・・・4月になるのを待ちわびていたのは、サクラばかりではありません。
◆道の駅「近つ飛鳥の里太子」
583-0992南河内郡太子町山田2265-1/0721-98-2786
太子町はまさに、聖徳太子ゆかりの町です。千四百年の歴史の中で名所・旧跡も多いし、竹内街道を散策する人や二上山へのハイカーもよく訪れます。また国道166号は大阪と奈良間の主要道で、交通量も年々増えています。そのため早くから道の駅の必要性が指摘され、ちょうど“なみはや国体”があった平成9年に大阪で2番目の道の駅として誕生しました。おかげ様で、最近では休日ごとに1500人近いお客様が立ち寄られるほどのにぎわいです。地元の特産物や農産物、太子町特産のブドウやワイン、野菜類の他、近隣市町村の特産物も売っています。それと太子町は知られざる“軍手の町”でもあるので、軍手軍足も並んでますよ。また駅に品物を納入している組合の中に食堂経営をされてる方々がいるので、かやく弁当やバラ寿司、松茸御飯など、日替わりで違うお弁当も販売しています。駅で食べる方はもちろん、二上山に持って登るお弁当としても好評です。だから駅にはあえて喫茶部門しかありません。
●「叡福寺を望む黒駒と赤い二上山」・・・どなたの作品でしょうか?
◆【大道旧山本家住宅】◆
583-0992南河内郡太子町山田1797番地
わが国最古の国道とも言われる竹内街道の沿道にたたずむ「かやぶきの古民家」で、大和棟の形態をよく残し、大和と堺を結ぶ街道沿いの歴史的景観を特徴づけるものとして「国登録有形文化財(建造物)」となっています。周辺には道しるべや伊勢燈篭などが残されており、かつて経済活動や巡礼にと人々のゆきかった、かつての面影を今に伝える格好のスポットとなっています。春季、秋季の特別公開のほか、各種イベントなどで屋内も見学することもでき、歴史街道の沿道の特徴的な住まい方を体験していただけます。
●開館日4月、5月、9月、10月、11月の土曜日、日曜日、祝日(都合により休館することがあります)
・・・何度も「竹内街道」を通りながら、一度も入ったことがなかったのです。4月になったら絶対にと思っていたのです。とうとう実現しました。
大和棟の主屋と北西に連なる入母屋造・桟瓦葺きの離れからなり、東側には蔵を配置しています。その構造手法から江戸末期と推定される主屋は、茅葺きの切妻屋根の両側を本瓦葺きとし、内部はドマ、ザシキ、シモミセなどを配する典型的な民家で、離れには大正元年(1912)の棟札も残ります。蔵は昭和27年に建て替えられたもので、当初は広場を囲んで他に2棟の米蔵がありました。平成16年9月に公開するにあたり、近年の改装部分を取り除き、転用されたドマの差鴨居を原状に戻すなど、あまり手を加えずかつての姿に復元しています。
●改修(石井智子/美建設計事務所)
http://www.bikentomo.com/works/267
この民家は、竹内街道に面しています。付近は江戸期には旅篭や茶店が軒を連ねていましたが、現在は道標や伊勢灯籠などが、かつての面影を伝えています。主屋は敷地ほぼ中央に北西に面して建ち、桁行七間半、梁間五間、屋根はいわゆる大和棟の形式です。主屋北西に離れがあり、庭をはさんで渡り廊下で主屋とつながっています。この建物は大阪府太子町の所有で、元の建物を傷めていた改造部分を取り除き、最盛期だったころの姿に戻しました。青少年が昔の生活を体験できるように、また、市民の催しにも使うことができました。川のある方へ傾いていた建物を建て起こして構造補強をし、雨が漏っていた屋根や剥がれていた壁を修理しました。
・・・屋根の上の松は「酔狂」で特に意味はないということですが、
●古来より、家の庭とか玄関に松を植えるとその家は栄えると言います。松は冬場の寂しい時期にも青々と葉を茂らせ生命力を感じさせますので、門松などの縁起ものとしてよく使われます。昔の藁葺・茅葺屋根には「屋根松」といって、屋根の上に松を植えていた地方もあったようです。「松」そのものを植える地域と「イワヒバ」などを植える地域があるようです。
【参考1】松の俗信
聖天様が松の葉で目を傷つけたため、信者の家では松を植えないとされている。
京都では松を南に植えると栄え、西に植えると屋根の高さまでは栄えるが、家を超すと衰えると言われている。
墓に松を植えるとよくない(群馬県)。
家の中に二俣の松があると、双子が生まれる(香川県)。
現実世界ではないが、植樹する夢は吉とされている。松の夢は吉夢である。松は「神聖」や「不死」のシンボルとされる。夢に見ると、男は栄達、女は良縁をもたらしてくれる。「松の実」もよく、幸運の訪れや健康回復の暗示がある。したがって、松が夢に出ると長生きをしたり、家が栄えるという。松を植える夢も、長生きをするという吉夢。木に登るのも、良いことが起こるとされている。
【参考2】庭木の言い伝え
家の真中(中庭)に樹木があると、その家は必ず崩壊する。
芭蕉、そてつ、しゅろは寺院にあるのはよいが、普通の庭に植えるのは凶。
南天が家のひさしより高くなると金が集まる。
家の前に竹やぶをつくると貧乏になる。
ざくろを南に植えると運が悪くなる。
いちじくを家の前に植えると病人が絶えない。
「芭蕉の花開きて、その家亡ぶ」という言い伝えがある。
庭にあお桐を植えれば、学問を好む者が出る。
庭にぼたんを植えれば、その家は繁栄する。
竹と柿の木が勢いよく茂るときは、家運は隆盛となる。
家の四方を樹木や竹林で囲ってしまうと後家相になる。
四神の備えがない土地は、次の木を植えて凶相を吉相に転じる。
・東に流水なきときは、桃、柳をうえるべし。
・西に往来なきときは、にれ、くちなしを植えるべし。
・南に低地なときは、梅、なつめを植えるべし。
・北に山なきときは、あんず、すももを植えるべし。