●吉田神社
606-8311京都市左京区吉田神楽岡町30番地/075-771-3788
貞観元年(859年)、藤原山蔭が一門の氏神として奈良の春日大社四座の神を勧請したのに始まる。後に、平安京における藤原氏全体の氏神として崇敬を受けるようになった。『延喜式神名帳』への記載はない(式外社)が、永延元年(987年)より朝廷の公祭に預かるようになり、正暦2年(991年)には二十二社の前身である十九社奉幣に加列された。
※斎場所大元宮/祭神:天神地祇八百万神
平面八角形、屋根を入母屋造茅葺とし、背後に平面六角形の後房を付す特異な形式の社殿。建立年代は1601年(慶長6年)と推定される。1902年(明治35年)7月31日、特別保護建造物(文化財保護法下の「重要文化財」に相当)に指定。
鎌倉時代以降は、卜部氏(後の吉田家)が神職を相伝するようになった。室町時代末期の文明年間(1469年 - 1487年)には吉田兼倶が吉田神道(唯一神道)を創始し、その拠点として文明16年(1484年)、境内に末社・斎場所大元宮を建立した。近世初めには吉田兼見が、かつて律令制時代の神祇官に祀られていた八神殿(現在はない)を境内の斎場に移し、これを神祇官代とした。寛永5年(1665年)、江戸幕府が発布した諸社禰宜神主法度により、吉田家は全国の神社の神職の任免権(神道裁許状)などを与えられ、明治になるまで神道界に大きな権威を持っていた。
・・・京都大学も文化庁「登録有形文化財」なのです。
●吉田山荘http://www.yoshidasanso.com/top/
606-8314京都市左京区吉田下大路町59-1(吉田山荘敷地内)/075-771-6125
「紅萌ゆる丘の花・・・・」三高寮歌に歌われ、東山三十六峰の一つとして親しまれる、京都、吉田山。その中腹に位置する吉田山荘は、昭和天皇の義理の弟君、東伏見宮家の別邸として昭和7年(1932年)に建てられました。戦後、その壮麗な姿のまま料理旅館となり、御宿泊や御宴席、京料理はもちろん、お散歩の途中にお茶をお楽しみ頂けるカフェ真古館や、季節ごとのイベントなど、文化的な催しも多数行っております。ご来荘、心よりお待ち申し上げております。
●カフェ茂庵http://www.mo-an.com/
606-8311京都市左京区吉田神楽岡町8吉田山山頂/075-761-2100
森の小径を抜け、茂庵へ着いたら二階のカフェへお上がりください。 窓の外の緑を見渡せる店内には、ゆったりとした時間が流れています。お気に入りの席を見つけて、どうぞごゆっくりおくつろぎください。茂庵は元々、大正時代に創られた広大な茶苑です。以前は八席あった茶室のうち、二席の茶室が現在残り、木々の緑に包まれ姿を見せています。「静閑亭」と「田舎席」では、気軽に楽しんでいただける毎月の月釜を催しています。また、レンタルにてお茶事などに御利用いただけます。
茂庵は大正時代に一人の数奇者によって創られました。1864年生まれ、八瀬大原出身の谷川茂次郎は、若いころから独立心に溢れ、幾つかの事業を経験したのち、大阪にて新聞用紙を中心に扱う運輸業を興します。(現:谷川運輸倉庫株式会社) 明治、大正の激動の時代を映す新聞業界の進歩発展と共に彼の事業は順調に成長していきました。新聞社と製紙会社の間に立つ茂次郎は両者から絶大な信頼を得、「円転滑脱の才の持ち主」と評されたといいます。事業に成功した茂次郎はのちに 取引先の製紙会社の社長のすすめで茶道を始めます。裏千家に入門し本格的に茶道に親しみ、また裏千家を強力に後援、流儀の発展に貢献したことから今日庵の老分(長老)として遇されました。このように数奇者としても造詣を深めていった茂次郎は、神楽岡(吉田山)の山頂に茶室8席、月見台、楼閣など広大な森の茶苑を築きあげたのです。たびたびお茶会を催しては茶人としても多くの人と交流を深めました。茂次郎の没後、数十年封鎖されたこの地に現存するのは当時の食堂棟(現、カフェ)と茶席二棟。「茂庵」というネーミングを茂次郎の雅号から採り、今の茂庵のスタイルが生まれたのです。なお、茂庵は平成16年8月17日付けで、京都市の「登録有形文化財」に登録されました。
・・・いろいろ素敵なお店はありましたが、高級そうで入るのをためらってしまいます。
●河道屋養老
606-0000京都市左京区聖護院御殿西門前/075-771-7531
聖護院の西門前に店を構える築130年のお店。本家[河道屋]から暖簾分けを許された、和風情緒たっぷりの蕎麦処。重厚な建物は白川の農家を移築したもので、庭を眺めながら静かな座敷でゆったりと蕎麦がいただける。この店の名物「養老鍋」は京の素材にこだわった蕎麦すき。[湯波半]の湯葉、[麩嘉]の生麩、[いづ萬]のひろうすをはじめ、地鶏、海老、九条ねぎ、菊菜といった京名物や京野菜など具がたっぷり。仕上げに蕎麦ときしめんを入れて、具材の旨みが凝縮した出汁で味わうのが蕎麦処ならでは。蕎麦はさっと煮立ったところを、きしめんは少し煮込むのが美味しくいただくコツ。
・・・そして、お庭を覗いていたら、どうぞと迎え入れてくださったのが、「西尾八ッ橋の里(西尾八ッ橋別邸)」でした。