・・・ついつい遠方ばかりになっていましたが、地元なのに行けてなかったミュージアムがありました。
◆【滝畑ふるさと文化財の森センター】◆
586-0072河内長野市滝畑483-3/0721-63-0201
昭和56年、滝畑地区にダムが建設されました。このダムによって水没することになった当地区には、民俗・美術工芸・民家建築などの多くの文化財が伝えられてきました。市教育委員会はこれらの文化財を後世に残すべく、記録保存の作業と平行して、資料の保存・展示を目的として滝畑民俗資料館を建設しました。平成19年5月1日、当資料館を整備し、「滝畑ふるさと文化財の森センター」としてリニューアルオープンしました。平成22年4月1日、隣接する青少年活動センターと統合しました。当センターは、文化財保護や岩湧山の茅をはじめとする修復資材の供給や保全・育成に関する普及啓発、生涯学習やボランティア活動の場として、また旧滝畑民俗資料館の機能も併せ持持つ施設として開館しました。センター内は、民家棟、展示室棟、収蔵庫、事務室から構成されています。
●石碑群
これらは不食供養碑とよばれています。センター内に約40基が保存されています。そのほか、西ノ村阿弥陀堂跡、東ノ村観音堂跡や滝尻弥勒堂跡の付近にも残されています。特徴は施主がすべて女性であることや、明暦から寛政年間に至る130余年にわたって建立されていることです。建立の意図は、講組織によるの逆修供養の成果であると考えられています。
●護郷の鐘
センター敷地内にある釣鐘は、「護郷の鐘」と呼ばれています。元禄7年(1694)に、当時の庄屋、井谷長左衛門が施主となり地蔵堂に寄進したもので、以来村人たちに守られてきました。現在でも葬式の出棺のときに村人によって三度つかれるという風習が残っています。
●展示室
滝畑地区に伝わる農具・炭焼道具・石碑・美術工芸品などの資料を展示しています。その中でも、炭焼は滝畑の特色ある生業で、当地の白炭・花炭は光滝炭(こうたきずみ)の名で呼ばれ、茶席用として高く評価されていました。この炭焼に使用したエブリ・ハイヤリや炭の実物も展示しています。
●民家棟
滝畑地区の民家は、府下の他地域にはみられない「妻入横割型」の間取りが特徴です。そしてこの間取りは、17世紀頃からみられ、18世紀には一般化しました。19世紀になると人々の生活の変化にあわせて、著しく変化の方向をたどるようになりました。現在もその間取りの面影を残す民家が滝畑地区に数軒残っています。民家は生活の発展に応じてさまざま改造が加えられます。民家棟(旧梶谷家)は、このような改造部分を解きほぐす復元調査を行い、原則として建立当時の古い形にもどしています。
・・・そして、帰り道には。