キアズマ(2)
山下洋輔トリオの「キアズマ(Chi-asma)」と、フィンランドの「キアズマ(KIASMA)美術館」とは関係あるのだろうか?
■フィンランド現代美術館「KIASMA」設計:Steven Holl Architects
所在地 Mannerheiminaukio 2 Helsinki,Finland
この美術館はフィンランド共和国ヘルシンキの中心に位置し、マンネルヘイム通りにある現代美術専門の美術館である。フィンランド・ナショナル・ギャラリーのコレクションのうち現代美術作品を収蔵・展示している。西に議事堂、北にアアルトの「フィンランディア・ホール」、東にサーリネンの「フィンランド中央駅」を擁している。またこの地域は、都市計画から来る幾何学的力線の集まる場でもある。そのような地域性を考慮に入れ、さらにボリューム制限が課せられたこの困難な計画を進めていく上で、ホールは独特の概念「キアズマ(交叉)」を打ち立てた。そしてホールは、その「キアズマ(交叉)」という概念に従い、建築と周りの景観、建築と人、建築と芸術作品といった二項対立ではなく、それら様々な要素を「折りたたんだ」美術館として成立させたのである。現代美術に関する教育・普及を図るほか、市民の憩いの場、待ち合わせ場所、美術体験の場としての機能も期待されている。『キアズマ』の名は交差地点(特に視神経の交差部分)を意味する "chiasm" に由来する。
1992年に設計コンペが行われ、フィンランドなどスカンジナビアゆかりの建築家の勝利が期待されたが、翌年アメリカ人建築家スティーヴン・ホールの案『chiasma』が勝利し、設計者に選ばれた。この結果をめぐりフィンランド国内には議論もあったが、この建物はスティーブン・ホールの代表作になっている。また、中央郵便局とカール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムの騎馬像との間の敷地に建設されることは、来館に便利な立地である反面、「敷地が狭すぎる」「マンネルヘイム像の周囲の環境にそぐわない」などとの批判を建設前・建設中に浴びていた。美術館の完成・開館は1998年5月であった。
■キアズマ珈琲
東京都豊島区雑司が谷3-19-5/03-3984-2045
最寄り駅は営団副都心線の雑司が谷駅か都電荒川線の鬼子母神駅。鬼子母神に向かうケヤキ並木の通り沿いにある。かつて手塚治虫氏が住んでいたという「並木ハウス」。その別館をリノベートして2009年にオープンした。両隣のレトロさが、以前の雰囲気を漂わせている。メニューの中心はコーヒー。ブレンド3種、ストレート7種を揃え、価格も比較的リーズナブル。他はソフトドリンクと軽食、デザートが少々。2フロアあるのだが、1階が禁煙・2階が喫煙で空間としては2階の方が良さそう。
さて、「サクラクレパス」から「亀倉雄策」そして「ハチ(8)」へ、「山下洋輔」から「キアズマ」へと、まさしくインタープレイしてきたのですが・・・
山下洋輔さん自身、本当に多様な方で・・・
きっと「美術」関係とも深いつながりがあるに違いない。