KIZUNA86 | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

写真の力(3)


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-むす1


■ソマリア(1992年)

世界最高の戦争写真家といわれているJames Nachtweyの作品。状況は現在も改善されておらず、むしろ大規模な飢饉が懸念されている。


・・・ケビンの写真と同じポーズの子どもが写しだされている。


●ソマリア/栄養失調、子どもの大量死も=東アフリカ襲う大干ばつ

国連が飢饉発生を宣言したソマリアをはじめ東アフリカ一帯を大干ばつが襲っている。栄養失調で子供の大量死が危惧されるが、ソマリア各地を支配するイスラム過激派は外国の援助団体関係者の入国を認めない。国際援助団体「国境なき医師団(MSF)」スイス支部でソマリアを担当するケネス・ラベル活動統括副部長(36)は「(入国禁止で)困っているのは援助団体ではなく支援を受けられない一般のソマリア人だ」と訴えている。MSFはソマリアで20年の活動歴があるが、2008年に医師らが殺害される事件が起きて、外国人職員は撤収した。現在はソマリア国内8カ所の病院を拠点に、ソマリア人職員らが隣国ケニアの首都ナイロビのMSF事務所との間を往復する形で支援を続けている。
ソマリアは1991~92年にも飢饉に襲われた。今回も急に被害が拡大したわけではない。ラベル氏は「昨年から始まっていて10カ月ほどかけて徐々に悪化した」とみている。「とにかく雨が降らない」(国連関係者)のが問題で、困窮した住民らは最近では1日平均1000人が隣国エチオピアのドロアド、ケニアのダダーブにある難民キャンプに歩いてたどり着く。この干ばつはソマリアだけでなく、ケニアやエチオピア、ウガンダ、ジブチ、さらにエリトリアと周辺国に広がっている。しかし無政府状態となっているソマリアほど「悲惨な国はない」(国連関係者)。ラベル氏によると、「保健省など普通の国なら当然あるべき援助受け入れ窓口が存在せず、各地の有力者といちいち交渉を重ねる必要がある」ため、緊急事態を前にしても迅速な活動が難しいのが実情だ。ラベル氏は、専門スタッフを送り込めず、細かい状況がよく分からないまま、次の支援計画を練っていると話し、実態把握は「現地の病院からの限られた情報が頼り」という。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-むす2


●ジェームス・ナックウェイは、レバノン/エルサルバドル/南アフリカ/インドネシア等の取材でロバート・キャパ賞を5回、ソマリア/ルワンダ写真で世界報道写真大賞を2回、ソマリア報道でユージン・スミス賞を1回受賞しており、受賞作品はそれぞれみなショッキングかつセンセーショナルなものであったが、大きな賞こそ受賞していない1993年のスーダン写真もまた、スーダンで何が起きているのか?スーダンはどうなっているのか?など、国際社会の目をスーダンに引き戻すのに十分過ぎるほどインパクトのあるものだった。食料配給センターで撮られた写真は、人間とは何か?人権とは何か?を問うに足るシーンを写し出していた。近年ナックウェイは、スーダン・ダルフール地域でのWFP(国連世界食糧計画)の活動を支援する為にWFPの公共広告に登場し、「私が記録してきたことは、記憶から消されても、繰り返されてもいけない」と警告を放った。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-むす4


■過去60年間で最悪といわれる東アフリカのソマリアの食料危機を巡り、国際社会の支援が難航している。政情不安と干ばつの「二重苦」に見舞われ、国連によると、毎日、子供1万人当たり6人が餓死している深刻な状況だ。まとまった雨は11月まで期待できないといい、対策が急がれている。

ソマリアは反政府武装闘争の激化で91年に中央政府が崩壊し、事実上の内戦に突入した。今も暫定政府による統治が続く一方で、国際テロ組織アルカイダ系とされるイスラム過激派組織アルシャバブが中・南部地域を実効支配しており、国内は混とんとしている。欧米から「テロ組織」に指定されるアルシャバブは、情報機関の潜入などを警戒して09年以降、外国の支援団体の活動を禁止した。これを受け、世界食糧計画(WFP)は10年初めに、アルシャバブ支配地域から撤退した。アルシャバブは今、飢餓状態にある事実さえ認めていない。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-むす5


国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、首都モガディシオには過去2カ月間で、各地から食料や水を求めて10万人の避難民が流入した。この事態にWFPは今月27日、食料の緊急空輸を開始。栄養失調の子供3500人の1カ月分に相当する約10トンの栄養強化食品が、ようやく供給された。また、こうした支援活動を強化するため、暫定政府軍とアフリカ連合(AU)の平和維持活動部隊は28日、モガディシオにあるアルシャバブの拠点を攻撃。英BBCによると、アルシャバブ支配地域の一部を制圧した。WFPは今後、1カ月当たり100トンを目標に供給を続けるという。食料危機は、アフリカ北東部一帯に広がっており、国連は「1000万人が餓死しかねない」と警告している。ソマリアからは連日、隣国のエチオピアやケニアに難民が押し寄せており、事態の打開には、ソマリアに支援の足場を築くことが急務となっている。しかし、7月末ごろにはイスラム教の断食月(ラマダン)が始まり、宗教心が高揚することから、アルシャバブが反転攻勢に出る可能性も指摘されており、切迫した状態が続きそうだ。


すくらんぶるアートヴィレッジ(略称:SAV)-むす3


■そして、2011年。ジェームス・ナックウェイは東日本大震災の被災地に立った。雑誌TIMEは被災地での彼の写真を掲載した。


・・・そこには、日本では紹介できそうもない写真もあり、世界中に衝撃を与えた。自然による天災そして戦争という人災、地球は悲鳴をあげている。