防災・危機管理アート(7)
■本間ますみ
【ペットボトル・リサイクルアート】
ECO活動の芸術性をテーマに市販飲料の使用済みペットボトルのみを使用して様々な制作をしています。他の材料は一切使用していないため、リサイクル資源としての処理にも問題ありません。女子美術大学芸術学部絵画科卒業・同学研究科(2年)修了。
2001年水族館・動物園等の景観造形デザイナーを経て独立。2006年ペットボトルリサイクルアートの活動開始。以降、ホテルにてオーナメントシリーズの装飾制作・設置、ツリー制作・設置、AQにてアクアシリーズ個水槽展示、新潟県佐渡市にて小学生対象オーナメントシリーズのワークショップ開催・小学校の記念装飾設置。2010年新江ノ島水族館にて「サンゴ礁の世界」を制作、赤坂アークヒルズにてフラワーシリーズ装飾制作・設置。
●新江ノ島水族館に「アクア・ツリー」ペットボトル再利用のオーナメントも
新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2、TEL 0466-29-9960)に2010年12月、ペットボトルを再利用したオーナメントを飾った「アクア・ツリー」が展示されている。クリスマスツリーの設置は、昨年を除き開館当初から毎年実施している。高さ7メートルのツリーは、海の中を思わせるブルーとホワイトでライトアップされている。水族館の入場口前に設置しており、誰でも見ることができる。再利用されたペットボトルは約500本。毎月第3日曜日に開催している「えのすいECOデー」と、夏に実施していた「えのすいビーチクリーン&ビーチコーミング」で市民らと一緒に集めたもの。リサイクルアートを制作しているアーティスト・本間ますみさんが、「ミズクラゲ」「クマノミ」「ミノカサゴ」などの海の生き物の「オーナメント」に作り変えた。これらはアクア・ツリーの周りに設置され、ブルー、ホワイト、イエロー、オレンジ、グリーンなどのLEDライトで照らしている。「みんなで集めたペットボトルを再利用し、すてきなオーナメントができた。館内では、ミズクラゲのグラスツリー、デンキウナギのクリスマスツリー点灯など、水族館ならではのツリーも展示中。本館ならではのクリスマスを楽しんでほしい」と同館の井上さん。ライトアップ時間は10時~20時(最終日は17時まで)。12月25日まで。
●ペットボトルがアート作品に/銀座の画廊
アート作品にエコの付加価値。使用済みペットボトルを使ったリサイクルアート展「花鳥風月」が東京・銀座の創(はじめ)画廊で開かれている。透明な作品が、カラフルなLED照明によって多彩な表情を見せた。作家の本間ますみさんは「はさみで切り、はんだごてで温めてくっつけているだけなので、リサイクル資源としての価値を損なわない」と話す。でも、捨てるにはもったいない気がするのだが・・・2012年5月27日まで。午後5時閉館。
Miwa Koizumi
http://miwa.metm.org/PET_project/index.html
新宿高島屋の2010年12月イルミネーションは「光のペットボトルアート」。ライトアーティスト森脇裕之准教授(多摩美術大学)によるSHINJUKU サザンライツ 2010-2011 ~古代から現在そして未来へ輝きをつなげよう~光のペットボトルアートと題して、2階ペデストリアンデッキなどで、ペットボトルを使ったアートが展示されました。