・・・河内長野市へ。
・・・こんなミュージアムができていたなんて、知らなかったなあ。
◆【河内長野市立ふるさと歴史学習館(愛称:くろまろ館)】◆
586-0036河内長野市高向2230-5/0721-64-1560
ふるさと歴史学習館は、ふれあい考古館と郷土資料館を統合し、平成23年4月1日に開館しました。学習館では、河内長野の歴史や文化遺産を総合的に学習することができます。まが玉作りなどの歴史体験も常時実施しています。展示室には、ふるさとの歴史を展示しています。講座室では、各種講座や歴史体験を実施しています。そして、遺物整理室では、市内遺跡から出土した遺物を整理しています。
●平成25年12月7日(土)~平成26年2月2日(日)企画展示「技あり!紺屋型紙」
型紙とは、布などに文様を染めるのに使われる型です。本展では、型彫り職人の粋なセンスと技が光る型紙を多数紹介します。また、型紙の流通を探る手がかりとなる型紙商人の商印なども紹介します。
●紺屋型紙クリアファイルが人気/江戸時代の特産品「河内木綿」を染めていた紺屋型紙。オシャレな和のデザインで近畿一円から注文も
河内地方は江戸時代から木綿栽培が盛んになり、河内長野市近辺で織られていた「河内木綿」は丈夫で良質な綿織物として評判がよかった。河内長野市立ふるさと歴史学習館の学芸員・松野准子さんによると「大正時代までは家族の普段着として各家庭で織られ、市内にあった紺屋(染物屋)で染めてもらっていました。海外から安い木綿や生地が入るようになり、河内木綿は衰退してしまいました」。河内木綿を染める際、使用していたのが紺屋型紙と呼ばれる型紙。「型紙は伊勢の特産品でした。それを行商人から各地の紺屋が購入していました」。1枚の型紙で木綿の反物に同じ柄を繰り返し染めていく。今のプリント柄のような感覚だ。「様々な柄があり、現代の感覚で見てもすごくオシャレなんです」。その型紙が河内長野市高向(たこう)にあった紺屋で、1588枚見つかった。現在は河内長野市に寄贈され、保管されている。 「型紙は和紙で作られています。寄贈された型紙は保存状態が良く、現在もふるさと歴史学習館で常設展示していますが、(時間とともに)劣化してしまうのは避けられません」。そこで、型紙を撮影しデジタルデータ化して保存するデジタルアーカイブ事業を展開。長期保存が可能になり、オリジナルである型紙の使用を最小限にした。「劣化が防止できるとともに、(柄の)活用が容易になりました」。データは一般の企業などでも料金を払えば使用できるが、そのPRも兼ねて何か活用できないか検討した。「包装紙なども案としてあがりましたが、多くの人が利用して目に触れるもの、手にとってもらいやすく安価なものということで、クリアファイルになりました」。花嫁道具などに使われたおめでたい柄や、菊や牡丹など大きな柄をあしらったデザインがある。8月から発売されたため、涼やかな柄もある。これらクリアファイルの評判が、関係者たちの想像以上に良い。「1回で1種類500枚、計3000枚作りますが、2回目の分がそろそろなくなりつつあり、年内に3回目の販売を予定しています。今後は柄を増やすことも検討中です」。クリアファイルは全部で6種類(1点150円)。ふるさと歴史学習館や河内長野市役所にある市役所情報センター、ラブリーホール、市内の宿泊施設『南天苑』などで販売中。市外でも八尾市立歴史民俗資料館で購入でき、遠方ならば郵送もしてくれる。「紺屋型紙のすばらしさを多くの人に知ってもらえ、身近に置いてもらえてうれしいです。ぜひ、展示も観に来てください」。
・・・「洗浄復元室」では、忙しく作業されていました。最近になって発掘されたものが、いろいろあるようですね。それでは、お隣にある「花の文化園」に向かいます。