お神輿・・・
■がれきでワッショイ廃材使って神輿/石巻のNPO
宮城県石巻市で災害復興ボランティア活動を行うNPO法人オンザロード(高橋歩・理事長)は26日、同市渡波地区で、「渡波元気祭」を開催する。スタッフらががれきの廃材で作った神輿を披露し、復興に向け地区住民と交流したい考えだ。同法人は4月から活動を始め、スタッフら約20人ががれき撤去や炊き出し、側溝掃除、引っ越しの手伝いなどを行ってきた。今回の祭りの目玉となる神輿は、現在、スタッフらが廃材を利用して手作りしている。当日は被災を免れた地区の子供神輿3基とともに練り歩く予定だ。会場には無料の焼きそばやヨーヨー釣りなどの屋台を出し、縁日スタイルで住民らと親睦を深める。カラオケ大会やマッサージ、仮設風呂、ライブステージなども予定している。スタッフの山村孝雄さん(28)は「住民やボランティアの憩いの時間にし、復興に向けた元気を養いたい」と話す。メーン会場は渡波小学校で、午前9時から午後7時まで(雨天決行)。問い合わせは山村さん(080・4394・1256)へ。
■がれきで作ったみこしを披露/石巻市のイベント
ホタテの貝殻を並べた屋根、つり下がる漁具の浮輪――。東日本大震災で被災した宮城県石巻市の渡波小学校で26日、「渡波元気祭」と題したイベントが開かれ、地元住民やボランティアが町中から拾い集めたがれきを組み合わせて作ったみこしと山車がお披露目された。
東京都の特定非営利活動法人(NPO法人)オンザロードが「復興の象徴に」と、地元住民と共同でみこし3台と山車1台を製作。貝殻や漁具のほか、自転車のハンドルや空き缶、ゲタなどで飾り付けた。
渡波地区に住む千葉幸一さん(79)はみこしを見て「なかなかきれいに仕上がっている」と感心した様子。子ども用のみこしを担いだ渡波小3年の内海翔平君(9)は「みんなで頑張って担いで楽しかった」と笑顔を見せた。
廃品、廃材を活用することは、造形遊びの定番。こんな時だからこそ、ぜひ造形活動を元気につなげてほしいものである。