オッタマゲーロ(16)
■恋谷橋/鳥取県・三朝温泉
ときのフランス大使が命名した、別名「ヴァレ・ドゥ・ラムール」。夜のライトアップが美しく、歩道には東屋もあり、カップルや夫婦でロマンティックな時間を過ごすにはぴったり。橋の中央には、三朝温泉のマスコット的存在「陶製カジカガエル」があり、これを優しくなでると恋が実ると言われ、「縁結びのカジカガエル」と呼ばれています。2011年公開映画「恋谷橋」の舞台、橋の中央に座るかじか蛙は以前から「縁結びかじか蛙」として知られ、地元や観光客の方々も立ち寄るスポットです。この橋では、ご利益を得ようと蛙を撫でている観光客の姿をよく見かけます。「縁結びかじか蛙」横にある絵馬掛け蛙にご縁を結んで帰りませんか?この絵馬は「出雲大社倉吉分院」にて御祈祷済です。縁結び 絵馬 は旅館・商店・観光案内所などで取り扱っています。
■映画・恋谷橋
デザイナーになることを夢見て東京のデザイン事務所で働いていた島田朋子だったが、不景気の波をかぶり事務所をリストラされてしまう。次の職がみつかるまでと朋子は5年ぶりに田舎に戻ることにする。朋子の実家は、かつて温泉街として栄えた鳥取県の三朝町にあり、そこで老舗の旅館「大橋」を経営していた。しかし久しぶりに見た故郷は、以前のような活気はなく廃れていた。「大橋」も例外ではなく厳しい経営状態となっていた。
そんな折、大阪で結婚生活を送っていた朋子の姉・美穂子が突然夫と離婚すると言って戻ってくる。久々に家族が揃った島田家だか、その矢先に父・和夫が病で倒れてしまう。母・祥子は、和夫の代わりに自分が“旦那”となり、美穂子を若女将に据えようと考えるが、夫と仲直りした美穂子はあっさりと大阪に戻ってしまう。「大橋」の板前で、朋子に想いを寄せる幼馴染みの圭太と朋子は、友人たちと町興しのイベントを計画する。祥子は今度は朋子に若女将を継いでもらいたいと思うが、朋子はデザイナーになる夢を未だ諦めきれないのだった。
はたして三朝温泉の復興は成功するのか、そして大橋旅館の行く末はいかに・・・。
■カエルグッズの収集・展示を行っている福島の博物館「100年カエル館」が製作した『カエルの語り絵馬』。同館では「カエル」と「言葉」の関係をコンセプトにした商品の開発を行っており、この絵馬もその一環。以前、コネタで『カエルタイムズ』、『カエラーたちのつぶやき』、『蛙辞林(あじりん)』など、カエルにまつわる出版物もある。「元々、絵馬は神の降臨を願い、生きている馬を献上したのが始まりだったそうです。それが段々と馬が描かれた“絵馬”を奉納するようになって、馬だけでなく干支の図など縁起のよい物が描かれることもあったそうなんです」と学芸員さんの話です。実は、絵馬にカエルを描くのは珍しいことではなく、大正時代から昭和初期に収集された“カエル絵馬”が、以前より100年カエル館では展示されています。そして、同館からも発売されることになった『カエルの語り絵馬』は、絵と字がハンドメイド。絵馬は、3種類。「一陽来復」(悪いことが多かったけれどようやく回復して善い方向に向かうこと)を期待する人には『福かえる』絵馬がいいようです。