どきっ(68) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

■仲村寛

「無明の刻」


なかむら1

仲村寛は厳しい画境の中で、他に類例の無い独自の土俗的な原風景『無明の刻』を描き続けて参りました。その独特の表現は、所属する二紀展に於いては二紀賞・優賞・安田火災美術財団奨励賞・会員賞・田村賞などを受賞。全国公募のコンクール展ではジャパン大賞・国際美術大賞・日伯賞・内閣総理大臣賞ほか多数の受賞に結実しました。仲村寛の絵画には多くの場合、狐や狸、蝉の抜け殻、蛙、稲荷神社等が登場し、その中心にはおかっぱの童女が立っています。


なかむら2

その童女が私には自画像のようにも思えます。一体その童女は何を語らんとしているのか・・・。仲村寛は絵画制作の他に、哲学、宗教、宇宙、音楽、文学などにも非常に興味を示して勉強しているせいか、その画面には単なる作画を超えた重厚さと深みを感じます。仲村寛の『無明の刻シリーズ』からそのほとんどの大作を集結し、そのシリーズを完結すべくこの絵画展となりました。


なかむら3

「雷祭の刻」


なかむら4

「無明の刻」


なかむら5

「雷の刻」