中之島(12)
やっぱり・・・
■斎藤浩
弁護士(大阪弁護士会所属)。弁護士法人FAS淀屋橋総合法律事務所代表社員。斎藤は、「おおさかの街」というタウン誌を24年間赤字で出し続け、産經新聞(2009.07.08)で休刊宣言をした。
■『タウン誌「おおさかの街」24年のこだわりに終止符/「やり尽くした」胸張って退場
大阪にこだわる雑誌がまた一つ、姿を消した。大阪で活動する人々を取り上げ、芥川・直木賞作家らによる豪華な巻頭言などでも知られたタウン誌「おおさかの街」が、2009年5月25日発行の70号で休刊した。昭和60年に創刊して24年。発行者・主筆として、大阪の街を見つめてきた斎藤浩弁護士(63)に話を聞いた。「『世界』と『文芸春秋』の中間くらいの雑誌を作りたかった。巨大な読者は獲得できなかったが、内容には胸を張れます」と斎藤さんは感慨深げ。最終号の記念巻頭言も『悼む人』で直木賞を受賞した作家、天童荒太さんの「悼みの実感」と読み応えがある。以前、斎藤さんが書いた書評を覚えていた天童さんが、多忙ながら快諾してくれたというからすごい。これまでにも浅田次郎さん「普段着の街」、角田光代さん「大阪との細い糸」、山本一力さん「おいしい大阪」などそうそうたるメンバーが執筆。タイトルだけでも興味をそそる。手塚治虫さん、王貞治さんのインタビューなどもあった。「残念でならないのは、今は忙しいがいずれ・・・と、はがきを頂いた司馬遼太郎さん、電話で書くと言ってくださった開高健さん。どちらも亡くなって実現できませんでした」広告は取らず、定価300円で年に3~4回発行。大阪の歴史や文化、街づくり、環境問題にいたるまで、その時々に人や事象を取り上げてきた。大阪批判も偏見なしにそのまま掲載する客観性、そんな編集方針を貫いた。最近では、大阪市中央公会堂の保存・再生に携わった人を取材した総力特集、橋下徹大阪府知事の検証などが特筆もの。主筆が担当した「SOME(サム)評論」も名物コーナーだった。旭屋書店本店やユーゴー書店など、20あまりの書店が心意気で置いてくれたが、商業ベースには乗らなかった。「やり尽くした。力尽きた」と斎藤さんはサバサバ。「でも素材はまだいくらでもある。次世代に期待したい」と無念さも。雑誌不況といわれる。人々の価値観やニーズが多様化する現代、売れる商品づくりは難しい。一方で、紙媒体はデジタル化という大転換期を迎えている。また、違うかたちで「おおさかの街」に出合えるかもしれない。
・・・「大阪人」「おおさかの街」、時代の変化とともに姿を消していく。いや、姿を変えていくと表現すべきだろう。今、私がこのようにブログしているように。
公会堂の屋根上の神像について、引き続き調べています。確かに、建設当初は屋根の上に乗っていました。できれば当時の神像のUP写真が見つかればうれしいのですが・・・
私が気付かなかったのも当然で、戦争への供出で神像は長期間不在だったわけです。
保存再生工事によって復元された今なら、詳細な画像が・・・とは思うのですが、なかなか満足できるものがありません。
やはり、超望遠レンズを携えて自分で撮りに行くしかなさそうですね。