家紋の気分(4)
さて、菅原道真の肖像画に描かれた衣装の家紋に似たものをいくつか紹介しながら考察してみたい。
上画像は「唐花紋」である。
「割菱紋」「剣菱紋」「鍬形紋」
■鍬形紋は兜の前面に角のように突き出したクワの形をした金属の飾り。武将の象徴として紋章化したと言われる。徳川氏一族中、葵紋を用いない紀伊の徳川氏が愛用した。
近いけれど・・・
「木瓜紋」も近いものとして検討したが、中央の模様が違いすぎると思っていた・・・
■木瓜紋は窠(か)の紋で木瓜は当て字である。正確には窠紋。窠とは木の上に作られた鳥の巣に対して、地上にある鳥の巣の事で、形が巣に似ている。昔の窠紋は現在のような整った形でなく、中に小さな丸(恐らく卵)が数多く描かれている。窠紋が木瓜紋と呼ばれるようになった理由は、平安時代に寺院や役所などの御簾(みす)や御帳の周囲に巡らした絹布の帽額(もこう)にある模様を「御簾の帽帳の文」と呼び、この帽帳の音から転じた。俗説として木瓜(きうり)、胡瓜の切断面を象ったであるとか、バラ科に属する木瓜(ぼけ)の切り口を象ったもの、などとも言われるがこれらは間違いである。
ということで、菅原道真の衣装にあった紋は・・・「木瓜紋」ではないかと考えている。
「イ」のマークを新たに発見しました。
鹿児島県出水市「マルイ農協グループ」のシンボルマーク、「○」は「卵」と共に「太陽」と「和」を意味し、しなやかなふくらみを持たせた「イ」は、出水の「イ」であり、協同の「人」をも表し、また、大地に根を張るように躍動する「鶏」をデザインしたものです。
中井町、津久井町、そして「カクイ」です。