萬国パクランカイ(3)
Three different apples changed the world.(世界を変えた3つのリンゴ)
The one eaten by Eve...(イブに食べられたリンゴ...)
...the one that hit
...and the one created by Steve jobs.(...そして、スティーブ・ジョブズによって作り出されたリンゴ)
R.I.P. Steve (安らかに眠れ、スティーブ)
“I’m truly saddened to learn of Steve Jobs’ death. Melinda and I extend our sincere condolences to his family and friends, and to everyone Steve has touched through his work.
Steve and I first met nearly 30 years ago, and have been colleagues, competitors and friends over the course of more than half our lives.
The world rarely sees someone who has had the profound impact Steve has had, the effects of which will be felt for many generations to come.
For those of us lucky enough to get to work with him, it’s been an insanely great honor. I will miss Steve immensely.”
「スティーブ ジョブズ氏の死を知り、悲しみに包まれています。メリンダ(ビルゲイツの妻) と私はスティーブの家族、友人、仕事を通じて彼と接点のあった方たちすべてに心からの哀悼の意を表します。
スティーブと私は30年近く前に知り合い、同業者として、ライバルとして、また友人として人生の道のりの半分以上を過ごしてきました。
スティーブのように今後何世代にもわたって深い影響を与え続ける人物には、なかなか出会うことはありません。
幸運にも彼とともに働くことができた私たちにとって、それは考えられないほど光栄なことでした。私は Steve がいなくなってとても寂しくなるでしょう。」
■ビル・ゲイツ
自分が出したアイデアを、
少なくとも一回は人に笑われるようでなければ
独創的な発想をしているとは言えない。
会社の価値観や報奨のシステムもこの考えを反映すべきである。
・・・すごく迫力のある名言です。
■ジョブズは発明ではなく盗作の天才だった?
アップル帝国を築いたカリスマ指導者のスティーブ・ジョブズCEOの退任は、驚くにはあたらない。04年以降、ジョブズが深刻な健康問題を抱えていたのは周知の事実だし、今年1月からは療養休暇に入っていた。それでも、多くのアップルユーザーは自分たちのiPadやiPhoneのスクリーンに映し出されたジョブズからの手紙を見て、少なからずショックを受けたはずだ。「私は、アップルのCEOとしての責務を果たせず期待に応えることができなくなった日には、そのことを自分の口から皆さんに伝えると言ってきた」と、ジョブズは24日に発表した声明に記した。「残念ながら、その日が訪れてしまった」と。ジョブズの退任がアップルにとって大きな節目になるのは間違いない。彼のカリスマ的な指導力のもと、アップルは音楽や本、ゲームやテレビなどの楽しみ方を変え、ユーザーとデジタル世界を結んだ。それだけではない。おなじみの黒のタートルネックとジーンズで新製品をプレゼンテーションするCEOは、最高の「宣伝マン」でもあった。ジョブズによる新製品発表会はいつも、カルト的な熱気とエンターテイメント的なショーマンシップが絶妙に融合していた。そして世界はそれに夢中になったのだ。アトランティック誌のデレク・トンプソンは、ジョブズは他人のアイデアを横取りして自分のものにする才能があったと指摘する。トンプソンに言わせれは、「ジョブズは現代のトーマス・エジソン」だ。ジョブズがキャリアの大半でやってきたことは、アイデアを商品化し世界市場で売ること。スティーブ・ジョブズは「現代のエジソン」と呼ばれてきた。この見方、あながち間違いではないだろう。(他人のアイデアを盗用したエジソンと同じく)ジョブスの類まれなる才能とは、独自に発明したものではなく、既存のアイデアを応用して一般大衆に受ける製品を作ることだ。パソコンに必要なさまざまな技術やパーツを最初に開発したのはアップルではない。ゼロックスPARC社だ。だがアップルはそうした技術やパーツを組み立て、スタイリッシュなデザインに仕上げ、一般ユーザーでも使いこなせる手頃な価格のパソコンを作った。MP3プレーヤーを開発したのはアップルではなく、オーディオ・ハイウェイ社だ。だが圧倒的な市場シェアを誇るのは、これまでに3億台以上を売ったiPodだ。アップルから得た教訓とは、「最初の開発者である必要はない」ということだと、トンプソンは論じる。「(最初であることより)最高でいることのほうが良い。ジョブズの天才的な才能とは、ずる賢い彫刻家であることだ。誰かに最初の一彫りを入れさせ、輪郭が出来てきたところで最後の一仕上げを完璧にこなす彫刻家だ。」
■英アップル社(Apple Corps)と「Apple」の名称およびロゴの使用を巡って裁判で争われた。Apple Computerが音楽事業を行わないことで和解していたが、iPod や iTunes の登場によって契約違反として再度訴訟問題となった。2007年2月5日、米アップルと英アップルは、その商標を巡る係争が決着したと発表した。すなわち米アップルが Apple に関する全ての商標を保有し、英アップルに対してはその継続的使用について商標の一部をライセンスする、というものである。この合意は両社間で継続中の商標訴訟を終結させるものであり、両社は各々自らの訴訟費用を負担し、米アップルは iTunes において自らの名前とロゴを使用し続けるというものだった。この合意には非公開の条項があるが、当時の新聞記事は、米アップルは英アップルの商標権を総計5億米ドルで買い取ったと報じた。
米アップル CEO のスティーブ・ジョブスはこの合意に関して、「我々はビートルズを愛しており、その商標を巡って争っていることにずっと胸を痛めていた。将来また争いになる懸念がない形でこの件を円満に解決でき、とても嬉しく思う。」とコメントした。もう一方の当事者として英アップルのニール・アスピノールは、「この件を片付けて前へ進めるようになったのは素晴らしいことだ。これから我々が歩む道はわくわくするようなものになるだろう。米アップルの益々の発展を願い、この先も末永い協調関係が続くことを期待する。」とコメントした。
■1984年12月のプレイボーイ誌でのインタビューで、ポール・マッカートニーは次のように語った。
「ぼくらは街いちばんの盗人だったのさ。盗作の天才だな。」
ポール「ジョンが最初に作ったときのテンポはもっとゆっくりだった。そうしたらあの高音部分とか、オービンソンの曲の特徴が全部詰まってるのが分かるよ。(中略)で、ともかく、この曲のはじまりは、ロイ・オービンソンだった。それをちょっと変えたんだ。大好きで熱中しているものを真似するところから始めるのは、いいことだよ。」
最大の影響はエヴァリー・ブラザーズが1960年に放ったヒット曲「Cathy's Crown」だった。レノンによるとインスピレーションになったのはロイ・オービンスンが1960年にヒットさせた「Only The Lonely」だった。
ジョン・レノン「ラジオからロイ・オービンソンの『オンリー・ザ・ロンリー』か何かが聞こえてきてその曲から生まれたんだ、それと僕は昔からビング・クロスビーの歌の「プリーズ」の二度使いが面白いと思っていた。だからビング・クロスビーとロイ・オービンソンの組み合わせだな」
歌いまわしにもう一つの影響として考えられるのはフランキー・ヴォーンが全英チャートのトップに送り込んだバート・バカラックの作品「Tower Of Strength(恋のやせがまん)」だ。「カーメイン」にメロディが似ている。
ポールはビート・インストゥルメンタル誌に、チャック・ベリーの"アイム・トーキング・アバウト・ユー"(1961年)からベースラインを盗んだことを語っている。「あれとまったく同じラインを弾いてみたら、僕らの曲にぴったりだった。未だにこの話をしても、殆どの人は信じてくれない。だから、ベースのリフはオリジナルでなくていいんだと思ってるよ。」実際かなり似ている。
ジョン・レノン「僕がまだひとつかふたつの頃、母がよく歌ってくれた歌があった・・・その歌はディズニー映画からのもので・・・(略)・・・僕の頭にはこの曲のイメージがあった」
"ドゥー・ユー・ウォント・ノウ・ア・シークレット"は、まだ作曲を始めていなかったジョージのために書かれた曲だ。(中略)ジョンは二、三歳の頃、母親がよく歌ってくれた1937年のウォルト・ディズニーのアニメ『白雪姫』の"ウィッシング・ウェル"を基にして、この曲を書いたといっている。ヴァース部分のメジャーセブンスについてハリスンはステレオズが1961年に放ったR&Bヒット「I Really Love You」が影響をあたえた、としている。
・・・とまあこんな調子ですから、「パクリ」まくりのカリスマとして「ビートルズ」は一世風靡したというわけです。
インターネットでの成功要件に「模倣は創造の母」というのがある。これはかのモーツアルトの言葉だ。実はモーツアルトも「パクリ」の天才だった。バッハの1小節が見事に換骨奪胎されたものなど、枚挙にいとまがない。
富野由悠季監督の手腕は他の人より頭ひとつ抜けていると思う。例えばファーストガンダムでは「宇宙規模の世界大戦」というコンセプトが打ち出されていたが、これはどう考えても「スターウォーズ」のパクリだ。
しかし、スターウォーズがあくまでSF的な宇宙戦争な内容だったのに対して、第二次世界大戦のような現実的な戦争観を採り入れたガンダムの世界観は明らかにオリジナルと違う物に仕上がっている。
他にはイデオンもその作風に「2001年宇宙の旅」や「禁断の惑星」の影響を見て取ることができる。ダンバインは欧米のファンタジー小説の世界観にロボットを落とし込んだという印象が強い。あとは∀ガンダムの「文明が後退した地球」というコンセプトも海外のSF小説でありがちな舞台設定だ。
しかしどの作品もしっかり独自にアレンジされて富野監督の物にしてしまっているセンスはやはり凄い。
富野監督は「アニメを参考にしてアニメを作るな、他の映画や演劇、美術をしっかり見ろ」と説教をする。