まよなか科(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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ヴィーナス今昔、人々は生命や美しい(神秘な)ものに対する思い・願いをこめて、様々な造形物を生み出してきました。時代を超え、表現方法を越えて語りかけてくる声に、耳を澄ましてみよう。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-じょうもん1

第2ページには「縄文のヴィーナス」を紹介している。

長野県・棚畑遺跡は、米沢埴原田の工業団地の造成に伴い、昭和61年に発掘された、市内でも最大規模の遺跡です。この遺跡からは、縄文時代の前期から江戸時代までの生活の跡が見つかっています。特に今から約4000年から5000年前といわれる、縄文時代中期と呼ばれる時代については、この土偶をはじめ、膨大な量の優れた資料が出土しました。発見された住居址は150軒以上、完全に復元された縄文土器は600点にもなります。縄文時代の集落は、何軒かの家がお祭りなどに使う広場を中心にして環状に作られますが、この土偶もその広場の中の土坑と呼ばれる小さな穴の中に横たわるように埋められていました。全体像は下方に重心がある安定した立像形で、全長は27センチ、重量は2.14キロあります。頭は頂部が平らに作られ、円形の渦巻き文が見られることから、帽子を被っている姿とも髪型であるとも言われています。文様はこの頭部以外には見られません。顔はハート形のお面を被ったような形をしています。切れ長のつり上がった目や、尖った鼻に針で刺したような小さな穴、小さなおちょぼ口などは、八ヶ岳山麓の縄文時代中期の土偶に特有の顔をもっています。また,耳にはイヤリングをつけたかと思われる小さな穴があけられています。腕は左右に広げられて手などは省略されています。また、胸は小さくつまみ出されたようにつけられているだけですが、その下に続くお腹とお尻は大きく張り出しており、妊娠した女性の様子をよく表しています。全体のつくりは、主な骨格となる部分を組み立てて、それに幾つかの粘土塊を肉付けするように丁寧に作られています。表面はよく磨かれて光沢があります。また、粘土は雲母が混じっており、金色に輝いています。焼きは一部甘いところがあり、右足には表面がはがれ落ちていたか所がありました。けれども、一般に見られる壊された土偶とは異なり、完全な形で埋められたものであることは明らかです。この土偶は、八ヶ岳山麓の土偶の特徴と造形美を合わせ持つことや、当時の精神文化を考えるためにも貴重な学術資料であることから、平成7年に国宝に指定されました。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-じょうもん2

多くの芸術家たちが「原始美術」に大きな影響を受けました。そこに、生命や美に対する根源的な造形を見出したからではないでしょうか?


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-じょうもん3

そして、それらの造形物の表面を覆いつくす装飾的な紋様・・・その一つ一つに思いや願いがこめられていると感じます。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-じょうもん4

そして、同ページに近現代のヴィーナスも掲載しました。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-じょうもん5

私は「温故知新」という言葉を大切にしていますが、芸術とは過去・現在・未来を自由に行ったり来たりできるもの・・・すなわち「タイムマシン」だと考えています。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-じょうもん6

そして第2ページの最後には「勾玉」を掲載、私自身は「生命」の造形であると認識しています。


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SAVでは、ガラス細工として「勾玉」づくりをしています。


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-じょうもん8

久しぶりにガラス細工しました。「勾玉」ではなく「とんぼ玉」ですが・・・