どきっ(392) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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暖簾


のれん1


陶芸メンバーが以前、画像のような暖簾を窯小屋につけたいなあと言っていました。


のれん2


大きな暖簾だから「大暖簾」と言うのかなと思っていましたが、正式には「日除け暖簾」「日除け幕」と呼ぶようです。実は・・・廓があったころ、大暖簾・中暖簾・小暖簾といった格があったようです。さて、この大きな暖簾は元禄時代に商売繁盛のしるしとして、流行したそうです。


のれん3


「のれん」は間仕切りや目隠しとしてもしっかり使えますが、「暖簾に腕押し」ということわざにもあるように、力を入れなくてもサッと通ることが出来る便利なものです。看板としても重要な役割をしているため、飲食店などで修行した弟子が同じ店の味を受け継ぐ、「のれん分け」という習慣もあります。


のれん4

【看板用のれん】

ラーメン屋や小料理屋飲食店などの軒先でお店の看板として使われるのれんは、その店の顔ともいえます。のれんの色やデザインなどからお店の雰囲気が伝わってくることも多いですよね。そのため、業務用として使われる看板用の暖簾には、昔から屋号が入れられてきましたが、最近では「ラーメン」「そば」など、なんの店であるかが書かれているものもあります。

【日よけのれん】

大きな垂れ幕のようなのれんで、裾の部分に重石をつけて日陰を作ることができます。満席の大きな暖簾なので、店先の看板としても有効に使うことが出来ます。夏の暑い日ざしをさえぎり、通気性の良い生地で出来ている日除けのれんの作る日陰は思ったよりも涼しく快適です。家庭の縁側や玄関先で使うのもちょっと面白いですよね。

【楽屋のれん】

お芝居や舞台などでは、楽屋に役者さんの名前が書かれた暖簾がかかっていることがあります。この楽屋のれんは舞台にあわせて新しいものを用意する場合や自分のお気に入りを役者が用意する場合もあるようですが、ほとんどはファンや知り合いからのプレゼントとして差し入れされたものです。自分のお気に入りの役者さんに暖簾を差し入れするのもちょっとしゃれていて素敵ですが、友達同士で記念日などに暖簾を送るのも面白いかも知れませんね。

【室内用のれん】

室内で使われる暖簾には、飲食店のカウンターなどで丈の短いタイプや出入り口の目隠しとして使われる長めのタイプ、竹や麻ヒモなどで出来たデザインタイプなどがあります。業務用として使われるものも多く在りますが、一般家庭でもインテリア小物や便利な間仕切りとして使われています。花などがデザインされた南国風なタイプやアジアン風のバンブータイプなどは通販でも人気があります。


のれん5

さてさて、天見窯の暖簾を作ってみることにしました。デザインはこんな感じで・・・


のれん6

本当は窯小屋前につけたかったのですが、屋根の構造が弱そうなので作業場前に取り付けることにしました。グッと雰囲気が出ます。本当は青地に白文字で作りたかったのですが、製作がたいへんなので・・・でも、この方が涼しそうでいいですね。


のれん7

念願の暖簾の次は、これまた念願のゴルフ打撃練習ネットの設置。SAVはとても賑やかになってきました。


のれん8

土木作業ついでに、花壇の整備もちょこっと進めました。