■大阪・道頓堀シンボル「グリコ看板」4月4日夜に再点灯
同看板は、3月11日に発生した東日本大震災により、関東エリアでの電力不足が予想されたことから、節電協力のため翌12日夜から消灯していた。消灯直後には、ツイッター上などでグリコ看板のいち早い取り組みを評価する声が多く見られたものの、実際には関西から関東への送電には上限があることや、行き過ぎた自粛ムードによる経済の停滞への懸念が出てきたことから、再点灯を望む声が同社にも寄せられていた。
4月4日夜、約3週間ぶりに再点灯され、ミナミのシンボルが繁華街の夜を照らした。「関西から経済を盛り上げて」「日本全体を明るくしてほしい」などと被災地の東北や全国から要望が寄せられ、午後7時に「みんなに笑顔を届けたい」とメッセージが添えられた看板にネオンがともると、近くの戎橋に集まった大勢の人からは拍手や歓声が。大阪市住吉区の大学1年の女性(19)は「これでようやく大阪らしくなったし、元気を発信していけるはず」と話していた。
■江崎グリコは4月1日、レトルト食品を生産する仙台グリコ(宮城県加美町)を4日に再開すると発表した。東日本大震災の影響で操業を停止していた。ハム・ソーセージを生産する那須グリコ栄食(栃木県那須塩原市)も7日に一部再開する。アイスクリームを生産する茨城グリコ(茨城県常陸大宮市)は4月中旬の再開を目指す。牛乳や乳製品を生産するグリコ乳業那須工場(那須塩原市)や東北グリコ乳業(加美町)の再開は未定。
■1919年(大正8年)、創業者である江崎利一がカキの煮汁からグリコーゲンを採取し、それをキャラメルの中に入れた栄養菓子「グリコ」を製作。1922年(大正11年)2月11日に大阪の三越百貨店で「グリコ」の発売を開始したのが始まりである。その後「グリコ」は「ひとつぶ300メートル」のキャッチコピーをつけられ、利一の「子供の二大楽しみ、食べることと遊ぶことを同時に満たす」の考えにより、おまけを同梱したことにより、大ヒット商品となった。
1927年(昭和2年)おまけ付きグリコ発売。日本最初の食玩。
1933年(昭和8年)酵母菓子「ビスコ」発売。日本で最初の豆文広告が登場。
1934年(昭和9年)財団法人母子健康協会を設立。
1935年(昭和10年)大阪・ミナミ戎橋に巨大ネオン広告登場。現在は1998年点灯開始の5代目
1955年(昭和30年)アーモンドグリコ発売。
1958年(昭和33年)アーモンドチョコレート発売。
1960年(昭和35年)ワンタッチカレー発売。
■グリコ・ワンタッチカレー1960年(昭和35年)
この「ワンタッチ」という言葉が新鮮であった。発売時の広告には「けずらずにすぐとける」というキャッチコピー。1960年当時、固形のカレールーは大きくて硬いブロック状のものしか存在していなかった。これを包丁で削って使っていた。必要な分だけパキッと折れるプレートタイプは初めてで、まさしく「ワンタッチ」なのである。その後、この方式はスタンダードとなり、あっという間に「あたりまえ」になったのである。
・・・「ワンタッチ」って、スゴイことなんです。
■阪神大震災・グリコ森永VSジャーナリスト「権力と市民の間で何をしたか」
50年間に関西で起きた事件、事故報道を取り上げ、人権と報道をめぐる問題、メディアの報道姿勢の問題に焦点を当て、香山リカ氏、吉岡忍氏の特別寄稿を含め、メディアの倫理とあり方を問う。
序 章
1 マス・メディアと自律――真の表現の自由にために/清水英夫
2 なぜマスコミ批判が止まないのか/香山リカ
第1章 劇場化
1 グリコ・森永事件とマス・メディア/加藤 譲
2 誘拐報道協定――グリコ・森永事件の場合/古野喜成
3座談会・行政とメディア――橋下知事関連報道を中心に/松田士朗ほか
第2章 人権と差別
1 甲山事件は今も問い続ける――冤罪、取材・報道、記者/関屋俊幸
2 覆された私の人生/山田悦子
3 被差別部落問題とマス・メディアの報道/村上弘光
4 人権 部落問題とのたたかい/平野一郎
5 落語の中の差別表現/林家竹丸
6 民族差別とドキュメンタリー制作/石高健次
第3章 功名心
1 不祥事ヤラセの歴史一断面/柄子澄雄
2 関西テレビ「あるある」問題の検証――ごく私的に、作家という立場から/吉岡 忍
3 吉岡忍さんのご論稿をいただいて/杉本慎一
第4章 過熱・不信
1 大阪教育大付属池田小学校児童殺傷事件/内野広信
2 和歌山毒物カレー事件報道を振り返って/加納敬久
3 神戸連続児童殺傷事件/石崎勝伸
4 JR福知山線脱線事故/泊 吉実
5 “伝える”ことこそメディアの使命/小山正人
第5章 当事者
1 朝日新聞阪神支局襲撃事件/狩野誠一
2 豊田商事永野会長刺殺事件/西村秀樹
3 イトマン事件――間合いに悩んだ経済法道/下舞 浩
4 メディアが「倒産」するとき/古住公義
第6章 現場の目線
1 誌面占領猛虎軍団/宮田匡二
2 ”地元びいき”と、叱られようが/三上良樹
3 「倫理」をめぐる広告の課題/木原勝也
4 市民とともに生きるメディアを/小山帥人
5 関西とアジア――「喧噪と混沌」が生み出す活力/須田浩康
第7章 大震災・いのち
1 阪神・淡路大震災/磯部康子
2 阪神・淡路大震災――あの日あの時/宮田英和
3 阪神・淡路大震災――ラジオ局では/三枝博行
4 ラジオの災害報道/大牟田智佐子
5 烙印“遅かった知事の自衛隊派遣要請”――フルムーン期間の提案/貝原俊民
6 阪神・淡路大震災その時私は/山中茂樹
終 章
1 関西マス倫懇50年を振り返る/森 潤
・・・こんな本を発見しました。もう一度、自分なりに検証したいと思います。
そして、元気出してがんばっていきたいと思います。こんなTシャツを着て。