明治初期の橋を描いた錦絵のタイル焼きが飾られ、中之島の歴史を偲ぶことができます。
◆西横堀川跡/西区江戸堀1-1
八百八橋といわれた大阪にあって、南北に流れる河川は歴史上意外と少なく、特に、「大川」と「道頓堀川」とを結ぶ河川は、「東横堀川(現存)」と「西横堀川(現存せず)」「木津川」ぐらいしかありませんでした。その「西横堀川」は、1964(昭和39)年に開通した阪神高速道路1号環状線の道路用地として埋めたてられたため、現在は存在しません。「西横堀川」に架けられていた橋りょうは撤去され、河川区域は全て埋め立てられて高速道路下は駐車場となっています。
◆大同生命大阪本社ビル
550-0002大阪市西区江戸堀1丁目2-1/06-6447-6111
社名は、「小異を捨てて大同につく」に由来。1922年建築の旧本社ビル(設計者:ヴォーリズ)が建て替えられた。装飾的な部分は旧ビルの様式が残されているが、このビルを特徴付けている下層部の扇型の広がり部分は新ビルになってからのもの。大阪都市建築景観賞受賞作品。大同生命保険T&Dホールディングスの完全子会社で主に中小企業の企業経営者・団体向けに保険を販売している。
●大同生命大阪本社2階メモリアルホール
メモリアルホールは、1925(大正14)年から現在の本社ビルへの建替えが行われる1990(平成2)年まで当地にありました、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計による大同生命旧肥後橋本社ビルの内外装の一部を用い、当時の様子を復元再生したものです。出入口上部の飾りのテラコッタ(粘土を素焼きして造った装飾物)は、旧ビルに使用されていたものであり、頭部に飾りのあるテラコッタの柱、およびホール中央壁面のトレーサリー(壁面の飾り)は実物を解体復元したものです。また、ドーム状の天井は当時のデザインをそのまま復元いたしました。旧ビルに用いられていた優れた実物やデザインを移設・復元したメモリアルホールには、過去を現在に生かし、また未来へとつないでいく願いが込められています。
★大坂屈指の豪商「加島屋」からの400年の歩み
平成26年7月19日(土)~9月30日(火)
大同生命の礎を築いたのは、大坂屈指の豪商「加島屋」です。これまであまり紹介されていない加島屋の姿を、今も残る貴重な史料「新撰組借用書」や、歴史上の著名な人物との関わりなどを交えてご紹介します。
●企画展示「九転十起生-広岡浅子の生涯」
明治初期の大坂、獅子奮迅の活躍で加島屋を建て直し、女子教育向上のために日本女子大学校の設立に奔走した広岡浅子。ペンネーム「九転十起生」の示すとおり、決して諦めることのない彼女の生涯を紹介します。浅子が主催した御殿場・二の岡での夏期勉強会。そこに集まった若い女性たちはやがて夫々の分野で活躍していきます。市川房枝、村岡花子・・・。彼女たちに浅子が託したメッセージを紹介します。
・・・あらためて訪問したいと思います。
◆三井住友銀行大阪本店
541-0041大阪市中央区北浜4丁目6-5/06-6227-2111
北浜の住友村にある「住友ビルディング」の大規模な改修工事が行われています。外観はそのままに内側に耐震板を設けるなどして耐震性向上を図ります。大規模な改修工事にあたって、建て替え案も浮上していたが、歴史的な価値が高い建物を守るべきだと判断しました。外壁は、兵庫県西部産の「竜山石(たつやまいし)」を粉砕してから張りつけていす。現在では高価すぎて再現できない工法だそうです。「三井住友銀行」の大阪本店営業部が入っており、西日本本部となっています。「三井住友銀行」は、英語表記では「SMBC:Sumitomo Mitsui Banking Corporation)」で日本語と逆になっています。「さくら銀行」と「住友銀行」が合併する時に、日本語名と英語名とで逆にして、双方痛み分けとしたようです。
・・・工事用テントで覆われていますので、かえって入口の立派さが目立ちますね。