「寄贈」つづき
(8)映画「ねじ式」パンフレット
劇場用パンフレット。原作はつげ義春。巻頭24ページはフォトを組み込んだ漫画「ねじ式」、ねじ式事典、水木しげるのイラストエッセイ、とんでもなく長く濃いキャリアを持つ石井輝男監督の仕事などを詳しく紹介している。(発行:ビターズ・エンド)
・・・巻頭のフォトを組み込んだ漫画「ねじ式」は、このパンフならではの貴重な資料であり、寄贈しました。
(9)「ねじ式」トコトコ人形
劇場公開記念モデルのフィギュアは発光塗料が塗られており、部屋を暗くすると発光します。このフィギュアは、キューブリックで有名なメディカム・トイが製作しています。
・・・残念ながら、私の寄贈した人形は劇場版ではありません。学芸員さんのお話では、人形そのものより袋上の印刷部分に資料価値があるということでした。
(10)CD「汽車には誰も乗っていない」たま
5曲入りミニ・アルバム。タイトル曲はメンバーがリスペクトする“つげ義春”にインスパイアされた作品で、不思議な懐かしさをもつ。チンドンのアダチ宣伝社とも共演。
僕は今片足をひきずって
街のはずれを歩いている
印刷ずれした黒い鉄路
小児科医院の灯りは暗い
・・・こういうCDも「つげ義春」ファンにとっては価値あるもので、もちろん寄贈しました。
(11)CD「はっぴいえんどに捧ぐ」
はっぴいえんどの解散後20周年を記念して93年に制作されたトリビュート・アルバム。真心ブラザーズ、楠瀬誠志郎、渡辺満里奈ほかがはっぴいえんどの名曲を味わい深くカヴァーしている。
・・・CDジャケットは残念ながら「ねじ式」ではなく「紅い花」ですが、なぜ「はっぴいえんど」に「つげ義春」なのか、時代考証として意味のあるCDではないかと思いますので、もちろん寄贈しました。