中之島(26)
■びわ湖タワー/大津市今堅田三丁目6
展望塔を含む遊園地の名称である。大阪市に本社を置くフタミ観光が運営していた。1965年、国道161号(現在は滋賀県道558号)と琵琶湖大橋が交わる立地に、ドライブインとして開業した。ドライブインの目玉は展望室が回転しながら昇降する「びわ湖タワー」で、琵琶湖や比良山地を一望できる高さ63.5mのタワーであった。1967年に遊園地として拡張され、5万平方キロメートルの敷地にアトラクションや温泉付き宿泊施設、結婚式場が併設されていた。駐車料金や入園料は無料であった。1992年、びわ湖タワーに代わる目玉として、世界一の高さ(完成当時)を誇る108mの大観覧車「イーゴス108」が建設された。「イーゴス108」は一般公募で決められた名前で、「イーゴス」とは「すごーい」を逆から読んだものである。琵琶湖畔に佇む巨大観覧車は滋賀県有数のランドマークとして親しまれた。夜には側面の448個の装飾灯を使って「琵琶湖に優しさを」という内容のモールス信号を送っていた[1]。遊園地の主役を譲ったびわ湖タワーはバンジージャンプ台に改造されたが、遊園地の名前としてはそのまま残された。敷地内には哀愁あるレトロなアトラクションが並んでいたほか、京都市電全廃後には1800形車両を3両引き取って保存していた(ただし保存状態が悪く、廃業時に全て解体されている)。入口にあった謎のロボット像や、関西一円などに放映されていた「びわ湖タワーへ行こう! 遊園地で遊んで、ひとっ風呂浴びて、宿泊・宴会。飲んで食って大人も子供も楽しさいっぱい! びわ湖タワー!」のローカルCMでも知られた。
滋賀県内最大の遊園地であり、イーゴス108が完成した1992年頃には県内外から1日約5万人の来場客を集める最盛期を迎えたが、その後客足が減少し、2001年8月31日に業績不振で廃業した。びわ湖タワーの閉園により、大津市内・滋賀県内の遊園地は小規模なものを除き全て姿を消すこととなった。閉園後の跡地利用は当初、場外馬券発売所が計画されていたが、地元住民の反発により実現せず、イズミヤスーパーセンター堅田店とヤマダ電機テックランド大津堅田店が建設された。イーゴス108は閉園後も解体されずに残っており、現在の所有者である不動産会社の協力の下、「いつでも再開できるように」とフタミ観光の社長が毎月1回(2011年から2カ月に1回)点検・作動させて部品の劣化を防いでいた。2007年4月には「2008年春に運転再開」との報道があったが、2013年9月より解体が行われベトナムに輸出されることが決まった。解体は3カ月程度かかる見通しで、ベトナムで再整備後、稼働する予定という。イーゴス108はさびが目立つものの、今も点検では問題なく動く。大津市の自宅前から毎日眺める前田さんは「最高で1日1万3500人が乗ったにぎわいは忘れられない。わが子のつもりで守ってきたので未練はあるが、今まで回してきたからこそ、再出発できるのだと思う」と笑顔で話した。
ようやく到着・・・「佐川美術館」です。雄大な景色に、母は驚いていました。
「茶室」(予約)見学の時間まで、「平山郁夫」(絵画)さんと「佐藤忠良」(彫刻)さんの作品を堪能し・・・
美術鑑賞のフルコースで満腹・感服・・・・「芸術の秋」でした。