・・・「室生寺」のつづきです。
●5月7日(水)~5月25日(日)
本堂(灌頂堂)の特別拝観。本堂(灌頂堂)が灌頂仕様になっております。通常かかっていない、室町時代中期作の両界曼荼羅、鎌倉時代後期の東寺本を祖本とした真言八祖像が拝観できます。また、室生寺ご本尊「如意輪観音菩薩(平安時代作の重要文化財)」が間近で拝観いただけます。期間中は通常参拝ではご本尊の姿は拝観できなくなっておりますが、特別拝観を希望される方は、通常入ることができない本堂(国宝)の内陣に入ることができ、いつもより近い場所から拝観していただくことができます。
・・・まずは「金堂」で、仏像群に圧倒されました。
・・・ご本尊の「如意輪観音」を間近に拝ませていただきました。如意輪観音菩薩像は、河内長野市「観心寺」、西宮市「神呪寺」の如意輪観音像と合わせて、日本三如意輪と呼ばれています。またまた、西宮に行く目的ができました。
※室生寺五重塔から御影堂に行く途中の右手の山肌には、天然記念物の暖地性シダ(羊歯)の群落があります。イヨクジャク、イワヤシダ、ハカタシダ、オオバハチジョウシダなどの暖地性シダの群生がみられる。特にイヨクジャクやイワヤシダは四国、九州以南の暖地に生育する種類で、ここはその分布の北限にあたる地として貴重である。
・・・シダ類の中に「マムシグサ」を発見しました。
※マムシグサ(蝮草)サトイモ科テンナンショウ属
草丈70cm~80cmほどの多年草です。イモ状の地下茎は有毒ですが、全草有毒であるとするのが普通です。茎を直立させて、春から初夏に茎頂に高さ15cmほどの1個の仏炎苞に包まれた特異な形態の花をつけます。「仏炎苞」は、有名なミズバショウと同じく、小さな花を周囲に密生させた棒状の花穂(肉穂花序)を苞葉が包みこんでいるもので、仏像の後背の仏炎に似ているためこのように呼ばれます。葉は、通常茎に2枚つき、幅20~30cmほどの掌状で鳥足状(左右に分かれた葉軸の片側にだけ小葉をつけ鳥の足のようになる)に小葉をつけます。雌雄異株ですが、栄養状態がよいと雌株に性転換するという変わった性質を持っています。雄株では、訪花昆虫を外に出して雌株への受粉を円滑にするために、仏炎苞の基部に穴が空いていて訪花昆虫が逃げ出せるようになっています。仏炎苞の色には変異が多く、緑色~緑紫色、あるいは帯紫色~濃紫色など様々で、多くの場合白条(白いスジ)が入ります。また、仏炎苞の開口部は広く開くものから、ほとんど開かないものまで、こちらも様々です。花序が葉よりも高くなるものからそうでないものまで、いろいろです。果実は、歪んだトウモロコシ状で、秋に赤熟します。日本各地から北東アジアに分布します。多摩丘陵では時々見かけます。疎林の林床ややや明るい林縁に生育します。
・・・やっと「奥の院」までたどり着きました。