13日午前0時40分ごろ、広島市安佐南区長束の新安川で、小学生の男児3人が浮いているのが見つかり、まもなく死亡が確認された。3人は12日夕方ごろから行方が分からなくなり、保護者から広島県警安佐南署に捜索願が出ていた。外傷はなく、おぼれたとみられる。同署によると、3人はいずれも同区祇園の市立祇園小学校6年生。
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捜索していた同校関係者が安佐南区長束のマンションの北側にある公園で、3人の自転車を発見。同署員が近くの新安川を調べたところ、公園から南西に約100メートル離れた橋の付近で水中に沈んでいる3人を相次いで発見、死亡が確認された。13日午前0時40分ごろ、広島市安佐南区長束を流れる新安川で、小学生の男児3人が浮いているのが見つかり、3人は引き上げられたが死亡が確認された。目立った外傷はなかった。当時、川は大雨の影響で増水しており、広島県警安佐南署は死亡との関連を調べている。同署によると、3人は同区の市立祇園小6年で、田中騎士(ないと)君(11)▽森山駿君(11)▽※井(つるい)啓太君(11)=いずれも同区祇園。12日夕から行方が分からなくなり、保護者らが捜索願を出し、同署や市消防局などが捜していた。現場はJR広島駅の北西約4キロの住宅街で、太田川の支流・新安川に架かる蓮光寺橋の周辺。1人は橋のたもと付近、2人は少し上流で見つかった。学校によると、12日は教員の研究会があり、午後1時半過ぎに児童を下校させた。学校に隣接する児童館で午後3時ごろ、3人が遊んでいるのを同級生が目撃。発見現場付近に住む高校生(17)は同日午後4時ごろ、この3人とみられる男児が裸足で肩を組み、ひざ下くらいまで漬かりながら川の中を歩いているのを見かけたという。蓮光寺橋から約150メートル離れた場所には3人の自転車があり、近くには直径約1メートルの地中管をくぐって川に下りられる水路があった。川幅は約13メートルで護岸から河床までの深さは約3メートル。水深は場所によって1メートル程度という。近くに住む高校3年の男子生徒(17)は12日夕方、川の中で肩を組み下流へ歩く3人を目撃した。2日前から降り続いた雨は小雨になっていた。水かさの増えた川で、ひざ下まで水に漬かり下を向いて何かを探しているようだった。3人が見つかったのは、コンクリートで固められた小さな川。横にある溝から簡単に川へ入れる。近所の人によると、近くの公園で遊ぶ小学生が川に落ちたボールを取りに入ることもある。公園に置かれた3人の自転車のかごにはボールとグラブが入ったままだった。高校生は「注意していればよかった」と悔やんだ。祇園小は、13日午前8時45分から体育館に約760人の全児童を集めた。同小によると、宮原弥生校長が3人が事故で亡くなったと説明。「大変悲しい事態になった。命の重みについてしっかりと考えてほしい」と語った。児童の中には、泣きだす子もいたという。同小に3人が行方不明になったとの連絡があったのは、12日午後8時ごろ。教師たちは6年生の保護者に呼び掛け、捜索と情報収集を続けた。宮原校長は「大雨警報が出て水路に近付かないよう指導していただけに、悔やまれて仕方ない」と肩を落とした。同小に通う児童の父親(45)は「衝撃を受けた。子どもが帰って来ないと捜すことはあっても、いつもはすぐ見つかるのに…」と声を震わせた。現場近くの住民たちによると、子どもが新安川にかかる排水管を通って川に入り、水遊びをする姿を見掛けていたという。
広島地方気象台によると、前線の影響などで同市内では10日午前2時から12日夜にかけて、例年の5月の平均雨量を超える182.5ミリの雨量を観測した。3人が発見された新安川からもっとも近い同市中区の観測地点では、12日午前8時からの1時間が最も降雨量が多く、「雨足が強い」とされる5.2ミリを記録していた。ただ、新安川の当時の水位については、管理する広島県河川課は「職員が巡回するほど増水していなかった」としている。
活発な前線の影響で、12日も西日本と東日本の太平洋側を中心に広範囲で大雨が降り、各地で5月としては記録的な雨量となった。福井県では小浜市田烏の県道が土砂崩れでふさがれ、約1・5キロ離れた「国立若狭湾青少年自然の家」に滞在中だった稲沢市立千代田中学校(愛知)と蟹江町立蟹江中学校(同)の生徒や教職員ら約310人が孤立状態となった。両校は11日から2泊3日の予定で滞在。福井県によると、水や食料は十分にあり、生徒らの健康状態に問題はないという。
道路復旧には約2週間かかる見通しで、生徒らは13日にも仮設の迂回路(うかいろ)を約60メートル歩いて県道に戻り、バスで帰宅する予定。気象庁によると、前線を伴った低気圧が日本海を北東に進んでおり、13日も北日本や東日本は大気の不安定な状態が続くという。孤立状態になっていた愛知県の中学生らおよそ300人は、13日、無事に宿泊施設を出て、生徒や教師あわせて287人は元気に午後4時ごろ愛知県に到着した。孤立していた蟹江中学校の今井雅良校長は「本当にね、元気で帰れることに幸せを感じて感謝をしております」と話した。
・・・本当に、危険は私たちの身近にいつも潜んでおり、それを回避できるかどうかは、まさしく「偶然」であり「運」としか言いようがないのだけれど、それら「紙一重」とも思える状況にあって、どちらに傾くかは・・・常日頃の「姿勢(スタンス)」と「訓練(経験)」の積み重ねでしかない。言い換えれば「意識(個人)」と「組織(集団)」であるが、そのどちらかがゆるんだりたるんだり不十分であった時、もろくも簡単に「いのち」が危機にさらされる。もう一度「KIZUNA」をしめてかからなければならない。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。