えへっ(71) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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萬国パクランカイ(23)


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-のみ1


2011年10月28日(金)~2011年12月25日(日)

野見山暁治展/ブリヂストン美術館

昨年90歳を迎えた野見山暁治は、日本の洋画界において、最も長く活動を続けてきた画家の一人ですが、絵を描くことへの情熱が衰える事はなく、現在も新たな境地を見出すべく活発な創作活動を続けています。鮮やかな色彩と大胆な筆遣いによる独特の表現は、みずみずしく軽やかでありながら、同時に骨太な力強さをも感じさせます。


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しかしその底には、どこか謎めいた不思議なものの気配が漂い、心象風景とも感じさせるその作風は、多くの人々の心を魅了していると言えます。ブリヂストン美術館は、野見山が滞欧中の1958年に、早くも彼を紹介する展覧会を開催し、それは第2回安井賞を受賞するきっかけとなりました。この展覧会から半世紀を経て開催される本展では、戦前の作品から、戦後の12年近いヨーロッパ滞在を経て現在に至るまで、野見山の自由奔放でエネルギーに溢れた絵画世界が形成されていくプロセスと、さらに表現の幅を広げようとする画家の姿勢を展観します。代表作や初公開となる作品など、総数約110点をご紹介いたします。


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●野見山暁治(1920年12月17日~)

福岡県生まれ。1943年東京美術学校洋画科卒、直ちに応召、満州で発病し入院。1946年第2回西部美術展覧会で福岡県知事賞、1952年滞仏、1956年サロン・ドートンヌ会員、1958年安井賞受賞、1964年帰国、1968年東京芸術大学助教授、のち教授、1978年『四百字のデッサン』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞、1981年芸大辞職、1992年芸術選奨文部大臣賞、1994年福岡県文化賞、1996年毎日芸術賞受賞、2000年文化功労者に選ばれる。画業以外では「信濃デッサン館」の館主窪島誠一郎と協力し、戦没画学生(とくに母校・東京美術学校から召集された者達)の遺作の収集・保存に奔走、それが「無言館」設立(1997年)へ直結した実績をもつ。


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油絵メンバーから野見山さんの展覧会を観て来ましたと、絵葉書が送られてきました。東京への出張だったようで、さらに、近代美術館での「ぬぐ絵画」展もハシゴしたとのことです。


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2011年11月15日(火)~2012年1月15日(日)

ぬぐ絵画―日本のヌード1880-1945/東京国立近代美術館

絵画といえば、風景や静物とともに主題として取り上げられることが多いのが、「はだか」。この「はだか」を絵に描き表す風習は、じつは明治期にヨーロッパから入ってきたものでした。その後長く日本では、「はだかの絵画は芸術か?わいせつか?」という論争が繰り広げられることになります。『ぬぐ絵画—日本のヌード 1880-1945』では、そんな論争の最中に描かれた名作、一挙約100点をご紹介します。このページでは、そのうち、特に注目の作品をちょっとだけご紹介します。実際に足を運ぶ前の予備知識として、ぜひお楽しみください。また、JUN OSONさんによる展覧会のイラストレポートも近日掲載予定。名作に遠慮なく突っ込みを入れる、切れ味するどいレポートに、どうぞご期待ください。このページは、展覧会に足を運ぶためのステップに過ぎません。ただ「美しい」というだけでは語り尽くせない、日本近代美術の「はだか」に関する物語を、ぜひその目でお確かめください。


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最近では、現代美術家の村上隆さんが「模写」したことでも話題になった、黒田清輝の《智・感・情》。謎めいたタイトルの意味は、はっきりわかっていません。明治期の女性にはあり得ない7.5頭身のスーパーモデル体型で、マジメな顔をしてポーズを取っています。じつはこの作品、「はだかが芸術」であることを、いろんな手を用いて一生懸命強調しているのです。思わせぶりなタイトルも、現実離れした手足の長いスタイルも、そして女性器周辺がつるっとしているのも、「これは芸術なんだから、いやらしいことを考えるなよ」というメッセージを伝えるための工夫なのです。


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村上さんの作品については賛否両論がつきまといますが、その是非はおいといて・・・よく似た作品というかアニメが氾濫していることは事実です。どちらがパクリかどうか問題にならないぐらい・・・流行というかポップなのです。ウォーホル以降、芸術は身近になりましたが、お金にならないと意味がありませんので、村上さんの「芸術起業論」は否定できないことですよね。