こんな日に・・・ゲットできるなんて
『EPLP2』1984年7月21日発売
1.SUMMER TOUR 2.つ・き・あ・い・た・い 3.Oh!baby 4.ベイビー!逃げるんだ。 5.雨あがりの夜空に(ライブ) 6.ノイローゼ・ダンシング(CHABOは不眠症) 7.窓の外は雪 8.ダンスパーティ 9.おはようダーリン 10.ベイビー!逃げるんだ。(ダブ・バージョン)
なんと・・・このレコードは「紙パンツ」つきの発売だったのです。それを今日ゲットしたというわけです。
忌野清志郎さん(享年58)の「葬儀式」、9日朝から、会場となる東京・南青山の青山葬儀所には参列を希望する大勢のファンが詰めかけた。葬儀が始まる2時間前の午前10時には、会場をぐるりと取り囲むように喪服姿や普段着姿のファンの行列ができた。
『EPLP2』は、所属のロンドンレコードが倒産したため、松山千春らが作ったNEWSレコードに権利が移り、メンバーの許可なしに発売されたアルバム。ライブでも清志郎は「買うんじゃない!」と怒っていた。EPLP以降のシングル4枚の音源と、それでは足りないために「THE KING OF LIVE」から「雨あがり」、プロモーション盤のB面に入っていた「~逃げるんだ。」のダブ・バージョンが収録されている。メンバーに無許可の点、二番煎じのアイデア、少々強引な曲構成などはいただけないが、流行の先端を行っていた時期のRCのシングル音源(現在に至っても未CD化音源が多い)がまとめて聞ける点は評価できる。デザインはSUMMER TOURなどのジャケットでお馴染みの井上嗣也氏。「パンティをはいたレコード」というコピーが付き、安物の紙パンティが付いていた。このアルバム自体はCD化されたのだが、出荷枚数がとても少なく、現在ではレアアイテムとなっている。NEWSレコードはこの他にもMIX&MIX-ERという、RCもDANGERもG2もごちゃ混ぜのアルバムをまた勝手に出している。
ついでに・・・「EPLP」も紹介しておきましょう。
■EPLP/ 1981.6.1
わかってもらえるさ2.ステップ! 3.雨あがりの夜空に 4.ボスしけてるぜ 5. トランジスタ・ラジオ 6.よごれた顔でこんにちは 7.上を向いて歩こう 8. 君が僕を知ってる 9.キモちE 10.たとえばこんなラブソング
76年から80年までにリリースされたシングルを集めたベスト的なアルバムです。実際はひとつの独立したアルバムと言えるほど出来がいい作品です。当時、「ボスしけてるぜ」は若者の勤労意欲を無くさせるといった理由で有線で放送禁止になりました。
「わかってもらえるさ」
こんな歌 歌いたいと思っていたのさ
素敵なメロディー
あの娘に聞いてほしくて
ただそれだけで歌う僕さ
この歌の良さがいつかきっと君にも
わかってもらえるさ
いつかそんな日になる
ぼくらなにもまちがっていない もうすぐなんだ
■月刊カドカワ1992年3月号「清志郎の遺言」より
『EPLP』
これも『PLEASE』から半年しか経たないで出たんだよな。
もう、一気に沈黙の時期を清算して借りを返してる。
青酸カリみたい(笑)。
これは私が曲順とかタイトルを考えたんです。
"EPLP"なんて今は使えない。
LPなんて知らないかもしんないな、若いヤツは。
そのうち"ABCD"なんてタイトルが出てくるんじゃないかと
私はふんでるんですけど(笑)。
自分ではやっぱり「よごれた顔でこんにちは」が気に入ってますね。
"ウーマン・トーン"と呼ばれるギターの音色が素晴らしいですし。
いちばん手前側のピック・アップだけを使って出す音で、
エリック・クラプトンにも似た……(笑)。
「わかってもらえるさ」と「よごれた顔でこんにちは」は、
けっこう俺一人だけでやってますからね。
そういう意味じゃバンドものの音から一人ものの音まで
幅広くはいってるんじゃないでしょーか?
『シングル・マン』以降の激しい変化がわかるという……(笑)。