萬国パクランカイ(2)
■パクる
(1)パクるとは物を盗むという意味で、不良に使われた言葉である。1980年代に入ると音楽や小説などの作品、さらにキャラクターやブランドなどで、他者のアイデアや特徴を流用、真似することもパクるというようになる。
(2)パクるとは警察が犯人を捕まえることで、盗人の間で使われた。
パクるが一般的にも広く浸透したのは1970年代末以降だが、1・2ともに明治時代には隠語として不良を中心に一部の若者の間で使われている。語源については「縛」からきたとする説、ドイツ語で包む・掴む(とっ捕まえる)という意味の「packen(パッケン)」からきたとする説がある(真説・俗説については不明)。
■ぱくり
大きな口をあけてものを食べるさまを示す言葉。転じて盗むという意味にも用いられている。動詞形では「ぱくる」となり以下のような意味を持つ。一部で「捕縛する」の変形が語源とされているが、三省堂の大辞林第二版によれば、「ぱくり」の動詞形が語源とされる。以下は大辞林での意味。
大きく口を開けて食べる。/商品や手形などをだましとる。ぱくり屋という手形専門の詐欺師の呼び名もある。/主に受身で、捕まえる、逮捕されること。
■彼らの会社の名前はアップル。この名前の由来には諸説があって代表的なものは・・・
(1)ジョブズがビートルズを尊敬していたから(ビートルズのレコード会社名がアップル)
(2)ジョブズがフルーツダイエットをしていた時期があって、そのころリンゴだけ食べればシャワーを浴びる必要が無いと考えていたから
(3)リンゴは知恵の実で良いイメージだから
(4)電話帳の最初のほうに掲載したかった(頭文字がA)
(5)現在のコンピュータの概念を初めて提唱したアラン・チューリングが青酸カリ入りリンゴで自殺したから
ほかにも多くの仮説・俗説があるが、いずれも米Apple社の公式な説明ではないため真偽は定かではない。
■Apple が創業されたときのロゴマークは、ニュートンがリンゴの木に寄りかかって本を読んでいるところをモチーフにした絵(ロン・ウェインのデザイン)であった。しかしこれでは堅苦しいと考えたスティーブ・ジョブズは、レジス・マッケンナ社のアートディレクターロブ・ヤノフに新しいロゴマークのデザインを依頼する。ヤノフは、シンプルな林檎の図案の右側に一かじりを加えた。「一かじり」を意味する “a bite” とコンピュータの情報単位の “byte” をかけたのだという。最初はモノクロだったが、ジョブズが、Apple IIのカラー出力を印象づけるため、カラー化を指示し、6色の横縞が追加された。横縞のないモノクロのロゴも、マニュアル、製品包装などの白黒の印刷物に引き続き使用された。
■1997年にジョブズが暫定CEOとしてAppleに復帰すると、黒のボディに白抜きの大きなアップルロゴを大胆にあしらったPowerBook G3を発表。続いて発表されたiMacでは従来のアップル製品に長らく採用されていた6色に塗りわけられたロゴは廃止され、立体的にデザインされた単色ロゴを採用し、新生アップルを人々に強く印象づけた。1999年以降は、6色ロゴは全く使われなくなり、もっぱら単色(従来から使われていたモノクロのロゴではなく、さまざまな色に塗られたもの)のロゴが使用されている。
■アップルのリンゴマークは、ポール・マッカートニーが所有するベルギーの画家、ルネ・マグリットの青いリンゴの絵がヒントになっている。このリンゴはグラニースミス・アップルという品種で、形は日本人がよく見かける丸形ではなく、やや横長の楕円形である。レコードジャケットには、一部を除いてこのリンゴマークが描かれており、表示形式は主に次の二種類。線だけで描かれたリンゴマークの中央に"Apple Records"の表記(モノクロ) 、写実的な絵の青リンゴマークの下に"Apple"の表記(カラー) 。