・・・羽曳野市、東大阪市、次は堺市のミュージアムを見てみよう。
◆【堺市立文化館】◆
590-0014堺市堺区田出井町1-2-200ベルマージュ堺弐番館2F~4F/072-222-5533
従前は、「ギャラリー堺」において、アルフォンス・ミュシャと与謝野晶子の関連作品を展示していたが、同所は消火設備や天井の高さ等の面で美術作品の展示施設として不備があったため、堺市が取得するJR 堺市駅前再開発ビルの2~4階に、文化館の設置が計画された。堺市所蔵の大型美術作品をはじめ、市民の身近な場所で優れた作品の鑑賞機会を提供するとともに、貸しギャラリーの併設により、市民が美術を通して交流を深めることのできる文化施設として設立され、平成12年4月に開館した。建設金額は4億4,900万円である。
※施設の事業
①与謝野晶子作品展示、資料の保管・整理、ショップ運営
甲斐町に生まれた堺市が誇る与謝野晶子の直筆原稿や出版物、関連資料などを展示している。展示物は年5 回程度入れ替える。堺市が所有しているもののほか、文学資料館等から借りて展示している。
②アルフォンス・ミュシャ作品展示、資料の保管・整理、ショップ運営
平成5 年に、アール・ヌーヴォーを代表する画家であるアルフォンス・ミュシャに傾倒していた実業家から、収集していた多数のミュシャ作品の寄贈を受け、さらに堺市が作品を購入するなどして、現在約500 点を市が所有している。展示物は年4 回程度入れ替える。
③貸館事業
ギャラリーとして市民に鑑賞の機会や発表の場を提供する。
平成11年12月24日に堺市立文化館条例、平成12年3月8日に堺市立文化館条例施行規則が制定された。条例第1条には、「この条例は、市民に美術作品、文芸作品等の鑑賞の機会及び発表の場を提供し、もって市民の芸術文化の振興に寄与するための文化館の設置及び管理について必要な事項を定める。」と明記されている。
・・・訪問した日は運悪く展示替えのため「ミュシャ」も「与謝野晶子」も見学することはできなかった。
・・・しかし、「堺のゆかりびと」をゆっくり鑑賞することができた。
●第15回堺市所蔵美術作品展「堺のゆかりびとたち―美、それぞれの探求―」
平成26年2月8日(土)~平成26年3月16日(日)
堺市では、市民をはじめ多くの方々に広く美術作品に親しみ、文化芸術に関する知識や理解を深めていただけるように、毎年所蔵美術作品展を開催しております。開催15周年を迎える今回の展覧会は、堺にゆかりのある作家および関連作家の作品の中から選りすぐった近現代の名品約80点を展示いたします。明治から現代にいたるまでの堺の豊かな文化的風土を感じていただけるよう、洋画、日本画、版画、彫刻、竹工芸、七宝、現代美術を一堂に集めております。堺の芸術文化を育んだゆかりの作家たちによる美の探求を、ぜひご覧ください。
・・・とりあえず紹介だけしておきます。
◆アルフォンス・ミュシャ館
アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて花開いたアール・ヌーヴォーの代表的画家です。ミュシャは、現在のチェコ共和国で生まれ、パリの舞台女優、サラ・ベルナールのポスターを制作して一躍有名になりました。ミュシャの作品はしなやかな曲線と美しい色彩が特徴で、異国趣味や古典古代を思わせる装飾様式のほか、日本など東洋の美術の要素もみられます。また、『明星』や『みだれ髪』などを通じて日本にも大きな影響を及ぼしました。アルフォンス・ミュシャ館では、ミュシャの初期から晩年期にまでわたる作品を展示し、生涯にわたる創作活動を紹介しています。
◆与謝野晶子文芸館
与謝野晶子(1878-1942)は明治11年に堺甲斐町の和菓子商の娘として生まれ、近代日本を代表する歌人として活躍しました。彼女の活動は短歌だけにとどまらず、古典研究や女性の自立を求める評論活動、教育と社会活動など多様な分野に及んでいます。与謝野晶子文芸館では、晶子のヒューマニズムあふれる生涯とその活動の一端を示す直筆資料や出版物等により、今日においてもなお幅広い分野で評価されている晶子の全体像を紹介しています。また、晶子をはじめとする文学者の活動を支援した小林天眠(本名・政治)のコーナーも設けています。
・・・さすが「堺市」です。