箕面へ(4)
さて、箕面で発見したカエルも紹介しておきましょう。一つは「箕面焼」で、もう一つは・・・個人宅の玄関に。
箕面から古市に帰ってきたら・・・お祭りでした。
箕面で発見した美しい樹皮が気になって調べてみましたら・・・
■カリン(花梨)
中国原産の落葉樹で、花や幹は鑑賞価値が高く、果実は薬用や香りを楽しむなど実用的価値の高い庭木・家庭果樹として広く利用できる樹木です。日本へは古い時代に渡来したようですが、資料によって江戸時代というものもあれば平安時代とされているものもあり詳細な時代は不明です。
葉の形は卵形か丸に近いだ円形でフチは細かいけれど尖ったギザギザになっています。木が成長していくと樹皮がところどころウロコ状に剥がれ落ちてなめらかな黄褐色の木肌があらわになり、またその姿も美しいです。
4~5月、新しく伸びた枝の先端に直径3cmほど紅花色の花を咲かせ、その後果実が実ります。果実は形や大きさに個体差やばらつきが見られますが円形~だ円形で長さは10~15cmほどに生長し、10月~11月に黄色く熟します。熟した果実は表面がちょっとオイリー(?)にべたつき、芳香を放ちます。庭先などでもよく見る木ですが、黄色く熟した果実がごろんごろんと実った樹姿はなかなか人目を惹きます。
果実は固くて渋いのでそのまま生で食べることはありませんが、咳止めの民間薬として焼酎に漬け込んで「カリン酒」にしたり砂糖や蜂蜜漬けにして利用します。中国では古くから薬用はもとより、衣類に香りを付けたり、室内に置いて芳香を楽しんだりと果実が広く用いられてきました。
同じバラ科のマルメロはカリンとそっくりな果実を付けますが、マルメロは果実の表面に毛が生えるのでさわるとすぐに判別できます。ちなみに家具などの材木として用いられるカリンはマメ科の植物でこれとはまた違った植物です。
さらに・・・
■京都・護王神社
表門の北側に空高くそびえ立つ巨木は、御神木のカリンの木です。
樹種カリン(花梨・榠櫨)〔バラ科・ボケ属〕
大きさ胸高幹周15.7m 樹高14m(平成10年6月11日調査)このカリンの木は御遷座当時からあり、樹齢は100年を越え、昭和49年、京都市の「名木百選」に選定されました。(選定当時胸高幹周1.36m樹高10.5m)毎年樹皮を剥がしながら成長し、春のおわりに枝端に淡い紅色の花を咲かせ、秋になると黄色い大きな果実をつけます。その果実の効用から「ぜんそく封じの御神木」として知られています。この実は、ほぼ3年周期で豊作・平作・不作を繰り返します。
護王神社の拝殿の前には、狛犬の代わりに雌雄一対の狛イノシシが建てられています。このイノシシは、我が国の歴史書「日本後紀」に、和気清麻呂公が京より宇佐へ向かわれた際、災難にあわれたのを300頭ものイノシシが現れて、清麻呂公をお護りしたとあることから、「清麻呂公のお社には狛犬でなく狛イノシシを」という崇敬者の声により、明治23年に建てられました。以来、「狛イノシシ」は護王神社のシンボルとして親しまれています。
清麻呂公像のすぐ後ろには、国歌「君が代」に詠まれる「さざれ石」があります。その大きさは幅3メートル、高さ2メートルで、まさに大きな巌です。大小様々な石が集まって頑強な巌になっています。
■さざれ石(細石、さざれいし)は、小さな石の欠片の集まりが炭酸カルシウム(CaCO3)などにより埋められ、1つの大きな石の塊に変化したもの。「石灰質角れき岩」とよばれる。石灰岩が雨水で溶解し、石灰質の作用により、小石がコンクリート状に凝結して固まってできる。日本では滋賀県・岐阜県境の伊吹山が主要産地である。
このように調べてみると・・・本当に知らないことばかりで、毎日が勉強だなとつくづく思います。