おほっ(27) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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予言(5)


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-かだ1


■課題図書に巻かれている帯のマークは、ギリシャ神話の「牧羊神(Pan)」をモチーフにした、青少年読書感想文全国コンクールのシンボルマークです。牧羊神Panは森林や牧畜、狩猟などの神で、山羊の脚、山羊の角、あごひげを持っており、シュリンクス(葦笛)を創り、自らも好んで吹いたとされています。本デザインは第15回コンクールを記念して昭和44年に「青少年のおおどかな(おっとりしているさま、おおらか)読書をたたえ」選定されました。シンボルマークのもととなったブロンズ像は、当時、女子美術大学助教授の桑原巨守さんによって制作されたもので、40年以上経た現在でもこのデザインは、課題図書出版物への貼付、各種PR媒体などで幅広く活用されています。羊飼いとその羊を助け、非常に賢い神として存在しており、また、音楽や舞踊が大好きで、父親であるヘルメス神から賢い子として愛されたことから、このコンクールへ取り組む、快活で賢い子どもたちの姿を重ねて見ることもできるのではないのでしょうか。出版界や読者の方々からも「感想文コンクールといえばこのマーク」と親しみをもっていただいています。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-かだ2


■公園や教育の場などの公共的空間に野外彫刻が点在する群馬県渋川市。その中核施設として2000年にオープンしたのが、同市美術館桑原巨守彫刻美術館。同県沼田市生まれの彫刻家桑原巨守さん(1927~93)の作品約500点を所蔵している。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-かだ3


桑原さんは東京美術学校彫刻科で木彫家関野聖雲に学んだほか、塑像の技術を身に付けた。コスチュームをまとった美しい女性の具象彫刻で知られ、二紀展で文部大臣賞に輝くなど活躍。女子美術大教授も務めた。同館の桑原コレクションの中には、桑原さんの遺族が寄贈した石こう原型370点がある。遺族の意向もあり、これまでに100点以上をブロンズに鋳造してきた。同館1階の常設展示室で、常時約40点を展示。5月と11月の年2回、展示替えしている。常設展示室に足を踏み入れると、等身大の女性3人の立像「春のよろこび」が目に飛び込んでくる。風になびく髪、舞うように軽やかなコスチューム。躍動感あふれるこの大作は、亡くなる前年の92年に制作された。当時の鋳造作品は鹿児島市の甲突川河畔に設置されている。「光と風に寄せる頌歌」は、両手を高く上げ陽光を仰ぐ金色の女性像。ほかにも「賛太陽」「風と遊ぶ」など、光や風をイメージした作品が印象的だ。「作品には自然賛美の思いが込められています」と同館の須田真理学芸員。桑原さんが風にこだわった背景には、上州名物の空っ風を受け育ったことがあるという。女性像で有名な桑原さんだが、プロ野球中日の落合博満監督が選手時代に3度の三冠王に輝いた際の、記念の彫刻も手掛けた。その一つ「落合博満選手像」は、バットを振る姿の立像。触れることができる彫刻作品のコーナーに展示されている。触ってみると、腕や肩の筋肉が、見た感じ以上に力強く作られているのが分かる。デフォルメが著しい抽象的な作品は、初期に作られた。須田学芸員は「自分自身の方向性を決める重要な時期だったと考えられます」と解説する。ギリシャ神話の牧羊神「パン」をモチーフにしたレリーフは、全国学校図書館協議会の「青少年読書感想文全国コンクール」のシンボルマーク。半世紀近く愛されているデザイン。同美術館に近い道路沿いなど渋川市中心部には、桑原さんの野外彫刻9点が設置されている。二紀展入賞作「讃太陽」「風と花」もある。


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■2011年7月25日いたずら:赤い服、誰が/大阪・御堂筋、夏の夜のミステリー/体形ピタリ、自然な着こなし/既製品、スプレーで染め

大阪市中央区の御堂筋で、歩道に設置されたブロンズ製の彫刻29体のうち19体に赤い布が巻き付けられていた“事件”が注目を集めている。布は既製の洋服に赤いスプレーで着色したものであることが分かったが、着せ方は手が込み「数人がかりでないとできない」との見方も。市には「遊び心があって面白い。着せたままでも良かったのに」など市民からさまざまな意見が寄せられている。“犯人像”や“動機”は謎。なにわの夏を騒がす「赤いミステリー」となった。25日午前9時過ぎ、市民の通報を受けた市職員が駆け付けると、高村光太郎作「みちのく」(写真(5))をはじめ、19体に赤い服が着せられていた。綿やポリエステル製のワンピースやドレス、スカートなどで、白や青の花柄模様だったものなどを赤く染めていた。事前に採寸したかのように、彫刻の体形や大きさに合うものが選ばれていた。2体が体を寄せ合ったり、帽子をかぶるなど着せにくい彫刻にも工夫して身にまとわせている。服の脇の部分を切り開いて着せた後、丁寧にひもで結び合わせ、自然な着こなしを演出したものもあった。少女像には短めのワンピース、若い女性像にはひもをベルトのように使ってウエストをしぼり、体のラインを強調するなど、一定のファッションセンスもうかがえる。

市には「25日午前4時半ごろには既に赤い服を着ていた」との目撃情報が寄せられた。深夜から未明のわずかな時間で19体に次々に着せたらしい。市の担当者は簡単に外せず、カッターナイフで切るなどして、数人がかりで約1時間かけて脱がせており、「着せるには2時間はかかるだろう」との声も。24日は日曜日で、御堂筋も夜は比較的人通りが少なかったとみられる。市は今年9月、デザインをテーマに活性化を目指して作品展示などをするイベント「御堂筋デザインストリート」を開く。デザインに関心のある何者かがイベントを前に、御堂筋を舞台に実力を誇示しようとした、という見方も出ている。

ロダンなど有名作家の作品もあるが、彫刻に破損などはなく、市は被害届は出していない。平松邦夫市長は26日の会見で「どういう方がおやりになったのか知りたい」と名乗り出るよう呼び掛け、デザインストリートにも「できたら協力を」と語った。大阪府の橋下徹知事も「はやって、御堂筋コレクションみたいになれば面白い」と発言。対立しがちな2人が、ここでは意見一致している。市には市民から、「せっかくおもろいネタやったのに、脱がすとは無粋。もっと遊び心を大事にせなあかんのちゃうか」「作者や寄贈者の気持ちを踏みにじる行為だ」など電話が相次いだという。

・・・それらの彫刻の中に、桑原巨守さんの作品もありました。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-かだ5


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ココペリの電気スタンド・・・完成しました。