・・・「大宝蔵殿」へ
◆【大宝蔵殿】◆
百済観音堂を中心とする東西の宝蔵には、有名な夢違観音像(白鳳時代)・推古天皇御所持の仏殿と伝える玉虫厨子(飛鳥時代)・蓮池の上に座す金銅阿弥陀三尊像を本尊とする橘夫人厨子(白鳳時代)をはじめ、百万塔や中国から伝えられた白壇造りの九面観音像・天人の描かれた金堂小壁画など、わが国を代表する宝物類を多数安置しています。
◆【百済観音堂】
法隆寺に伝わる百済観音像(飛鳥時代)は、わが国の仏教美術を代表する仏像として世界的に有名であります。またこの観音様は、日本の仏像には珍しい八頭身のすらりとした姿と、優美で慈悲深いその表情で多くの人びとを魅了しています。法隆寺では、この百済観音の安住の殿堂をお造りすることが永年の悲願でありました。その夢がついに平成10年秋に実現いたしました。それがこの百済観音堂であります。
●平成26年度法隆寺秘宝展「室町時代から近世へ」
平成26年3月20日(木)~6月30日(月)法隆寺大宝蔵殿(中倉・南倉)
法隆寺における室町時代は、鎌倉時代に形成された中世の法隆寺が近世・近代へと変革していく中で、伽藍の護持と伝灯の継承に尽力した時代であったと云えます。なかでも種々の行事の充実化、あるいは子院の造立等によって調整された宝物類は、その室町時代から近世へと変遷するする法隆寺の歴史の1ページを伝えるものであります。今回の秘宝展では、その室町時代の宝物を中心とした展示を企画させていただきました。国の重要文化財等に指定された宝物はほとんどありませんが、その時代を堪能していただければと存じます。
・・・「西院伽藍」から「東院伽藍」へ、
●秘仏国宝救世観音像特別開扉
平成26年4月11日~平成26年5月18日
夢殿の本尊「救世観音像」は聖徳太子等身の像と言われ、明治初年までの数百年間、白布にくるまったまま秘仏とされてきました。現在は春秋の特別な期間だけ公開されています。
・・・実際に、もっと間近で見てみたいものです。
・・・いつものコースです。
◆【中宮寺】◆
636-0111奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2(法隆寺夢殿東側)/0745-75-2106
中宮寺は現在の場所から東へ約500mあまりの付近にあったが、中世室町時代に現在の夢殿の東側に移りました。聖徳太子が母の穴穂部間人皇后のために建立したと伝えられています。太子の斑鳩宮・岡本宮・葦垣宮の中間にあたるところから中宮寺と呼ばれたといわれています。室町時代に尊智女王が入寺以来、代々門跡尼が住職となり、その法灯が守られてきました本堂には“三大微笑像”といわれる国宝の木造菩薩半跏像が安置されています。右足を左膝の上にかけ、左手は右足首に添え、右手は肘を右膝の上について指先で軽く右頬にふれる形で座っている像で、この像の形を半跏思惟の相といい、寺伝では如意輪観音と称するが、もともとは弥勒菩薩として造立されたと思われています。また、聖徳太子の妃であった橘大郎女が、622年(推古30年)に亡くなられた太子が、天寿国に往生した様子を釆女らに刺繍させた国宝の天寿国繍帳も有名です。
※「世界三大微笑像」とは、弥勒菩薩・スフィンクス・モナリザです。
・・・京都太秦「広隆寺」にある「弥勒菩薩」は見たことがないので、行かなければと思っています。