えへっ(76) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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萬国パクランカイ(27)


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-わだ1


2006年、イタリアの画家アルベルト・スギ氏の作品を盗作したとして、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した和田義彦さんが非難の渦に晒された。マスコミは「盗作疑惑」とか「贋作の疑い」と遠慮がちに報道したが、両氏の作品を並べて見ると疑う余地のない盗作であることがわかる。だがこれは断じて盗作ではないと和田さんが発言されたものだから、ますます窮地に陥ることになる。そして、和田さんは読売新聞に対し、「スギ氏の作品の構図を借り、私なりのものを加えているのが自分の手法。海外で勉強した画家でないと、このような微妙なニュアンスは分からない」と主張したものの、構図を借りることについてスギ氏の了解が十分ではなかったことを認め、「社会通念上、盗作と言われても仕方ない」と事実上の盗作を認め、同賞については「返上したい」と語ったのである。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-わだ2


和田さんは、森村誠一さんの本の表紙絵でも有名な方です。


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さらに、和田義彦さんの盗作疑惑で、損保ジャパン美術財団は02年に和田氏に贈った「第25回安田火災(現・損保ジャパン)東郷青児美術館大賞」の取り消しを決めた。同財団は選考委員を集めて再検討した結果、和田さんの受賞作「想」(01年)が、イタリア人画家アルベルト・スギさんの「交差点のバー」(97年)と酷似し、審査基準の「独自の世界の形成」などから逸脱していると判断。理事会で取り消しを決定した。再検討には当時の選考委員5人のうち、陰里鉄郎・女子美術大教授、米倉守・多摩美術大教授、石井敏彦・元同館長が出席。同館の宇野智久館長は「和田氏に対しては、残念さを超えて悲しさを覚える。今後このようなことが起きないよう、選考方法を考え直し、不名誉を克服していきたい」と話した。同賞は77年に創設、実力のある中堅画家に贈られてきた。02年には、東郷青児美術館で和田さんの受賞記念展「和田義彦展・煌(きらめ)く刻(とき)」を開催。同展図録で作風について「深い内面性と象徴性を感じ取ることが出来ます」としていた。


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洋画家の和田義彦さんが発表した作品が、イタリア人画家アルベルト・スギ氏の絵と酷似していた問題で、和田氏の所属する美術団体「国画会」は、東京都港区の同会事務局で絵画部の会務委員会を開き、和田氏に退会を勧告し、2週間後までに応じない場合は除名することを決めた。和田さんは「国画会」に退会届を提出、同日付で退会した。和田さんは「以前から辞めるつもりだった」と話した。


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東京芸大を卒業して、それなりの技術も才能も有していた中堅作家が、確かに留学して古典画法や修復・模写技術を身につけていたからと言って、こんな、だれが見ても明らかな「盗作」?をするなんて・・・まして、アルベルト・スギさんは超有名ではないにしろ、作品集を出しているそれなりの画家であるし、知っている者ならすぐ気付くようなことを・・・平気でやってしまうとは?


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-わだ6


この事件は、本当に・・・キツネにつままれたような気分です。