◆【重森三玲庭園美術館】◆
606-8312京都府京都市左京区吉田上大路町34/075-761-8776
・・・に、行きたい。
重森三玲が昭和18年に吉田神社の社家・鈴鹿家より入手し、昭和45年まで四半世紀をかけて作り上げていった旧居である重森三玲庭園美術館の庭。この庭は、吉永小百合さんが出ていたシャープの液晶テレビ「アクオス」のCMで使われたことがあり、限定的な公開にもかかわらず、人気を博しています。重森三玲には5人のお子さんがおられますが、京都大学に至近のこの邸宅は長女である舞踊家の由郷(ユーゴー)さんが受け継ぎ、由郷さんの長男の重森三明さんが重森三玲庭園美術館の館長をつとめらておられます。1日15名×2回(11:00、14:00)の案内で完全予約制です。基本的にはメールで予約、庭園の保全等に時間を費やしているため電話では繋がらないことがあります。
●重森三明(しげもり・みつあき)美術家、重森三玲庭園美術館館長
京都芸術短期大学専攻科修了、パリ国立高等美術学校卒業。1997年に帰国後、CCA北九州のリサーチ・プログラムを修了。2000~2001年、生家、重森三玲旧邸においてアートプロジェクト「Shima/Islands」を共同企画。2006年秋、「重森三玲庭園美術館」開館、館長に就任。現代美術、庭園など「場のアート」の研究、設計、創作を行う。
・・・予約が必要なので、連絡先を調べるために、
HP/http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/association-jp.html
・・・しかし、HPが閉鎖?されたのかアクセスできないので、様々な訪問報告からメールアドレスを探しだし、予約についてたずねてみました。メールは無事に届いたようで、以下のようなご返事をいただきました。
「シーズンオフ等、閑散期は平日午後2時のみ、土曜日曜は11時、2時のどちらかをお選びください。月曜は休館です。よろしくお願いいたします。」
Tel & Fax : 075-761-8776 / E-mail : shigemori@est.hi-ho.ne.jp
・・・現在、訪問日を検討しています。そもそも重森さんに興味を持ったのは、大好きな「イサムノグチ」さんと関係が深かったということを知ったからです。
イサムノグチさんは、重森さんから庭園づくりについて学んだそうです。重森庭園の書院には、イサムさんの電灯が使用されています。
「高野街道」巡りの終着点、高野山の「福智院」には重森さんが設計した庭園があり、宿泊するならここと決めています。
・・・そんなことを考えていると待ちきれなくて、
●東福寺霊雲院
京都市東山区本町15丁目801/075-561-4080
「九山八海の庭(霊の庭)」傑僧岐陽方秀によって1390(明徳元)年に開かれた。由緒ある「遺愛石」のある書院前庭は江戸中期より名を馳せている庭であるが、荒廃した庭を近年になって重森三玲氏が「九山八海の庭(霊の庭)」として修復。須弥山としての遺愛石を取り囲んで白砂が八海を、ウマスギゴケを配した九山を表現している。
「臥雲の庭」子書院の西から茶室の観月亭(太閤秀吉の北野大茶会当時のものを移築したもので、珍しい二階建ての茶室)にかかる庭を呼ぶ。寺号霊雲を主題にして作庭されたもので、雲と水の美しさを鞍馬砂や白砂などで表現している。ここにウマスギゴケが配されている。
・・・ここは「休観」でしたが、
●東福寺方丈庭園
京都市東山区本町15丁目778/075-561-0087
禅宗の方丈には古くから多くの名園がみられるが、東福寺の方丈は異色で、その四周に庭園をもっている。1939(昭和14)年に重森三玲氏によって作庭された枯山水式の庭園。「八相の庭」と命名されている。力強い石組の南庭、白砂と刈込の市松模様の西庭、苔と石の市松模様の北庭、北斗七星の東庭。意匠はそれぞれに斬新。南庭(前庭)は砂紋によって八海の荒海を、巨石によって四仙島を表現している。ウマスギゴケを植栽した五山が背後に置かれている。北庭と西庭は、もと御下賜門内にあった敷石とウマスギゴケPolytrichum commune Hedw.(蘚類、スギゴケ科)を用いて市松模様に配置した現代的な感覚の庭である。