きらっ(10) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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吉良氏


きら1


三河国守護足利義氏の末裔の氏族が支配した吉良荘(愛知県西尾市及び幡豆郡)からは、雲母(大和言葉で「きら」ないし「きらら」)が採れた。そのため、領主が「きら」の音に縁起の良い漢字を当て、吉良氏と名乗ったという。


きら2

忠臣蔵で有名な敵役・吉良上野介(地元では名君として慕われています)の所領の三河吉良の山々はかつてより雲母の産地として有名で、特に西尾市八ツ面山の良質な雲母は広く認められており、かつては朝廷に献上されたほどであったが、明治の頃には殆ど掘り尽くされて発掘人夫等の犠牲者なども多く出た為、採掘が中止された。その頃より、この地の陶工加藤熊蔵の手により、その霊を慰める為「きらら鈴」が作られ、祭礼等で木の枝にぶら下げて御魂を迎え祭ったのが始まりといわれる。


きら3


雲母を土に練りこみ、固く焼きしめられ、明るく澄んだ清らかな音色の土鈴です。土の色を生かした素朴な中にも洗練された意匠で、いつまで眺めていても飽きない品の良さがあります。


きら4


安藤広重の忠臣蔵です。