そして、知る人ぞ知る・・・カーマ・スートラ
古代インドの愛の経典でおよそ4世紀から5世紀にかけて成立した作品といわれており、『アナンガ・ランガ』『ラティラハスヤ』と並んでインド3大性典のひとつとされる。
著者はヴァーツヤーヤナ(生没不明)で、正式なタイトルは『ヴァーツヤーヤナ・カーマスートラ』となる。カーマ・スートラは、1000編におよぶといわれる現存する古代インドの性愛論書『カーマ・シャーストラ』のうち、最も古く重要な文献である。
カーマ(性愛)は、ダルマ(聖法)、アルタ(実利)とともに古来インドにおける人生の三大目的とされてきたが、ヴァーツヤーヤナはカーマの研究の重要性を説き、本書の最後には、情欲を目的としたものではないことをことわっている。
そうなんです・・・「情欲」を目的としていないのです。
コナーラク太陽神寺院1984年世界遺産登録
インド洋北部、ベンガル湾のピュリ近郊に位置し、コナーラクとは「太陽のあるところ」を意味する。
スーリヤ寺院(太陽神寺院)は、太陽神を祀るヒンドゥー教寺院として、13世紀に建てられた。ちなみに、スーリヤとは、インド神話に伝わる太陽神。
スーリヤは7頭立ての馬車に乗って、日々、東の空から西の空へ駆けるのだと信じられてきた。性的な彫刻でも知られるこの寺院は太陽神スーリヤを祭っており、動物像や女性像、ミトゥナ(性的結合を意味する男女像)でよく知られている。
とにかく、こんな彫刻・レリーフが多くの寺院に所狭しとあるのですから、なんともおおらかな気分にさせられます。神様・仏様とは、そういうことなんですよね。ありがたや、ありがたや・・・。