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◆不動山の巨石/和歌山県橋本市杉尾

不動山は、金剛山地の一峰、神福山(792m)の南西約1km、大阪府(河内長野市)・奈良県(五條市)・和歌山県(橋本市)の三府県境から南西に開けた東谷川の南側に続く標高480mを測る尾根の突端に位置する。和歌山県橋本市杉尾と呼ばれる山奥の所にあります。


ふど1


不動山の突端には、古くから巨石群の存在が知られ、山岳信仰の霊地、近年は「日本の音風景100選、不動山の巨石」としても紹介されています。この場所は、偶然にも神功皇后伝承と国宝の人物画像鏡で有名な隅田八幡宮の北方約4.5kmの位置にあたっています。杉尾地区は、鎌倉時代に隅田新右衛門が開発したといわれ、炭尾、墨尾(山谷の隅で山の尾筋から出た名)といわれます。不動山の西麓には、法輪山明王寺のお堂があり、すぐ西側には駐車場とトイレ、寺の東側には一直線に巨石まで続く急階段が整備されていますが635段もありますので、谷の北側からの迂回路もつくられています。


ふど3


・・・さすがに、キツイです。途中なんども休憩しましたが、もうメマイがするほどです。


上がった尾根筋に不動山巨石群があり、明王寺の奥の院といいます。巨石群は、西端に祀られる稲荷明神の東側に、4~5m大の巨岩を中心に大小十数個の巨石から構成されています。もっとも西側の石の側面には、直径20cm程の穴があいていて、耳をあてると「ゴー」と云う音が聞こえ「この世の音」「あの世の音」「紀の川の音」などが聞こえるとして、日本の音風景100選に選ばれている。中央の笠形の巨石の下の岩陰には、中央に不動明王、左に金剛童子、右には八大龍王の石祠が祀られています。近年木製の祠から石製に新調されたようです。


ふど4


日本の音風景100選は、1996年に当時の環境庁(現・環境省)が「全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)」を広く公募し、100件を選定したもの。


・・・残念ながら、そんな「音」を味わう余裕はありませんでした。聞こえてくるのは、心臓のドキドキと呼吸のハアハア・ゼイゼイばかりです。とにかく、安全に下山するのみです。


ふど5


・・・気になっていたから寄り道したのですが、景色は最高でした。「寄り道」ではなく、キチンとした登山・ハイキングで来るべきとこです。ああ、しんど。